堅真音神社・香都知神社


紀伊国名草郡
和歌山市鳴神1083
(鳴神社の境内社)

■延喜式神名帳
[堅真音神社] 堅真音神社の比定社
[香都知神社] 香都知神社の比定社

■旧社格
[堅真音神社] 村社
[香都知神社] 村社

■祭神
[堅真音神社] 神吾田鹿葦津姫命
[香都知神社] 軻遇突知命


明治40年に当時の合祀政策により、両社とも鳴神社境内に合祀された社で、一つの社殿に併祀されています。いずれも式内社、堅真音神社は現社地の北東300m辺りに、香都知神社は北東200m辺りに鎮座していたそうです。式内社がこれほど近くに並ぶのは極めて不自然。鳴神社が名神大社であったことを考えると、200~300mより遥かに広大な社地を有していたとも考えられ、元から境内社であったように思うのですが、そのように述べている資料は見当たりません。
【堅真音神社】
「紀伊国神名帳」には「有真音大神」とあり、それが当社のことと考えられているようです。神吾田鹿葦津姫命はもちろん木花咲耶姫のこと。この神には海・山・川のイメージが付きまといますが、当地でいえば山もしくは川になるのでしょうが現在はゴルフ場となっており不明。そしてなぜか南西1kmあまりのところに復社されているようです。
【香都知神社】
延喜式神名帳の写本によっては「鳴神社末社」とも記されているようです。やはり元々鳴神社の境内社であったのでしょうか。旧社地には「逆松社」として石製の祠が鎮座しているようです。