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第3回 メグの紅白ジャズ合戦

ゴールデンウィーク2日目の4月28日、吉祥寺のMEGでDJの大塚広子さんプレゼンツ『第3回 メグの紅白ジャズ合戦』が開催されたので行ってきました~。

そっか、去年の年末に始まったこのイベント、もう3回目なのか。


ちなみに今回合戦を繰り広げてくれるパネラーは以下の方々。

紅組:中島弘恵さん(ピアニスト) / 大橋祐子さん(ピアニスト) / 大塚広子さん(DJ)
白組:藤田嘉明さん(JAZZ CAB) / 前泊正人さん(MOONKS) / 茂串邦明さん(Intro店主)

この中で唯一、茂串さんにはお会いした事無いなぁ。お店にも行ってこと無い・・・。



というわけで、今日はどんな合戦になるのかウキウキしながらMEGに到着。

本日のイベントプロデューサーの大塚さん、司会の藤田さん、初回から白組で参加している前泊さん、ピアニストの大橋さんにご挨拶し、すっかりご無沙汰だった「鳥尾さん」の中島さんにもご挨拶をして、さすがにパネラーの真横の席に座るのははばかられたので(笑)後ろの方の空いている席に座ると・・・お隣は漫画家のラズウェル細木さんでした。
というわけで、ラズウェルさんにもご挨拶をして席に着きイベントの開始を待ちます。

そして開始時間からしばらく経った頃、ようやく茂串さんが到着し、間もなくイベントが開始したのでありました。


UNTITLED-第3回 メグの紅白ジャズ合戦1



本日のイベント司会進行、ジャズCABの藤田さんの挨拶でイベントが始まります。

このイベントは今回で3回目ですが、今までの2回はいずれも紅組が完勝しており、藤田さんは負け越し、前泊さんも本人曰く「オレはほら、噛ませ犬だから」の通り完敗状態なのであります。

そんなわけで、「いよいよ今回ばかりは負けられない」という焦り(?)が藤田、前泊両氏から漂い、さらに茂串さんは最初から殺る気満々です(笑)。

UNTITLED-第3回 メグの紅白ジャズ合戦2
白組先鋒のジャズCAB藤田嘉明さん


UNTITLED-第3回 メグの紅白ジャズ合戦4
白組次鋒のMOONKS前泊正人さん


UNTITLED-第3回 メグの紅白ジャズ合戦7
白組大将の「Intro」オーナーの茂串邦明さん



一方、女性陣は当イベントプロデューサーのDJ大塚広子さん、ジャズピアニストの大橋祐子さんと中島弘恵さんの3名。
いずれも客前で演じる3人なので、やはりコチラも自分のセンスを問われかねないので負けるわけには行きません・・・が、寺島靖国さん、茂串さん、ラズウェル細木さん、そして北九州から後藤先生と横須賀から三上先生・・・と、なんだか威圧感に溢れる(後藤先生はそういう威圧感とは無関係か)店内にやや萎縮気味。

それでも、「エイヤッ!」と、覚悟を決めて戦に望みます。


UNTITLED-第3回 メグの紅白ジャズ合戦5
紅組先鋒の「鳥尾さん」のピアニスト中島弘恵さん


UNTITLED-第3回 メグの紅白ジャズ合戦6
紅組次鋒のジャズピアニスト大橋祐子さん


UNTITLED-第3回 メグの紅白ジャズ合戦3
紅組大将のDJ大塚広子さん



さぁ、いよいよ決戦の始まりです。



【第1回戦 ピアノトリオ対決】
-先鋒-
中島弘恵
Phineas Newborn Jr.
/Harlem Blues
藤田嘉明
Giovanni Mirabassi Trio
Prima o Poi

-次鋒-
大橋祐子
大橋祐子Trio
BUENOS AIRES 1952
前泊正人
Arni Egilsson
/Fascinating Voyage

-大将-
大塚広子
Mixed by Hiroko Otsuka
The Piece Of Venus
茂串邦明
Wynton Kelly
Piano
12
※各選者が掛けたアーティストとアルバム名(掛けた曲名ではありません)


先鋒戦ではジョバンニ・ミラバッシの演奏する「ハウルの動く城」のテーマがかかりましたが(この時点では誰がかけたか分からない状態)、好きなんだよ、好きなんだけど・・・耳タコというか、藤田さんが選曲しただろ・・・と分かってしまう選曲過ぎて、思わず中島さん選曲のPhineas Newborn Jrに1票入れてしまいました。
コッチの方が「ジャズ」だったし(笑)。
で、藤田さん惜敗。

次鋒戦では大橋さんが自身の2ndアルバムから選曲。こちらも「Waltz Part2」だったら1票入れていたけれど・・・噛ませ犬と自嘲していた前泊さんの本気の選曲に1票。
「これ、ピアノトリオ?」という疑惑の選曲ではありましたが(笑)、結果はなんと!前泊さんの勝利!

