第3回 メグの紅白ジャズ合戦
ゴールデンウィーク2日目の4月28日、吉祥寺のMEGでDJの大塚広子さんプレゼンツ『第3回 メグの紅白ジャズ合戦』が開催されたので行ってきました~。
そっか、去年の年末に始まったこのイベント、もう3回目なのか。
ちなみに今回合戦を繰り広げてくれるパネラーは以下の方々。
紅組:中島弘恵さん(ピアニスト) / 大橋祐子さん(ピアニスト) / 大塚広子さん(DJ)
白組:藤田嘉明さん(JAZZ CAB) / 前泊正人さん(MOONKS) / 茂串邦明さん(Intro店主)
この中で唯一、茂串さんにはお会いした事無いなぁ。お店にも行ってこと無い・・・。
というわけで、今日はどんな合戦になるのかウキウキしながらMEGに到着。
本日のイベントプロデューサーの大塚さん、司会の藤田さん、初回から白組で参加している前泊さん、ピアニストの大橋さんにご挨拶し、すっかりご無沙汰だった「鳥尾さん」の中島さんにもご挨拶をして、さすがにパネラーの真横の席に座るのははばかられたので(笑)後ろの方の空いている席に座ると・・・お隣は漫画家のラズウェル細木さんでした。
というわけで、ラズウェルさんにもご挨拶をして席に着きイベントの開始を待ちます。
そして開始時間からしばらく経った頃、ようやく茂串さんが到着し、間もなくイベントが開始したのでありました。

本日のイベント司会進行、ジャズCABの藤田さんの挨拶でイベントが始まります。
このイベントは今回で3回目ですが、今までの2回はいずれも紅組が完勝しており、藤田さんは負け越し、前泊さんも本人曰く「オレはほら、噛ませ犬だから」の通り完敗状態なのであります。
そんなわけで、「いよいよ今回ばかりは負けられない」という焦り(?)が藤田、前泊両氏から漂い、さらに茂串さんは最初から殺る気満々です(笑)。

白組先鋒のジャズCAB藤田嘉明さん

白組次鋒のMOONKS前泊正人さん

白組大将の「Intro」オーナーの茂串邦明さん
一方、女性陣は当イベントプロデューサーのDJ大塚広子さん、ジャズピアニストの大橋祐子さんと中島弘恵さんの3名。
いずれも客前で演じる3人なので、やはりコチラも自分のセンスを問われかねないので負けるわけには行きません・・・が、寺島靖国さん、茂串さん、ラズウェル細木さん、そして北九州から後藤先生と横須賀から三上先生・・・と、なんだか威圧感に溢れる(後藤先生はそういう威圧感とは無関係か)店内にやや萎縮気味。
それでも、「エイヤッ!」と、覚悟を決めて戦に望みます。

