依名古神社
(えなこじんじゃ)


伊賀国伊賀郡
三重県伊賀市依那具字柳原1141
(駐車は参道の途中に停めました、転回できないためバックから進入がおすすめ)

■延喜式神名帳
依名古神社の論社

■旧社格
村社

■祭神
味鋤高彦根命


明治の合祀令により猪田神社(猪田の猪田神社下郡の猪田神社の2社有り)に合祀され、その旧社地として奉斎が続けられている社。「式内調査報告」では当地民は猪田神社遥拝所としているとあります。
◎元々は「笠部」という、当地から西方のおそらく「木津川」付近に鎮座していたようで、洪水で流され現社地に遷座されたとか。
この「笠部」という地については、「金作部」からの転訛とされ、渡来系鍛治集団の拠点の一つであったとされます。現在はゴルフ場となっている当地の北東すぐの地名「依那具」も製鉄鍛治を連想させます。その原初の鎮座地では「江ノ大明神」や「高野大明神」と称されていたようです。「江ノ」は「依那」からの転訛かと思われますが、「高野」については不明。
◎ご祭神に関しては諸説あり定まっていません。概ね味鋤高彦根命、依那古神、大稲輿命の三説。依那古神は産土神か。大稲輿命(彦背立大稲輿命)大彦命(四道将軍の一人、伊賀国一宮 敢國神社のご祭神か)の御子神。三神とも鍛治製鉄に結び付きが強い神です。




こちらが本来の旧社地。



祭祀跡らしきものが散在します。