◎ 葛木御歳神社 「ご宝剣」復活プロジェクト
~砂鉄採り~ (令和六年 3/12)
既に1/23の記事にて案内しておりましたが…
葛木御歳神社の御神宝「高照丸」が行方知れずの状態。
これを現代の最高峰の刀工の手で、
そして宮司を始め一般人参加型のプロジェクトで、復活させようという企画。
古代史を紐解く上で欠かせないのが「鉄」。
がっつりと関わらせて頂くつもり。
プロジェクトがついに始動。
先ずは「砂鉄採り」が3/12に行われました。
前日までかなりの体調不良だったものの、
薬等で抑えつつ7~8割がた回復、何とか参加にこぎつけました。
平日で、しかも雨天にもかかわらず
総勢40名近くが参加。
奥から順に…
横井彰光氏(刀工)
えま氏(プロジェクト発起人)
お嬢さん(事務等のお世話)
横井彰光氏のプロフを(HPより)
昭和39年岡山市生まれ。岡山在住。
父崇光に師事し、平成13年独立。
熱田神宮刀剣奉納奉賛会幹事、刀剣文化研究所研究員、全日本刀匠会中四国支部支部長などを兼任中。
いざ奥山へ!
わずか数十mほどの所で行われたのですが…。
(この写真だけ昔に撮ったものです)
泥に浸して
底の磁石に砂鉄をくっ付けて…
バケツに浸し…
紐付きの黄色の紙板を引き上げると
水の中に砂鉄のみが落ちる…
素晴らしい!
これを皆でひたすら繰り返す~
体調が芳しくないこともあり
採集作業はほどほどに…
私は刀工の横井彰光氏に寄り添い、いろいろなことを教えて頂くことに専念。
*備前など中国山地で獲れる砂鉄量は圧倒的。バケツ2杯分くらいはいとも簡単に(採集は禁止)
*中国山地には遺跡として認められていない「たたら跡」が無数に存在する。
*中国山地は砂鉄採取のため、V字型の谷がU字型に削られている。おそらく地形が大きく変化するほど採取された。
*「村下」の技術よりも、採取された砂鉄の質により出来映えは大きく左右される。中国山地の砂鉄は特に上質である。
*日本の製鉄は弥生時代から始まっている。
…などなど。
大変に貴重な情報を賜りました。
なかでも国内製鉄が弥生時代から始まっている…というのが一番の収穫。これだけは絶対に譲れないところでした。ちゃんと確証して頂きました。
今後のあらゆる記事に生かせます。
葛木御歳神社の御神宝を作るので、
奥山で採取した砂鉄を使おうと。
(ほとんどは横井氏が採取される備前の砂鉄を使用)
本日の成果を権禰宜が高々と!
大変に貴重な経験となりました。
次回は11/7とずいぶん先になります。
「たたら」の炉が境内に組み上げられるとのこと。4日間ほどかかるらしく、随時見学可。
なお横井彰光氏は7/6に熱田神宮への剣の奉納をされるとのこと。
◎葛木御歳神社の公式チャンネルにて
当日の様子がUPされています。
ほとんど逃げるように宮司の背後にいたので、私は最後の方の遠目にしか映っておりません(笑)
◎私の葛木御歳神社の紹介記事