六所神社 (山添村峰寺)


大和国添上郡
奈良県山辺郡山添村峰寺257
(北側から境内または鳥居前に駐車可)

■延喜式神名帳
天之石吸神社の比定社

■旧社格
村社

■祭神


「大和高原」内の山村地、山添村「峰寺」に鎮座する社。注目点は巨石の上に建つご本殿。山添村・都祁地方に数多見られる「巨石(磐座)信仰」の一社。
かつては御神体である巨石(磐座)のみが座し、それを直接拝する社であったものが、社殿がその石の上に「据え」られ、それが「石吸」に転訛、式内社 天之石吸神社となったとされます。「神社覈録」は「阿女能伊波須比」と読むべしとしています。昭和に入り古文書や神鏡などが発見され、六所神社または六所明神などと称されていたことが判明したとか。明治期には六柱神社と称していたようです。現社名となったのは発見があった昭和になってから。
他に式内論社として、ご本殿裏に巨石が座す夜支布山口神社の境内社 立磐神社、春日大社の境内摂社 紀伊神社の二社が挙げられています。
そしてその当時のご祭神は、饒速日命・天忍穂耳命・天津彦根命天穂日命・熊野忍踏命(クマノオシホムノミコト、クマノクスビ神と同神)・熊野忍隅命であったとされます。資料により饒速日命を甕速日命しているものも。大山祇命をご祭神としている理由は不明。