小林製薬とタカラレーベンのその後 | ゆるゆるな毎日

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水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

少し前に小林製薬の紅麹問題に関するCMが不親切だと書きました。

 

私だけでなく多くの方が同じよう感じ、小林製薬に意見した方も多かったようで、

 

6月25日(火)からCMが変わりました。

 

 

冒頭はこちら。

「小林製薬から、重ねて製品回収へのお願いです。」のテロップ。

 

右下には手話通訳の女性がいて、ナレーションも男性に変わりました。

 

 

次の画面では製品が出ますが、こちらはやはり3種類のうち1種類のみ。

ナレーションは

 

「引き続き紅麹コレステヘルプなどの回収を進めております。

 ご協力をお願いいたします」

 

で、ほぼテロップと一緒。

 

 

次の画面。

回収に関するお問い合わせとして、フリーダイヤルと受付時間が表示されました。

 

ナレーションは

 

「回収については、フリーダイヤル0120、086、008まで

 ご連絡頂くか、弊社ホームページをご確認下さい」

 

で、非常に分かりやすかったです。

 

 

最後の画面。

上の「回収に関するお問い合わせ」のテロップだけ

 

「ご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。」に変わり、

 

フリーダイヤルや受付時間はそのままでした。

 

パッと見てだけでは覚えたり書き留めたりできませんが、

 

長く出してくれると助かる人も多いでしょう。

 

いい判断だと思いました。

 

何故最初からこうしなかったのでしょう。

 

 

CMでホームページと言っていたので、再び見てみました。

トップページに紅麹関連商品に関してのお詫びとお知らせがありました。

 

以前は「特別損失の計上及び通期連結業績予想の取り下げに関するお知らせ」などがあり、

 

被害にあった顧客ではなく、株主や社内にしか目が向いていないようでしたが、

 

CMを改めると共に、ホームページも改めたようです。

 

枠内の「紅麹関連商品に関して」をクリックすると、

 

死亡者数や入院、通院、受診者数の表や

 

医療費についてなどをまとめたページに飛びました。

 

 

そしてこの画面をスクロールすると…。

健康相談や返品の問い合わせに関するお知らせがありました。

 

また佐川急便さんの返品受付フォームのリンクもきちんとあって分かりやすい。

 

 

更に下の画面を見てみると…。

小林製薬のこれまでの対応や製品情報、販売店情報などを見ることができました。

 

一番最後はニュースリリース。

 

この事件の動向を注視している関係者や株主のために、

 

ニュースリリースもリンクしたのでしょう。

 

以前のサイトに比べると格段に見やすく、

 

そして目的のページが見つけやすくなっていました。

 

これは被害に遭った顧客を第一に考えているサイトと言って良いでしょう、

 

しかし、もう一度言いますが、何故最初からこうしなかったの?

 

多分お客さんの声を真摯に受け止めて改めたのでしょうから、

 

まだ良心的な企業かもしれませんが、

 

初動を謝ると、後々までその印象が尾を引きますよね。

 

私の中では食中毒事件を引き起こした雪印がそれ。

 

未だに信用できずに製品を購入していません。

 

 

引用サイト

 

 

 

一方、自社の広告に岩手山と岩木山を間違って載せてしまったタカラレーベン。

 

こちらも6月25日(火)、関係者が盛岡市の内館市長の元へ謝罪に訪れました。

 

報道によると謝罪に訪れたのは

 

タカラレーベンの取締役も務めるマンション事業部の手島芳貴本部長と広告代理店の人々。

 

複数のニュース映像から手島氏らの発言を文章に起こしてみます。

 

 手島氏「え~大変不快な思いをさせてしまったこと、心より…え~お詫び申し上げます。

     本当に申し訳ございませんでした」

 関係者「申し訳ございませんでした」

 

 手島氏「え~といきさつとしましては、え~、まぁ当社のぉ~、まぁ我々タカラレーベン

     がぁ…」

 

 手島氏「まぁ最初に撮った写真が、まぁ冬のぉ、え~絶景だったとゆうこともありまして、

     まぁ販売に差し掛かる頃の季節に、まぁ山のまぁ季節感を合わせるとゆうことで、

     え~…まぁ、岩木山とこうゆう結果的し…には取り違えてしまったとゆう事が、

     え~事の発端でございます」

 

 手島氏「え~大変多くの皆様にえ~ご迷惑をお、お掛けした事、不快な思いをさせてし

     まった事、え~重ねてお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」

 

 記者からの質問:社内全体でチェック体制の強化につい共有はされているのか?