大将戦になると、なんだかどっちもブッ込んでくるキャラなのでどんな飛び道具が飛び出してくるのかと思いきや・・・かなり控え目な選曲と重量級とも思える選曲の対決になり・・・結果は重量級の選曲をした茂串さんの圧勝。

うん、今回は(も?)「女性の選曲に積極的に票を入れよう!」という意識よりも、「演奏が好きな方に票を入れよう」という意識のお客さんが多かったのか、先鋒戦も次鋒戦も僅差の接戦になり、結果、初戦の「ピアノトリオ対決」では白組が勝利となりました!



【第2回戦 ボーカル対決】
-先鋒-
中島弘恵
藤田嘉明
Sophie Milman
Sophie Milman
10
-次鋒-
大橋祐子
Sidsel Storm
SWEDISH LULLABY
前泊正人
12
-大将-
大塚広子
Mixed by Hiroko Otsuka
Music for Reading from
Spice of Life "Jazz"
茂串邦明
Archie Shepp
Blase'
14
※各選者が掛けたアーティストとアルバム名(掛けた曲名ではありません)


第2回戦のボーカル対決。
先鋒の中島さんの選曲は・・・誰のアルバムだったか失念。
で、白組先鋒の藤田さんが選曲したソフィー・ミルマンが勝利。
この勝負も曲がかかった瞬間、誰の選曲だか分かっちゃったなぁ。特にソフィー・ミルマンはオイラも持ってるし、絶対に藤田さんの選曲だな・・・と。しかも、「藤田さん、マジじゃん・・・」と。
中島さんの選曲も面白かったのだけれど、やっぱりシットリ聴かせるソフィー・ミルマンの歌声は強かった。

次鋒の大橋さんはディスクユニオン山本隆さん大推薦のシゼル・ストームのスウェディッシュララバイを選曲。これはかかった時に「あれ?前泊さんの選曲?」と思いましたが、大橋さんの選曲でビックリ。
肝心の前泊さんの選曲は・・・不明。
で、その前泊さんの選曲が勝利。
・・・前泊さんの選曲、何だったっけ?

大将戦では大塚さんが再び自身のコンピレーションアルバムから選曲。Spice of Lifeの楽曲を集めたアルバムから、トロンボーン姉妹スライディング・ハマーズのMimmiさん(お姉さん)のボーカル曲。
スライディング・ハマーズといえば、2005年7月23日にここMEGでスペシャルライブが有りました。懐かしい。
それに対する茂串さんはアグレッシヴでジャズ一直線のアーチー・シェップのアルバムから「Blase'」。
さすがにこれは幕下と大関の戦いか。
茂串さんが14票を獲得して圧勝でした。



【第3回戦 ホーン対決】
-先鋒-13
中島弘恵
Charlie Parker
Charlie Parker With Strings:
The Master Takes
藤田嘉明
Bob Kindred Quartet
ボレロとブルースの夜

-次鋒-10
大橋祐子
Art Farmer
To Sweden Jim Hall
前泊正人
Milt Buckner
Midnight Slows Vol.4
12
-大将-18
大塚広子
Joe Henderson Sextet
/THE KICKER
茂串邦明
Joe Beck
/BECK

※各選者が掛けたアーティストとアルバム名(掛けた曲名ではありません)


休憩をはさんで第3回戦のホーン対決。
紅組先鋒の中島さんの選曲はチャーリー・パーカーという超メジャー級アーティストのウィズ・ストリングス作品。
コレに対する藤田さんはヴィーナスレコードのエロいジャケットにエロいテナーのボブ・キンドレッドの「ボレロとブルースの夜」。
いやはや、藤田さんの選曲はあからさまにエロ過ぎた(笑)。
そんなわけで、さすがチャーリー・パーカーを選曲した中島さんの勝利でした。
(そんな大御所反則だよ~!という方は藤田さんに票を入れたかな?)

