落ち着いた環境でじっくり聴くお話 ~ デンマーク エフタスコーレ訪問 ① |  京都で逢う日 ~おもろいやっちゃ~

 京都で逢う日 ~おもろいやっちゃ~

       京都のけんはなこと☆すぎえ じゅんこ☆と、たのしいほうへ。



右矢印【デンマーク スタディツアー体験記】目次・リンク集
 

 

 

2019年8月27日。

Waldemarsbo Efterskoleという学校を

訪れました。

 

 

この学校のFacebookページがありますので、

ぜひご覧くださいね。

https://www.facebook.com/Waldemarsbo/

 

 

 

 

朝から地下鉄と電車を皆さんと乗り継いで行った

のですが、

 

少し郊外にある学校だったのでこんな自然の木々

の中を駆け抜ける列車に乗っておしゃべりしている

時間が清々しいものでした。

 

 

 

 

どの電車もそうですが、

車内は広々としていて

自転車やベビーカー専用スペースなどが

ととのっていましたね。

 

image

 

郊外へ向かったのはこんな列車でした。

 

image

 

image

 

 

さて、到着。

本当に環境が良くて落ち着けるところです。

 

image

 

 

私たちが最初と最後お話を伺った

お部屋のあった棟。

 

image

 

 

写真を撮り忘れていましたが、

飲み物やお菓子などをすでにテーブルに準備して

いただいていて感激。びっくり。

嬉しかったです。。。

 

image

 

なんて美しくてカッコイイびっくりとビックリだった

校長先生のティナさん。(中央)

 

笑顔があたたかくとても安心できた、

副校長のニコラスさん。(左)

 

引き続き、神的!通訳をしてくださる

Soren Kromann (ソーレン・クロマン)さん。(右)

 

 

 

宝石緑宝石緑宝石緑宝石緑宝石緑

 

 

 

エフタスコーレという学校形態は、

デンマーク独自のものです。

日本で言うと高校生の時期にあたる年齢の子たち

対象の、全寮制のフリースクールのような。

 

 

以下に、この時の

ティナ校長先生からのお話

私なりにさらに意訳してまとめてみたものを

書いてみますね。

 

 

ほんとにかなり意訳なことをご了承いただいて

大まかな意味合いをお汲み取りいただけると

ありがたいです。

( )内は、私からの追加補足コメントです。照れ

 

 

image
 

デンマークには

240カ所のエフタスコーレがあり、

それぞれに特長を持っています。



ここは現在78名の生徒が在籍していて、

比較的小規模なエフタスコーレです。

 

 

ここの特長としては、

学ぶことにおいて何か特別の問題がある生徒

が多いこと。

30人の自閉症スペクトラムの子がいます。

 

 

そういう子たち専門の学校に、

というのでもなく、

ただ落ち着いた環境の学校をつくりたかった

というのが始まりなのですが、

結果的に、自閉症等の子にとって過ごしやすく

ニーズに合致していたのだと思っています。

 

 

落ち着いた環境を保つこと、

敢えて毎日の細かいスケジュールを決め、

前もってそれをわかりやすく丁寧に伝えること、

そして繰り返す(反復)、、などのやり方を

を大切にしているため

 

次やることの予測がつきやすく、

自閉症スペクトラムや、また、そうではなくても

速いスピードの処理が苦手とか

人とのコミュニケーションが少し難しいなど

様々な背景を持つ子供たちにとって適していて

よくまとまって機能できているのではないか

と思います。

 


【エフタスコーレとは】

 

エフタスコーレというのは

フォルケホイスコーレよりもさらに若い人向け

の学校で、

中学校等が終わった子たちが来ることが

できます。

(フォルケホイスコーレは17歳以上 対象。

年齢の上限はないみたいです。

エフタスコーレはおもに14~18歳対象の

ようですね。)

 

費用の3分の2を国が、

残りを親が負担することで

運営されています。

親の負担額は収入による累進制ですので

子どもによってものすごく学費が違います。

 

自分の時間がつくれて、

自分は何ができるか、できないのか、

何に興味があるのかを知って、

それに取り組めるところです。

 

試験があるところもあれば

ないところもあります。

 

なぜなら、エフタスコーレは、

知識というよりも、

社会人として、人としての考え方などを

養っていくことを目的としているからです。

 

全寮制であり、人数が多過ぎても不都合がある

ので、この学校では、

今の人数くらいに抑えられるよう

配慮しています。

 

 

 

【寮について】

 

寮は男子棟が2つ、女子棟が1つ。

それに加え、「静かハウス」という棟が

別にあります。

 

(この、静かハウス!!なる翻訳が、

個人的に非常にスキラブラブでした。)

 

普通の棟で眠る、過ごすのは

ちょっと自分には困難だと感じる人のために

あります。

入学当初だけとか、そうでなくずっととか

個別に配慮されます。

ここには男子も女子も居ます。
 
男子棟、女子棟には、ゲスト(お友達)を
招くことができますが、静かハウスでは、
それはできないことになっています。
 
ルームメイトの組み換えを1年の途中で
行うことも可能です。
 
 
 
【学びの内容、進め方】
 
自分が興味を持っていることについて
たとえば、音楽や手芸や...などの
クリエイティブなことがら、
と、
一般の教科、
 
をそれぞれ行います。
 
一般の教科は5つのレベルに分かれており、
状況に合わせてレベル変更も可能です。
 
アスペルガー症候群の方など、
一部の能力が突出して高いけれど
他のいろんな要素でうまくいかなかったり
という場合などで、静かな環境がそれを
楽にできるような助けになることもあります。
 
ここでは希望者である3分の1ほどの生徒が
試験を受けます。
 
 
 
【いよいよ施設や授業の見学へ】
 
11時から13時の時間に
自分の興味を持っていることについての科目の
授業が行われていますので、分かれて
どうぞご見学ください。
 
その日の科目
・アウトドア ・運動 ・芸術 ・デザイン
・自然と動物 ・グリーン(庭仕事)

 
 
 
この時、
これから私たちを校内に案内してくれる
生徒さんたちが、ご挨拶したいとやってきてくれ、
 
「ようこそドキドキ」と言ってくれました。
 
とても緊張しているけれど、
精一杯思いを表現しようとしている姿を見ると、
グッと来てしまいました。。。
 
 
 
 
校内の様々な場への見学の様子は
②以降の記事へ続きますね。