 手島氏「今あのぉ、してる最中でございます」

 手島氏「建物の方のチェックぅに気を取られる余りに、その景観の方のチェックが漏れて

     いたとゆうのが今回の大きな要因でございますので、え~まっそのぉ~、今まで

     こうチェックを厳しくしていた、その建物の部分以外の景観の部分に対してもで

     すね、え~チェックをしていくと、あのぉ~ゆうことを意識していきたいと思っ

     てます」

 

 記者からの質問:謝るべくは市民ですから、どういう形で謝罪の気持ちを発信するのか?

 手島氏「まずはこぉ~のようなですね、え~大きな混乱を招いてしまったことぉ~でです

     ね、より多くのえ~皆様ぁに、え~不快な思いをさせて、え~しまったと思って

     おります。え~説明会に限定することなくですね、え~より多くの皆様に伝わる

     ような、え~お詫びの方法を当社として考えていきたいとゆうふうに思っており

     ます」

 

 

謝罪は分かった。

 

でも私が知りたいのは、この画像はどこから持ってきたのかと言うこと。

 

各ニュース動画も、その部分の手島氏らの話を流しておらず、アナウンスと字幕のみ。

 

NHKがしっかり内容を言っていたので引用すると、

 

 「現地で実際に岩手山を撮影して広告作っていましたが、撮影が冬だったため、

  夏の岩手山に加工しようとインターネットで参考画像を探し、この際、岩木

  山と取り違え、そのま気づかずに使ってしまった」

 

やはりおかしい。

 

そのまま使ってしまったということは、

 

インターネットで探した誰かの撮った写真のはず。

 

写真販売サイトだったら岩手山と岩木山を間違えて載せていないと思うので、

 

やはり以前私が推測したように、

 

岩手山と岩木山という2つの山があることを知らず、

 

岩手木を岩手山として載せていたSNS等から

 

無断拝借したのではないでしょうか。

 

手島氏の言う自分たちで撮った「冬のぉ、え~絶景だった」岩手山の写真が

 

本当にあるのであれば、参考画像と見比べた時点で違う山だと気づいたはず。

 

アングルが違うと思ったといういい訳は通用しません。

 

アングルが違うのであれば、販売するマンションの眺望とは異なるため、

 

詐欺と言われても仕方なくなります。

 

同じアングルで見える画像を探すはず。

 

しかも、取り違えて載せたということは、探した写真をそのまま使ったのは明白。

 

つまり、写真なんて撮っておらず、最初からインターネットを漁って、

 

これはと思う写真を盗用したのでしょう。

 

そのままだと発覚するから、夕景にするなり、

 

明暗を変えるなりのCG加工が必要だったのでははないですか?

 

この盗用は常態化していて、

 

今までは取り違えがなかったので気づかれなかっただけなのでは?

 

そして発覚してしまった今、

 

無断で商用に使ってはいけない写真をこれまでも使ってきたことを隠そうとして、

 

なんとも歯切れの悪い、そして保身に走った謝罪文や

 

記者への返答になったのではないでしょうか。

 

是非この辺りについても、手島氏か広告代理店の方からきちんと説明して頂きたい。

 

 

ついでにレーベン盛岡紺屋町のサイトを再度チェック。

なんと文章が少し変わっていました。

 

またまた書き出し、変わった部分は赤字にしてみます。

 

