【北海道鈍行旅2017 ⑪】栄枯盛衰の室蘭本線(岩見沢~苫小牧)、そして日高本線へ | 湘南軽便鉄道のブログ

湘南軽便鉄道のブログ

「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回ブログの続き)






※旅行日:2017年(平成29年)7月25日(火)
※撮影はスマートフォン(カメラ機材等不使用)






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早朝の岩見沢(いわみざわ)駅

岩見沢駅からは、かつてJR幌内線(三笠、幌内、幾春別方面)の路線がありました。この路線は北海道初の鉄道(官営・幌内鉄道)として開業しましたが、炭鉱閉山などにより、1987年(昭和62年)7月13日廃止。
今は廃線跡の一部に「三笠トロッコ鉄道」が走っているほか、クロフォード鉄道公園や三笠鉄道記念館があり、多数の歴史的車両を静態保存(一部のSLは動態保存)




JR室蘭本線 追分・苫小牧方面乗り場の1番線ホームへ。


室蘭本線の時刻表は一番右側欄。
1日たった7本しかありません。
JR北海道は、室蘭本線の苫小牧~岩見沢を単独維持困難路線としており、廃止が危惧
始発列車のみ糸井行き、これ以外は全て苫小牧行き



早朝、岩見沢駅発の室蘭本線の一番列車。
苫小牧の少し先の糸井駅行き。


1番線ホームの隣の3、4番線ホーム(2番線は貨物列車用でホームは無い)には、
ばんえい競馬をPR(岩見沢競馬場は今は閉鎖)する木彫りのばんえい競馬(ソリをひく競馬)の像🐎



岩見沢始発・糸井行き、室蘭本線 普通列車 キハ40系気動車2連がゆっくり入線






JR北海道の国鉄型気動車では、今でも行先表示板(サイドボード(サボ))が律儀に使用されており健在


現代では極めて珍しい冷房の無い車両が、JR北海道のローカル区間では健在。
夏の非冷房車は所々窓が開けっ放し。


車両ドア入口下には「札トマ」の表記
JR北海道 苫小牧運転所所属


JR北海道のキハ40系列車両は、寒冷地仕様のため、窓の大きさや形状が、JR他社と異なります。
寒冷地仕様のキハ40系列は、現在JR北海道にしかありません。

糸井行きは、一日一本のみ。



早朝の始発列車の車内はガラガラ状態ですが、
途中駅から通学の高校生がだんだん乗車してきます。


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JR室蘭本線 糸井行き1462D普通列車
岩見沢(いわみざわ)駅 朝5時58分発🚃




しばらく函館本線と並走



函館本線(札幌・小樽方面)の線路と分岐
室蘭本線は左へカーブ




岩見沢駅を過ぎるとすぐに北海道らしい広大な車窓🍀





志文(しぶん)駅
ここ志文駅からは、かつて国鉄 万字線(万字炭山方面)の路線が分岐していましたが、炭鉱閉山などにより1985年(昭和60年)4月1日廃止



早朝の車内には乗客はほとんど無し。




栗沢(くりさわ)駅




栗丘(くりおか)駅





栗丘~栗山間の新栗山トンネル(1054m)を過ぎると、
栗山(くりやま)駅

栗山駅からは、少しずつ通学の高校生が乗車






栗山~由仁間の一駅区間は複線
かつては炭鉱で採れた石炭を満載した貨物列車が頻繁に行き交っていた路線も、
炭鉱が閉山した現代は、1、2両編成の気動車が一日数本走るだけの完全なローカル線。
複線はかつて鉄道輸送が華やかだった時代の遺構。


栗山~由仁間で夕張川を渡ります。



由仁(ゆに)駅



由仁~三川間は再び単線区間





古山(ふるさん)駅





三川(みかわ)駅




三川駅から先は複線区間




石勝線(新得・夕張方)と合流



日高本線の路線の大部分が災害で長期不通(このまま廃止が危惧)のため、
日高線色のキハ40系気動車は室蘭本線等でも活躍



特急が頻繁に行き交う石勝線と交わる駅、
追分(おいわけ)駅




石勝線 新夕張発・千歳行き2622D普通列車
ここ追分駅は6時56分発


ホーム端には国鉄時代のコンテナなどが放置




隣のホームには、JR北海道色+日高線色のキハ40系気動車

追分駅を午前6時48分に発車する、
苫小牧発・岩見沢行き1463D普通列車









石勝線(南千歳方面)が高架線で右に分岐


石勝線の築堤







安平(あびら)駅
長いホームはかつて賑わっていた時代の名残り
栄枯盛衰の言葉どおりの鉄路





早来(はやきた)駅




遠浅(とあさ)駅
長いホームも、今は1、2両編成の普通列車が停車するのみ。


線路を支える枕木は木製





やがて、
電化された千歳線と合流




ウトナイ湖のある勇払湿原や勇払原野

勇払原野は、ハスカップの実の産地




沼ノ端(ぬまのはた)駅





苫小牧(とまこまい)駅 朝7時25分着🚃





この列車は、岩見沢発・苫小牧経由 糸井行きですが、
ここ苫小牧駅でサイドボード(サボ)を「苫小牧―糸井」に入替え。
糸井駅での折返し時にそのままサボを使用できるよう考慮してのサボ入替え。





反対ホームで発車を待つ、
苫小牧発・追分行き 室蘭本線普通列車は、日高本線長期不通のため余剰になっている日高線色車両を使用









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苫小牧駅で、JR日高本線に乗換え



JR日高本線の時刻表(右欄)
路線長146.5kmの長大路線・日高本線は高波災害により大部分は長期不通のまま。
鉄路は苫小牧~鵡川(30.5km)のみ。
鵡川~静内~様似(116km)はバス代行輸送。
JR北海道は日高本線を自社で単独維持困難路線としており全線廃線が危惧。




日高本線・苫小牧発・鵡川行きがやってきました。


日高線色キハ40形350番台(優駿浪漫仕様車)気動車の2両編成。350番台は機関換装車。
日高本線はかつても国鉄時代のキハ40形700番台気動車が走っていましたが、
老朽化と合理化により、コストを抑えて新製したキハ130形・キハ160形小型ワンマン気動車に置換え。しかし海岸沿いを走行するため、塩害などによりキハ130形・キハ160形はすぐに老朽化し早期に引退。
そして再度、古いキハ40系気動車が復活した珍しい路線。





「札トマ」の表記。苫小牧運転所の所属。

行先表示板(サボ)は無く、「日高本線」とペンキで表記











車内の座席は、背もたれのみ紫色モケット、座面は青色モケット



JR北海道キハ40系気動車の車内扇風機はファンに換装された車両が増加している中、
この日高本線車両は、原型の懐かしい扇風機が健在

冷房の無い車内は、夏季は扇風機が活躍


丸い扇風機には、懐かしい国鉄時代の「JNR」マークも残存









★★動画はこちら🎥
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(続く)