☆天女の衣掛柳


近江国伊香郡
滋賀県長浜市余呉町川並
(P無し、史跡前に路駐しか方法無しか)

※写真は2017年10月撮影、現在は台風で柳が倒木しているそうです。


琵琶湖のさらに北にある余呉湖に伝わるもの。
「近江国風土記」には、以下のような話が記されています。


昔、「天八乙女」が白鳥となってこの地に舞い降り
柳の木に羽衣を掛けて水浴みをしていました。

そこへ「伊香刀美」という者がやって来て
天女の羽衣を隠してしまいました。

天へ帰ることができなくなったので
八人のうち一人は伊香刀美の妻となり、二男二女をもうけたとされています。

伊香刀美は伊香津臣命のこと。
当地を開拓したとされ、式内名神大社 伊香具神社にて祀られており、
中臣氏の祖神とされる神です。

この話は日本各地に伝わる羽衣伝説の中でも、
もっとも古いものとされています。


余呉湖は湖面が非常に穏やかで、緩やかなときが流れる風光明媚な湖。
琵琶湖を「大江」、余呉湖を「小江」と呼ぶそうです。