夜支布山口神社
(やぎうやまぐちじんじゃ)


大和国添上郡
奈良市大柳生町3080
(P無し、いつも一の鳥居を下った社前道路に寄せて停めています)

■延喜式神名帳
夜支布山口神社 大 月次新嘗 の比定社
[境内摂社 立磐神社] 天之石吸神社の論社

■旧社格
県社

■祭神
素盞嗚尊


大和国十四所山口神社の一社。ご祭神は素盞嗚神とされているものの、本来は大山祇神で間違いなかろうかと思います。神階は他の山口社が貞観元年(859年)に授与されているのに対し、当社のみ嘉祥三年(850年)。とりわけ重要視されていたのかもしれません。
◎木津川支流のすぐ側、「大柳生町」の小高い丘に鎮座。「山の口」という山口社に似つかわしくないところですが、南方600mほどの辺りから遷座されてきたとか。理由や時期ともに不明、中世頃とはされているようですが。また旧社地の詳細も不明。
◎元々は巨石(磐座)を祀る立磐神社が鎮座。現在は当社境内摂社という位置付けに。社殿は当社ご本殿の左手(向かって右側)、それぞれの社殿への登り口は別々となっています。
◎当地は「神野宮(神野森)」などと称されていたようです。境内は神の坐す森といった神聖な雰囲気が残されています。


*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。






境内社 戸隠神社

こちらは立磐神社


南面する一の鳥居。この向かって左手辺りに古墳があるようです(未確認)。



北側の御神木二体。かつての鳥居だったのでしょうか。