茅渟神社
(ちぬじんじゃ)


和泉国日根郡
大阪府泉南市樽井5-11-9
(境内に駐車可)

■祭神
天忍穂耳命
天之菩卑能命

天津日子根命

活津日子根命
熊野久須毘命

多紀理比賣命
多岐都比賣命
市杵嶋比賣命
恵比寿(戎)大神
菅原道真公
神倭磐余彦命


神武東征神話に記される「血渟(ちぬ)」に因む社。大阪湾からは500mと海までほど近い場所に鎮座します。
◎創建は社伝によると平安時代中期とのこと。社頭案内板には以下が示されています。
━━樽井は往昔山より湧き出づるにより山の井の里 垂井とも云い、地形的には樽井は馬場の長山の続きで大地を形成し樹木が鬱蒼と生い茂り、水は山の井水門へ流れ落ちていた。樽井台地の山裾はすぐ海辺にして波が打ち寄せ、西の方には男里川が流れ、海は入りこみ自然の良港をなしていた。
神武天皇東征の砌(紀元前六百五十年)孔舎衛坂で長髄彦との戦いで皇兄 彦五瀬命が矢疵をおわれ戦況も劣勢になり、まずは海に退去するも傷を癒すが為に山の井水門に舟をとどめ兵、共に疵を洗うに水が血の色になり海に注ぎ血の沼となり血渟 茅渟となる。渟は水かたまって流れない━━
◎かつては当地が海の際であったようです。実際に疵を洗ったという伝承地として、「山の井」石碑が西方200mに立てられています。また停留した地として「山之井遺跡」がさらに200m先に立てられています。
一帯は五瀬命と神倭磐余彦等による尊い聖地として、さらにその西側は「天神の森」として今もなお残され、式内社 男神社の旧社地 浜宮が鎮座しています。


アクセス道には狭小道もあるので要注意。





「安産石」というのがあるらしく探し回りましたが、見つけられませんでした。


「茅渟」(血渟)が魚のチヌとの語呂合わせで、いつしかこのようなことも…。


*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。