次鋒戦は白熱の本気バトル。
紅組の大橋さんはアート・ファーマーを選曲し、対する前泊さんはミルト・バックナー。
二人ともマジじゃないですか。
でも、さすが前泊さんというか、直球じゃない変化球での真剣勝負。
「Midnight Slows Vol.4」ってなに?(笑)
そしてさすが真剣勝負、10対12という1票変われば同点という僅差で前泊さんの勝利。
今日の前泊さん、噛ませ犬の汚名返上です。

そして大将戦。
白組の茂串さんはジョー・ベックのエキセントリックなジャケットが印象的な「BECK」。
対する大塚さんはジョー・ヘンダーソンの「THE KICKER」から選曲。
茂串さんは攻めすぎたか?(苦笑)やや置きに来た感のある(笑)大塚さんの「THE KICKER」が票を集め、ジョー&ジョー対決は大塚さんが大差で圧勝しました。
大塚さん、もっと攻めた選曲でも良かったよ!(ジョー・ヘンダーソン良かったけど)



【第4回戦 オールジャンル対決】
-先鋒-
中島弘恵
藤田嘉明
MINSARAH
Minsarah
16
-次鋒-10
大橋祐子
Bjork
Gling Glo
前泊正人
Don Menza
/morning song
10
-大将-16
大塚広子
Ben Williams
State of Art
茂串邦明
Mahalia Jackson
/I Believe

-決戦-三上剛志
茂串邦明
Stephane Grappelli
/I Fear Music
※各選者が掛けたアーティストとアルバム名(掛けた曲名ではありません)


そしていよいよ最後の「オールジャンル対決」へ!

紅組中島さんの選曲は失念。
対する白組藤田さんは美旋律ピアノトリオのミンサラーで勝負!
綺麗過ぎるメロディー、音質のミンサラーはこの時間帯の疲れた(?)お客さんの支持を得て圧勝。
ココに来て高音質&美旋律は・・・夢の世界に誘われそうです(笑)。

続く次鋒戦は大接戦でした。
紅組の大橋さんはなんと、ビョークの「Gling Glo」。
対する前泊さんはドン・メンザの「morning song」。
前泊さん、今回は必死なほどに本気!!確実に勝利を狙ってきます。
そしてまさか大橋さんからビョークが飛び出してくるとは・・・
個人的にはドン・メンザでしたが、結果は・・・・なんと10対10のドロー。
本日初の引き分けです。
「前泊さんがビョークだと思ったからもう片方の方に挙げたのに・・・」とこぼしていた方がいらっしゃいましたが後の祭り。裏を読もうとするとこんなことになるわけですな。

というわけで、本日のトリ、大将戦へ。
紅組の大塚さんの選曲はベン・ウィリアムズの「Ben Williams」。最後の最後で趣味に走ってきましたねぇ。イイです(笑)。
対する茂串さんはマヘリア・ジャクソンの「I Beleave」。ここに来てコレってことは・・・コレが茂串さんがホントに好き(あるいは聴かせたい)アルバムってことか。いや、シットリ聴かせていただきました。
で・・・・勝敗です。
1回戦、2回戦は白組が勝利し、3回戦は赤組の勝利。
もし、さっきの次鋒戦で白が勝っていれば、その時点で白組勝利が決定するはずでした。
なんともドラマチックな展開ではありませんか。
そしてこの最後の戦いの結果は・・・・16対5という大差で大塚広子さんの勝利!


・・・

・・・・・

・・・・・・・

ということは・・・・・1回戦2回戦を奪った白組に対して3回戦4回戦を死守した紅組・・・奇跡のドローです!(勝敗差では白の優勢でしたが。)





が、これでめでたしめでたしとはなりませんでした。


やはり白黒ならぬ赤白ハッキリさせろ!という会場の声に、決定戦の開催です。



紅組のパネラーは既にネタ切れ・・・とのことで、急遽レコードをいっぱい携えていた横須賀の三上先生が特別参戦です。

対する茂串さんは、隠し球、ステファン・グラッペリの「I Fear Music」をチョイス。

う~ん・・・・まさかバイオリンをぶっ込んでくるとは・・・茂串さん、恐るべし。
個人的にはこのステファン・グラッペリのバイオリンにやられました。

で、結果も・・・・茂串さんの勝利!



