三ノ宮神社
■祭神
臣知人命(オミシルヒトノミコト)
伊香具神社の境内摂社。一ノ宮から三ノ宮まであり、一ノ宮神社は東方300mほどの地に、二ノ宮神社は南方1kmほどの地に、そして三ノ宮(当社)は境内に鎮座。伊香具神社が名神大社であることを鑑みると、いずれも神域内であった可能性もあるかと思います。
◎天児屋根命の裔である伊香津臣命(天児屋根命14世または5世孫など資料により異なる)を祀るのが伊香具神社。一ノ宮神社は天之押雲命(天児屋根命の御子神)、二ノ宮神社は天之種子命(天児屋根命の孫神)、当社三ノ宮神社は臣知人命(伊香津臣命の御子神)がそれぞれ祀られています。
◎当社の社前にあるのが「独枯水」という池。弘法大師が云々…と社記にはあるものの、これはもちろん後世の附会であろうかと。伊香津臣命が香久山命を祀ったのを伊香具神社の創祀と考えるのであれば、香久山命は「水」に深く関わるため、元来はその神聖な祭祀跡であった可能性もあるかと考えます。