私がまだ真面目な主婦だった頃、キャベツの千切りに異常にとりつかれていた
イタイ私の話を聞いておくれ。
あの頃って、私、夫の言うことを素直に聞く妻だったんです。オホホ。
今妻って書くと自分には似合わなくて鳥肌が立つわ。
夫がどこからか
「食前に千切りキャベツを食べると太らない」と聞いてきて
「キャベツの千切りを毎日出してくれ」って言い出しまして。
そこからは「はい!了解ですっ!」 って
イヤイヤ期の長女が「ママー」ってギャン泣きしようが、ぐずろうが、足にまとわりつこうが、どうしてもキャベツ千切りのノルマから逃れられないのでした。 (大げさやろ)
今だったら
「娘がぐずってそんなのムーリー自分でやれ」って
夫にブチ切れるか、市販のキャベツの千切り買い占めるよ。
当時はキャベツの千切りを包丁でいかに細く切れるか
それが料理上手で良い奥さん、って勝手なイメージに縛られ
スライサーを使う=料理下手、負けた気がする。
って見えない何かと戦う。
今は調理アイテム使いまくり。
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キッチンバサミとセットで使うと便利。手が小さいからミニサイズが使いやすい。
当時は夫にさえも心を開けず、良い自分しか見せられず
がんばる、デキル奥さんをやり続けないと、愛されないと思っていたんだよね。
娘の発達相談で
「娘が私が料理するのを邪魔する、空気が読めない子なんでしょうか」って本気で相談してましたから。
担当の先生に
「夕飯作るのに2時間かかります」
と真面目に答えたらびっくりされて
・キャベツの千切りは買うか
スライサーを使いなさい!
・夕飯は1時間で作り
お惣菜も使え!小さい子がいるんだから
そんなに品数作らなくていいのよ!
助言されたけど、当時の私には響かず。
「この人なに言っちゃんてんだろう」
って思ってた。
もし今の私が同じことを相談されたら
担当の先生と同じこと言うと思うよ。
もしくは
「キャベツの千切りくらいじぶんでやらせろ
もしくは市販品を買え」
今になるとわかるけど、キャベツの千切りなんかどうでもいいことだし
それよりもまだまだ小さい娘との時間を待つことのほうが大切だったな~
人は渦中にいると見えない時があるけれど、いつか気づくことがあるね。
あの時市販品を使え!って第三者が言ってくれたから
「忙しい時は市販品を使っていいんだ」って気づけて
「子どもがイヤイヤ期で大変だから市販品のキャベツでいい?」
初めて夫に勇気を出して伝えられたんだよね。
そこで夫も私が夕飯を作るのに大変な状況が、初めてわかったみたい。
それからは「夕飯買ってこようか?」って聞いてくれるように。
人間言わなきゃ気づかないし、わかりません。
ドM以外の方はムリな状況は我慢しなくていいと思いますよ。
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