皇大神社 (菟田野平井)
(こうだいじんじゃ)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市菟田野平井50
(P無し、社前までアクセス可)

■延喜式神名帳
[境内社 三井神社] 御井神社の論社

■祭神
高皇産霊神
天照大神
天児屋根神


「芳野川」の東岸から東西に広がる山村地区「菟田野平井」に鎮座する社。小さな集落の外れにひっそりと佇んでいます。境内の祭神等を案内した石碑には「平井皇太神社」と刻まれていますが、登記は「皇大神社」。
◎創建由緒等は伝わっていないようです。その他の情報も見当たらず不明。ご本殿隣の右殿(向かって左側)の三井神社に、式内社 御井神社が石神神社とともに合祀されたと伝わります。
これは「宇陀郡史料」に、「口碑によれば天養元甲子年(1144年)八月頃字安ノ井と称する所に現れ出で其光日光の如く輝きて三方に亘りしより、光明の射す所を窺ひ見るに、一つは大井戸に達し、一つは根拠たる安ノ井井戸に入る、故に此の御井神社を奉安…」とあることから。
◎式内比定社は桧牧の御井神社。「大和志」には「檜牧村に在り今食井明神と称す」とあるようです。この食井神を氣比神と捉えることもでき、「御井神=伊奢沙和気神」とする一説の傍証になろうかと思います。
◎社殿等は近年造替されたようで美しいもの。また維持管理もしっかりとなされています。


車はこの車止めの前に突っ込みました。転回できないので出る時はバックにて。


境内横の池。