御井神社


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市榛原桧牧字高取964
(P有、一の鳥居の北側から進入、入口がやや狭いので注意)

■延喜式神名帳
御井神社の比定社

■旧社格
郷社

■祭神
天照皇大神 天児屋根命 水分神


「内牧川」沿い、霊峰「伊那佐山」系の北東に鎮座する社。鎮座地「檜牧」については社頭案内を写した下部写真にて。
◎ご祭神は御井神(木俣神)「伊那佐山」に鎮まる神を麓で祀ったのでしょうか。当地を拠点とした御井氏が斎祀る神社であるとされています。
◎遷座された歴史があるようで、旧社地は菟田野町平井の皇大神社であると「神祇志」は記しています。そちらの社伝においては、相殿の三井社に石神神社とともに合祀されているとのこと。ところがこちらは「伊那佐山」の南側、当社とは3kmほども距離があります。
◎当社の歴史は少々複雑で、食井神と呼ばれていたようです。ところが気比神(イザサワケ神)が祀られていたとも。「気(け)」が「食」の「け」との混同か。この食井神も御井神との混同かもしれません。また高井にある伊豆神社では当社から福井神を遷座したとされ、これまた混同があったのでしょうか。
◎背後の神域(山)に登ってみましたが、特に磐座等の跡は見当たりませんでした。遷座があったからでしょうか。
式内社に相応しい立派な社殿を誇る美しい社、本来祀られている神が分からないのが少々残念。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。







境内社、詳細は不明。

道路向かいの境内社。


鎮座地「檜牧」について記されます。

「ツルマンリョウ自生地」への登り口

こちらがツルマンリョウ。