Dave Mathews Band(デイヴ・マシューズ・バンド 以下DMB)は,1991年に結成されたアメリカのバンドで,アルバムを出すごとにアメリカではチャートの一桁代に入るのですが,日本ではかなり知名度が低いバンドです。


昔から,Grateful Dead(グレイトフル・デッド)のように,ジャム・バンドはいくらうまくても日本では人気が出ないんですよね。


と,今日はDMBの詳しい紹介をするわけじゃなく^^


Cortez the Killer(コルテス・ザ・キラー)は,Neil Young(ニール・ヤング)が1975年に発表したアルバムZuma(ズーマ)の中の1曲。


古代の帝国アステカの人民が,スペインのコルテスによって大量虐殺されて滅びスペイン領にしたことは,スペインにとっては英雄行為。

そのコルテスを殺し屋と呼ぶこの曲はスペインでは放送禁止になっても当たり前ですね。


歌詞は,コルテスに街が占領されることを歌い,最終的に,命を奪われた彼女への思いに心が及び,彼を殺し家と呼びます。


ニール・ヤングは7分にわたって,このアステカの物語を綴り,また,彼の哀愁を帯びたギターが感動を与えてくれる名曲です。


これも私が大好きな曲の一つなのですが,これを本人以上の名曲に聴かせてくれるカヴァーが今日紹介するDMBの演奏です。


ここでは,Allman Brothers Band(オールマン・ブラザーズ・バンド)で長きにわたってギターを弾いているWarren Haynes(ウォーレン・ヘインズ)をゲストに迎えての演奏となっています。

ウォーレンのギターはさすがですねぇ。

こういうギター・ソロは延々と聴いていたいなって思わせてくれます。

それにも増して,バンドのうまさ。


さすがにジャム・バンドとして,ライブごとに演奏するセットリストを変更し,その中でタイトなジャムを繰り広げているだけの実力派です。


ということで,今日は,ニール・ヤングの名曲「コルテス・ザ・キラー」を,ウォーレン・ヘインズを迎えたデイヴ・マシューズ・バンドの2003年のライブでご覧下さい。