 2024年6月6日(木)より発行しておりました「レーベン盛岡紺屋町」の

 折込チラシ及び投函チラシに掲載した眺望CGパースにおいて、岩手山の画像を

 掲載すべきところ、誤って青森県「岩木山」の画像を掲載しておりました。

  経緯としましては、広告制作会社が建設現場にて撮影した岩手山積雪量の

 い時期のものであったため、CG加工処理にて積雪量を調整しようとしたところ、

 手違いにより積雪量の少ない岩木山をベースに処理がなされ、またその手違

 いに弊社並びに広告代理店が気付くことができず広告として発行されたものでご

 ざいました。

  このようなにより、岩手山に深い愛着や畏敬の念を抱く盛岡市民の皆さま

 をはじめとする多くの方々の感情や思いを傷付けることとなり、深く反省してお

 ります。

 今後の事業にきましては、本件と同様事態を起こさぬよう、弊社並びに協力

 会社共々、細心の注意を払所存でございます。

 この度は、盛岡市民の皆さま、関係される皆さま方、大変ご不快な思いをさせて

 しまいましたこと、心より深くお詫び申し上げます

 

謝罪文はかなり修正されていました。

 

ということは、最初のあの謝罪文は、やはりいい訳に終始して、

 

広告会社のやった事で、うちのせいじゃないんだもん。だからそんなに怒るなよ。

 

と感じたのは、間違いじゃなかったのでしょう。

 

全国区のニュースでも報道されてしまい、思っていた以上に大ごとになったから

 

慌てて謝罪文も訂正したのでしょうか。

 

 

内館市長も仰っていましたが、岩手山は地域の方にとっては

 

アイデンティティでもある大切な山です。

 

でもね、盛岡の人も心が狭い訳でないから、

 

最初から「岩手山と岩木山、名前が似た山があることを知らずに

 

取り違えてしまいました。現地できちんと写真を撮るべきでした」

 

と説明して謝罪すれば、ここまで怒らなかったのではないか思います。

 

盛岡のことを知らなすぎるね。バカだなぁくらいで済んだのではないでしょうか。

 

現地で写真なんて撮っておらず、写真の盗用を隠そうとしたために、

 

なんとも歯切れが悪く、他人事のようなお詫びや説明をしたから

 

皆さんも黙っていられなかったのではないでしょうか。

 

何か隠しているのを敏感に感じ取ったので、

 

怒りが増幅してしまったのではないでしょうか。

 

 

そしてブロ友さんから伺った話ですが、地域住民を集めた事前説明会の冒頭で

 

「仙台のみなさま」と言ってしまったとか。

 

そういう地域の方を蔑ろにする態度が見えたからこその怒りだと思っています。

 

一応謝罪はしたけれど、結局、今やり過ごせればいいやという感じなのかな。

 

物件が完成して販売が終われば、もうこの地域とは関係ないですものね。

 

盛岡だけ殊更に蔑ろにしたわけではなく、どの地域でも同じスタンスで、

 

ただ問題が大ごとになるきっかけがなかっただけに思えます。

 

 

今の時代、市街地でも許可を取ればドローン撮影もできるのだから、

 

建設現場で完成予定の14階の高さからの本物の眺望だって撮れたはず。

 

そういう手間や費用を惜しんだから、こんなバカな騒動になったのでしょう。

 

ウン千万円の商品を販売するための広告に使う写真の費用をケチるくらいですから、

 

物件そのものに関しても推して知るべしでしょうね。

 

この騒動を聞いた知人のお嬢さんは、

 

タカラレーベンの物件を候補から外したそうですが、賢明だと思いました。

 

 

引用サイト

 

 

追記_鉛筆

 

小林製薬について、

 

上で「被害に遭った顧客を第一に考えているサイト」などと書きましたが、

 

前言撤回

 

3月以降の死亡者数を報告していなかったことが6月8日に発覚。

 

死亡した170人の遺族から問い合わせがあり、

 

うち76人が実際に喫食し死亡していたことが分かっていたそうです。

 

しかし、「確認手続きが完了していなかった。詳細な確認を重視していた」

 

として厚生労働省など関係機関に報告していなかったとのこと。

 

実際に小林製薬のサイトでも死者数は5人のままです。

 

なんなの? 小林製薬。

 

CMを変えたのは、隠蔽が発覚した際、

 

少しでも非難をかわそうという魂胆だったの?

 

そして厚労省は、問題を起こした企業に全部丸投げして報告を待つだけなの?

 

どいつもこいつも…むかっ

 

 

 

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