ということで・・・・決定戦は白組に軍配が上がり、今回の紅白ジャズ合戦は白組の初勝利となりました!!




終わりの挨拶で茂串さんは「素晴らしいイベントだね。」と、丸~く納めようとしていたのですが・・・ラズウェルさんの「寺島さんはいかがでした?」という問いかけで寺島さんが爆発しました(苦笑)。



「いやねぇ、今日は1年で何回もないジャズ喫茶としてイイ日だったね。こうやってみんなでジャズを聴きながら酒を飲んで、語らって、もの凄く良い雰囲気だった。ジャズ喫茶って言うのはこうじゃなきゃ・・・と、改めて感じた日だったね。」

おぉ、茂串さんに引き続き、綺麗な流れでイベントが締まるのかな?


・・・と、思いきや、次の瞬間・・・



「だけど・・・いいか、もう1つ言うぞ!」

UNTITLED-第3回 メグの紅白ジャズ合戦8


「最後にヒップホップがかかってそっちの方で何人も手を挙げていたけど、ここはジャズ喫茶なんだからヒップホップをジャズとして認めるヤツはどうかしてる!ジャズファンとしてのスピリットを持てよ!大塚広子にイイ顔したいからってあんなのに票を入れるなんて、オレは絶対に認めないからな!」

「茂串にも言いたい!誰もがひれ伏さなきゃいけないような名盤を持ってきて勝って大きな顔するなよ!みんな自分の耳を信じて有名じゃないような盤を持ってきて勝負してるんだよ!」


・・・最後の最後に爆発した審判長でありました。




と、いうわけで、寺島さんの総評(?)で第3回メグの紅白ジャズ合戦はお開きとなりました。

皆さんにご挨拶をしてお店を後にする事に・・・


なお、後で藤田さんに聞いたところによると・・・・打ち上げでは茂串さんがハッスルし過ぎていたそうです。
見たかったような・・・現場に居ないで良かったような・・・(笑)


大塚さん、藤田さん、前泊さん、大橋さん、中島さん、そして茂串さん、楽しい選曲、ありがとうございました!
コレに懲りず(笑)、第4回大会の開催、楽しみにしております♪

久しぶりに食べ物ブログ

最近食べ物の記事を書いてないなぁ・・・(それ以前に更新頻度自体が少ないんですが)ということで、最近TwitterやFacebookでつぶやいた食べ物屋さんの事を数件まとめて紹介してみます。




まずは、秋葉原の裏通りにあるお蕎麦屋さん『』。

仕事帰りに秋葉原をブラブラしていたら雰囲気の良さそうなお店があったので入ってみたら・・・なかなか食べさせるお蕎麦屋さんでした。

UNTITLED-秋葉原 蕎麦屋「匠」1

田舎蕎麦とせいろ蕎麦の2色盛りを注文。
やけに高い椅子に腰掛け足をブラブラしながら待っていると、ちょっと美味しそうな見た目の2山ごとに盛られた2種類の蕎麦が運ばれてきました。

まずはせいろ蕎麦から食べてみる事に。

ツルリと唇を滑って口に入ってくる蕎麦は、表面は滑らかでしっかりとしたコシがあり、ギュッと噛むと蕎麦の淡い香りがフワッと口に広がります。
その直後に濃過ぎないつゆの塩気、鰹出汁の香りがドンッ!と蕎麦を覆い、最後に蕎麦の香りがうっすらと戻ってきます。
「ほぉ~」と感心しながら2口、3口。
個人的にはもう少し濃い目のつゆが好きなのだけれど、この蕎麦だったらこのくらいの濃さが良いのかな。

そしていよいよ田舎蕎麦を。

挽きぐるみで黒っぽく色づいた田舎蕎麦は、せいろ蕎麦に合わせているのか通常の田舎蕎麦よりも細く切られています。
見た目からも、せいろよりもゴワッっとした舌触りで食感も荒々しく腰が強いのですが、個人的にはもっと田舎らしく太く切られている方が野趣溢れていて好き。
蕎麦の香りは当然のようにせいろよりも強いのですが、今度はつゆがちょっと負けているかな?
もしかしたら田舎は田舎用により力強いつゆを出した方がよいのかも。

