豊田神社 (豊田トンド山古墳)


大和国山邊郡
奈良県天理市豊田町878
(P無し、社前は天理教施設の駐車場なので不可と思われます。2018年以内なら幹線道路工事中で付近にいくらでも停められると思います)


■旧社格
村社

■祭神
蛭子命
宇賀御魂命
高良玉垂命


豊田トンド山古墳の西隣に鎮座する神社。豊田トンド山古墳、豊田狐塚古墳を一体とした山の中にあります。
◎当地から北東にかけては石上・豊田古墳群とされ、200基以上もの古墳が密集する地域。開発や造成などが行われるにつれ発掘調査が進むと、その数はまだまだ増えると思います。
◎墳丘は直径30mの円墳とされ、古墳時代終末期、すでに小規模化した時代のもの。群集墳の中でも独立していて、平地を見下ろすことができる絶好のロケーションであるため、有力者の墳墓と考えられています。
◎豊田神社に関しては元は俊成神社と称していたらしく、大正時代に2社を合祀し現社名に。「俊成」とは藤原俊成のことか。
これ以上の資料が見当たらず創建由緒等は不明。高良玉垂神が不自然にご祭神に加わっているのも謎。ただ立地や祀られ方から考えて由緒深い古社であると思います。

*写真は2018年10月と2021年5月撮影のものとが混在しています。

豊田トンド山古墳はこの小山の中の右手奥に。現在(2018年7月)この道は工事中で、手前200~300mほどから原則進入禁止。参拝は進入できます。

石段は全部で50段以上あると思います。手摺付き、勾配は緩め。


境内の雰囲気が好きで、年に3~4回ほど10年近く参拝を重ねています。


現場入口に立つガードマンの話では、古墳の破壊の危惧から工事開始前日に全国から学者たちが押し寄せたとのこと。