逆松社


紀伊国名草郡
和歌山市鳴神
(詳細住所不明、「鳴神473-9」の西隣)
(P無し、近隣に留め置きできる場所も無し)

■延喜式神名帳
(香都知神社の参考社)

■祭神


和歌山市内の中央部、「花山」の南麓の住宅密集地内にひっそりと鎮座する社。
◎式内社 香都知神社は戦国時代に廃絶となっていたようですが、鳴神社の境内社 堅真音神社・香都知神社として復社し奉斎されています。同時期に復社された式内社 堅真音神社も同様。これらを復社させたのが当社と堅真音神社。当社はその堅真音神社・香都知神社から分祀されてできた社。旧社地に復社されたようです。
◎当社は紀伊国名草郡を根拠地としていた大伴氏(久米氏や紀伊国造家とはかつて同族)が奉斎した社だったのでしょうか。信憑性が高いとされる「古屋家家譜」において遠祖は「安牟須比命」とされており、カグツチ神であろうと考えられます。これは一族が焼畑農業を行っていた「山祇族」とされる縄文以前からの人々であることから。当社ご祭神はその遠祖を祀ったものではないかと考えます。

◎当社のすぐ北側は「鳴神貝塚」。古代から人が住み着いていた、そして海岸沿いであったことが分かります。また貝塚の隣に「花山温泉」が開業していますが、これは高濃度の炭酸泉が自噴する源泉。当地一帯は古代より霊地と考えられていたのではないでしょうか。その付近に創建された社と考えています。


大きな駐車場のある「花山温泉」からは徒歩10分程度。

式内社の面影はまったくありませんが、奉斎が続けられているようです。