そんなつゆはしっかりと寝かせたかえしと鰹節の香りが豊な出汁でなかなか美味しかった。
しっかり寝かせている為、塩味と酸味のバランスがちょうど良く、食後の蕎麦湯が待ち遠しくなるつゆでした。

UNTITLED-秋葉原 蕎麦屋「匠」2

近所には「神田まつや」があるし、場所的にも良い場所ではないと思うけれど、店内は静かだし、他のメニューも食べてみたいな・・・と思わせてくれる良いお店でした。(神田まつやは混み過ぎ)
また行ってみよっと。





次は、都電荒川線の「小台」電停の近くにあるお蕎麦屋さん『ひろと家』。

最初はお昼を食べに行き、「せいろ(大盛り)」を注文。
すると、せいろ蕎麦と一緒に季節の変わり蕎麦「桜蕎麦」がチョコッと付いてきました。
UNTITLED-小台 蕎麦屋「ひろと家」

まずはせいろ蕎麦を何も付けずにひとすすり。
適度なコシと少し強めの蕎麦の香りが食欲をそそります。
続けてつゆと付けてひとすすり。
うん、なかなか美味しいじゃないですか。
つゆはほんの少し辛目ですが、出汁の香りがやさしいので蕎麦の香りを引き立てています。

次に「桜蕎麦」を何も付けずにひとすすり。
おぉ・・・桜の香りがフワーッと強めに口の中に広がります。
桜の塩漬けが練り込まれているのか、蕎麦自体にある程度塩味が付いているので、どうせなら軽く塩を付けて食べたいお蕎麦。
つゆを付けると桜の香りが台無しになってしまうのが残念です。


で、この数日後、今度は夜にお邪魔しました。

店内ではお刺身の盛り合わせや白海老や桜海老のかき揚げで楽しそうにお酒を飲んでいるお客さんが数組。
刺身の盛り合わせもかき揚げもどれも凄く美味しそう・・・なのだけれど、いやいや、とにかく「2色盛り(せいろ&挽きぐるみ)」を注文です。
UNTITLED-小台 蕎麦屋「ひろと家」2

せいろ蕎麦と挽きぐるみ蕎麦の間に再び桜蕎麦登場。
う~ん、変わり蕎麦は1シーズンで1回くらいで良いなぁ・・・と思いながらも、まずはせいろ蕎麦をひとすすり。
う~ん、やっぱり良いなぁ。
蕎麦の香りが心地良く、最後にフワッと出汁の香りと旨味がのどを通っていくのがたまりません。

そして前回は食べられなかった挽きぐるみ蕎麦をひとすすり・・・・うん・・・せいろ蕎麦の時の鮮烈な印象が無い。
確かに蕎麦の香りはせいろよりも強いのだけれど、せいろの時のようなインパクトが無い。
・・・田舎蕎麦もあるみたいだけれど、田舎蕎麦はどうなんだろう?
今度来た時に食べてみよう。





で、お次は岩槻にあるラーメン屋さん『竹岡屋』。

無性にラーメンが食べたくなり、家族で行ってきました。

売りは炙りチャーシューとコッテリ豚骨スープらしいのですが、コッテリ豚骨は気分ではなかったのでさっぱりと醤油ラーメンを注文する事に。
でも、チャーシューは興味があるので「あっさり醤油のドデカチャーシュー麺」を注文。
麺の増量は無料との事で、大盛りに。
さらに、なぜかラーメンにはライスのセットでしょう・・・と、ライスまで注文。
後で後悔、「ライスは余計だった・・・」。
UNTITLED-岩槻 ラーメン屋「竹岡屋」

運ばれてきたラーメンに思わず笑ってしまいました。
なんだ、このチャーシューのサイズは・・・(笑)。
明らかに丼からはみ出た焦げ目の付いたチャーシューは、箸で持ち上げるとデロン・・・と崩れてしまうほど柔らか。
まずはチャーシューをよけながらラーメンをすすってみると、魚介スープの香りが素晴らしく、さらにチャーシューの炙られた香ばしさが加わって想像以上に美味しい!
気付けばすかさずライスを口に頬張っていました。
ラーメンの麺もしっかりとしたコシがある麺で、少し太め。噛めば噛むほど麺の味が出てくるなかなかの麺。

