必然のもとにより起きた事件
ここへ来てちょっとした事件が起きた。
私が来てから二ヶ月が過ぎる頃、初めて医者というものに連れて行かされた。
一応の健康診断という名目だ。
すっかり人なれしている私は医者でも特に怖がらなかった。
色々な部分を検査された。
そして、告げられた、診断結果は
「痩せすぎ」だ。
写真で見ても分かるとおりポムと比べると私はかなり小さい。
触った感触はかなり骨ばっていただろう。私を撫でる人達が戸惑っていたのはその為った。
それでもいいものだとケンスケはずっと思っていたようだ。もともとトイプードルはこんなものだと。
二ヶ月経過した状態で、来たときに食べていた同じ量の餌をいまだにあげ続けていた。
当然お腹の膨れない私は空になった容器を舐めた、
床も舐め続けた。
医者の診断によると軽く飢餓状態たったらしい。
ケンスケのショックはなんとなく感じ取れた。
かなり申し訳なく思ったのだろう。
その日以来食事の量が倍以上になった。
今では決められた量を与えられている。
私が来てまず始めに起こったちょっとした事件だ。今となれば笑い話になっている。
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一ヶ月が経った
私が来てから一ヶ月が経とうとしていた。少しは成長しただろうか。口元がコッペパンの様だとからかわれ始めた。
この頃から同居犬のポムも姿を現し始めた。遠くから私のしぐさを不思議そうに眺めている。写真のトイレシートの幅の広さにも注目してもらいたい。どれだけ不安視されているのか。
犬嫌いのポムがたまに恐る恐る私の元に近づいて来ては、ソファの裏に逃げ込む。この頃はそんなお互いに少しストレスの貯まる生活がしばらく続いた。
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明かされる同居人の存在
実を言うと、私が来たときには既にケンスケの家には同居犬?がいた。
どこにいるかわからないって?
ソファの向こうに顔だけだしているのがわかるだろうか。
名前をポムと言う。私と同じく♀だ。年は私より2歳程、離れている。
これから幾度と登場すると思うのでよろしくお願いしたい。
彼女はというと、生まれてすぐにこの家に来たので、社会経験が少ない。
犬が大の苦手だ。というより自分が犬と思ってない感じがする。
初対面は、私の事を宇宙人でも見るかのようなまなざしで見ていた。
近寄って遊びに誘ったら、一目散に逃げてしまった。
どうやっても仲良くできそうにない。いや、それ以前の問題だ。
ケンスケも頭を悩ませていたようだ。
彼女がポムだ。ポメラニアンだ。当時私が来て間もない頃は、ソファーの後ろに逃げ込み、めったに姿を見せなかった。
人間をとても好いているようだ。
ケンスケは彼女を一番に順位づけしたいらしく、ご飯を優先させたりしていた。