そして満を持してチャーシューをパクリ。
しっかりと味の染みたトロットロのチャーシュー、歯なんかいらないね・・・と言う感じ。
そしてちゃんと炙られているのでかなり香ばしく、ラーメン全体のアクセントになっています。
このチャーシューもライスが進む・・・。

それにしても・・・食べ進めて行くにつれ、チャーシューの大きさと麺の量に押され気味になっている自分に気付きます。
「さっぱり醤油」のハズが、丼に張られているスープにはたっぷりの油が浮いており、そもそもそういうスープなのかチャーシューの油なのか分かりませんが、なかなかに「コッテリ」な醤油ラーメンでありました。
最後、ライス2口はほぼ無理矢理口に押し込んだ感じ。

う~ん・・・さっぱり醤油を注文したはずがこんなにコッテリとは・・・コッテリ豚骨はどれだけコッテリなんだろうか・・・

とりあえず買い物のついでに、しっかりとお腹を空かせて再訪してみたいラーメン屋さんでありました。





で、最後は大宮にあるお蕎麦屋さん『河邉庵』。
大学時代から頻繁に通っているお蕎麦屋さん。
ソ○マップでアルバイトしていた時にも随分来たなぁ・・・。
何はともあれ盛りが良いのが魅力(笑)。
今回も「大盛り」を注文。
UNTITLED-大宮 蕎麦屋「渡邉庵」

本当は「重ね蕎麦」(小さめの蒸籠に盛られた蕎麦が何枚も重ねられて提供される蕎麦)が名物なのだけれど、基本的にいつも「大盛り蕎麦」のみ注文。
いつ食べても蕎麦の香り具合は同じだし、ある程度有るコシよりも、少し表面がざらっとした蕎麦の喉ごしがイイんです。
いわゆる「至高の蕎麦」ではなく、大衆的な蕎麦なのですが、出汁の香りがしっかりしたつゆもそこそこ美味しいし、蕎麦の山を半分くらい食べてからつゆにネギを入れて食べたり、すりゴマを入れて食べたり、飽きることなくペロッと大盛りの蕎麦を平らげてしまえる魅力があります。
ちなみに、お腹が減っている時にはこれを2枚食えます。蕎麦湯も完飲で。



気付けば蕎麦屋ばっかり、それどころか全部麺類というとんでもない食レポでしたが、みなさん、近くにお越しの際には「そういえばそんな店があったような事をブログで見た気がしないでもない・・・」と思い出してみて下さいませ。

2013年3月26日 新生・松尾明トリオ CD発売(直前)記念ライブ

3月26日に吉祥寺のMEGでジャズドラマー松尾明さんの新生トリオでのCD発売(直前)記念ライブが開催されたので行ってきました。


なぜ(直前)なのかというと、本当は発売になっていたはずの松尾明トリオのニューアルバム『Easter Parade』、プレスされて製品として上がってきたディスクをチェックしたところ「問題」が発覚したのだとか。

「問題」に関しては詳しく聞けなかったのですが、恐らくCD-Rマスターの段階で気付かなかった、またはプレスの行程で発生してしまったノイズが発覚したのでしょう。

色々と検討した結果、「寺島レコードとしては不完全なものは出せない」という事になり、急遽発売日を延期して再生産をしているのだとか。

POPSだと「気付く」ノイズをそのままにして発売するケースも見かけ、そのノイズが気になってしまって聴くに堪えなくなっちゃうのですが、今回の判断は間違いなく正しい判断になるでしょう。

なにせ「寺島靖国流高音質」を自負しているCDなのだから、問題のある製品なんて発売して欲しくありません。




というわけで、「発売(直前)記念ライブ」になったわけです。



MEGに到着すると、そろそろ最初のステージが始まる・・・というところだったので、一番奥のドラムの真ん前の席に陣取ってアイスコーヒーを飲んでいると、いよいよライブがはじまるのでありました・・・





今回のニューアルバム『Easter Parade』はメンバーを完全に刷新して挑んでおり、今日のライブもニューアルバムのレコーディングメンバーなのです。

ピアノは自身のリーダー作も多数発表している人気女性ピアニストの安井さち子さん
ベースは若手ミュージシャンはもちろん、ベテランミュージシャンからも厚い信頼を得ている高瀬裕さん
そしてドラム&リーダーは最近様々な取り組みにチャレンジをしている松尾明さん。


UNTITLED-2013年3月26日 松尾明トリオライブ1

今回のトリオはレコーディングの時にほぼ初共演で、しかもその後は共演していないという、いわゆるよく知った仲の間柄ではないメンバーだからなのか、松尾さんのドラムもいつものような歌うようなドラムではなく、もっと緊張感のある「叫ぶ様な」ドラムでかなりキレッキレです。
「レコーディング以来演奏してないし、リハーサルもやっていないので・・・」と言いながらも、誰も萎縮しない、むしろ白熱した緊張感のある演奏がズッと繰り広げられていくので、松尾さんの新たな一面を見た気分です。
ナメられてはいけない!という気負いも少なからずあったのかも?
特にソロでは尺をたっぷりと使って「これでもか~っ!!」とスティックを力一杯振り回し、ドラムセットから数十センチしか離れていないところで聴いている私の耳はアッと言う間にキンキンです。


UNTITLED-2013年3月26日 松尾明トリオライブ2

高瀬さんのベースは久しぶりに聴きましたが、今日のライブの中で一番冷静な演奏だったかも(笑)。
冷静というと悪い意味に捉えられるかも知れませんが、実は今回のトリオでは一番重要な役割を担っているのではないかと思います。
前述の通り松尾さんのドラムが白熱し過ぎ(笑)になっても、高瀬さんの冷静にリズムを刻んでキュッっと締めることでバンドをまとめているのです。
でも、決して淡々とした演奏だけでなく、ソロを取ると歌うと言うよりも斬り込んでくるようなタイトな演奏で楽しませてくれます。


UNTITLED-2013年3月26日 松尾明トリオライブ3

安井さんの生演奏、コチラも久しぶりに聴いたけれど、やっぱり滝のように流れる怒濤のメロディー、さすがです。
調律不足でコロンコロンひっくり返るMEGのピアノをねじ伏せるように、時には立ち上がって鍵盤に向かう安井さんの後ろ姿はやっぱり凛々しい。
松尾さんのキレッキレのドラムに応じて、挑むように楽しんでいる安井さんの演奏、バラードでは陰影のある旋律を女性らしい抑揚で歌い上げ、アップテンポの曲とのギャップが大きくてとにかく聴いていて楽しい。



これまで様々なメンバー構成で松尾明トリオの演奏を聴いてきましたが、今回のトリオはお互いに未だ慣れていないからと言うのもあるのだろうけれど、緊張感とせめぎ合いを感じる事が出来て新鮮な気持ちで楽しむ事が出来ました。

休憩時間、Y婦人とも「今日の松尾さんは違う!」と話し込んでしまいました。



というわけで、休憩時間をはさんでステージの後半。




後半戦では松尾さんの盟友、TAKE TENのテナーサックス&アレンジャーでもある高橋康廣さんが急遽参戦。
「譜面無いよ」と言いながらも高瀬さんの譜面をチラ見しながら当たり前のように見事にメロディーを歌い上げる演奏を聴かせてくれます。

「え?その曲知らないよ!」と演奏をためらう場面がありましたが、安井さんから回して貰った譜面を見て一言・・・「あ、この譜面オレが書いたんだ・・・」だそうな(笑)。

この辺りのおとぼけで笑いを取りつつも、高橋さんのテナーの渋く、テナーらしい低音の音色を巧みに使って歌い上げる演奏にはウットリとしてしまいます。

UNTITLED-2013年3月26日 松尾明トリオライブ7

UNTITLED-2013年3月26日 松尾明トリオライブ4

UNTITLED-2013年3月26日 松尾明トリオライブ5

UNTITLED-2013年3月26日 松尾明トリオライブ6




久しぶりにドラムにかぶり付きでライブを聴いたので、ドラムの炸裂音で全身に心地の良い疲労感を受けつつ、至福の時間を過ごせました。

それにしても発売延期になってしまったのは残念ですが、今回のライブを聴いた感じではCDの方もかなり期待できそうです。

というわけで、早速Amazonで予約しましたので、届いたらレビューするかも。


松尾さん、高瀬さん、安井さん、高橋さん、エキサイティングなライブ、ありがとうございました!!


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