紅組先鋒の「鳥尾さん」のピアニスト中島弘恵さん

紅組次鋒のジャズピアニスト大橋祐子さん

紅組大将のDJ大塚広子さん
さぁ、いよいよ決戦の始まりです。
【第1回戦 ピアノトリオ対決】
※各選者が掛けたアーティストとアルバム名(掛けた曲名ではありません)
先鋒戦ではジョバンニ・ミラバッシの演奏する「ハウルの動く城」のテーマがかかりましたが(この時点では誰がかけたか分からない状態)、好きなんだよ、好きなんだけど・・・耳タコというか、藤田さんが選曲しただろ・・・と分かってしまう選曲過ぎて、思わず中島さん選曲のPhineas Newborn Jrに1票入れてしまいました。
コッチの方が「ジャズ」だったし(笑)。
で、藤田さん惜敗。
次鋒戦では大橋さんが自身の2ndアルバムから選曲。こちらも「Waltz Part2」だったら1票入れていたけれど・・・噛ませ犬と自嘲していた前泊さんの本気の選曲に1票。
「これ、ピアノトリオ?」という疑惑の選曲ではありましたが(笑)、結果はなんと!前泊さんの勝利!
大将戦になると、なんだかどっちもブッ込んでくるキャラなのでどんな飛び道具が飛び出してくるのかと思いきや・・・かなり控え目な選曲と重量級とも思える選曲の対決になり・・・結果は重量級の選曲をした茂串さんの圧勝。
うん、今回は(も?)「女性の選曲に積極的に票を入れよう!」という意識よりも、「演奏が好きな方に票を入れよう」という意識のお客さんが多かったのか、先鋒戦も次鋒戦も僅差の接戦になり、結果、初戦の「ピアノトリオ対決」では白組が勝利となりました!
【第2回戦 ボーカル対決】
※各選者が掛けたアーティストとアルバム名(掛けた曲名ではありません)
第2回戦のボーカル対決。
先鋒の中島さんの選曲は・・・誰のアルバムだったか失念。
で、白組先鋒の藤田さんが選曲したソフィー・ミルマンが勝利。
この勝負も曲がかかった瞬間、誰の選曲だか分かっちゃったなぁ。特にソフィー・ミルマンはオイラも持ってるし、絶対に藤田さんの選曲だな・・・と。しかも、「藤田さん、マジじゃん・・・」と。
中島さんの選曲も面白かったのだけれど、やっぱりシットリ聴かせるソフィー・ミルマンの歌声は強かった。
次鋒の大橋さんはディスクユニオン山本隆さん大推薦のシゼル・ストームのスウェディッシュララバイを選曲。これはかかった時に「あれ?前泊さんの選曲?」と思いましたが、大橋さんの選曲でビックリ。
肝心の前泊さんの選曲は・・・不明。
で、その前泊さんの選曲が勝利。
・・・前泊さんの選曲、何だったっけ?
大将戦では大塚さんが再び自身のコンピレーションアルバムから選曲。Spice of Lifeの楽曲を集めたアルバムから、トロンボーン姉妹スライディング・ハマーズのMimmiさん(お姉さん)のボーカル曲。
スライディング・ハマーズといえば、2005年7月23日にここMEGでスペシャルライブが有りました。懐かしい。
それに対する茂串さんはアグレッシヴでジャズ一直線のアーチー・シェップのアルバムから「Blase'」。
さすがにこれは幕下と大関の戦いか。
茂串さんが14票を獲得して圧勝でした。
【第3回戦 ホーン対決】
※各選者が掛けたアーティストとアルバム名(掛けた曲名ではありません)
休憩をはさんで第3回戦のホーン対決。
紅組先鋒の中島さんの選曲はチャーリー・パーカーという超メジャー級アーティストのウィズ・ストリングス作品。
コレに対する藤田さんはヴィーナスレコードのエロいジャケットにエロいテナーのボブ・キンドレッドの「ボレロとブルースの夜」。
いやはや、藤田さんの選曲はあからさまにエロ過ぎた(笑)。
そんなわけで、さすがチャーリー・パーカーを選曲した中島さんの勝利でした。
(そんな大御所反則だよ~!という方は藤田さんに票を入れたかな?)
次鋒戦は白熱の本気バトル。
紅組の大橋さんはアート・ファーマーを選曲し、対する前泊さんはミルト・バックナー。
二人ともマジじゃないですか。
でも、さすが前泊さんというか、直球じゃない変化球での真剣勝負。
「Midnight Slows Vol.4」ってなに?(笑)
そしてさすが真剣勝負、10対12という1票変われば同点という僅差で前泊さんの勝利。
今日の前泊さん、噛ませ犬の汚名返上です。
そして大将戦。
白組の茂串さんはジョー・ベックのエキセントリックなジャケットが印象的な「BECK」。
対する大塚さんはジョー・ヘンダーソンの「THE KICKER」から選曲。
茂串さんは攻めすぎたか?(苦笑)やや置きに来た感のある(笑)大塚さんの「THE KICKER」が票を集め、ジョー&ジョー対決は大塚さんが大差で圧勝しました。
大塚さん、もっと攻めた選曲でも良かったよ!(ジョー・ヘンダーソン良かったけど)
【第4回戦 オールジャンル対決】
※各選者が掛けたアーティストとアルバム名(掛けた曲名ではありません)
そしていよいよ最後の「オールジャンル対決」へ!
紅組中島さんの選曲は失念。
対する白組藤田さんは美旋律ピアノトリオのミンサラーで勝負!
綺麗過ぎるメロディー、音質のミンサラーはこの時間帯の疲れた(?)お客さんの支持を得て圧勝。
ココに来て高音質&美旋律は・・・夢の世界に誘われそうです(笑)。
続く次鋒戦は大接戦でした。
紅組の大橋さんはなんと、ビョークの「Gling Glo」。
対する前泊さんはドン・メンザの「morning song」。
前泊さん、今回は必死なほどに本気!!確実に勝利を狙ってきます。
そしてまさか大橋さんからビョークが飛び出してくるとは・・・
個人的にはドン・メンザでしたが、結果は・・・・なんと10対10のドロー。
本日初の引き分けです。
「前泊さんがビョークだと思ったからもう片方の方に挙げたのに・・・」とこぼしていた方がいらっしゃいましたが後の祭り。裏を読もうとするとこんなことになるわけですな。
というわけで、本日のトリ、大将戦へ。
紅組の大塚さんの選曲はベン・ウィリアムズの「Ben Williams」。最後の最後で趣味に走ってきましたねぇ。イイです(笑)。
対する茂串さんはマヘリア・ジャクソンの「I Beleave」。ここに来てコレってことは・・・コレが茂串さんがホントに好き(あるいは聴かせたい)アルバムってことか。いや、シットリ聴かせていただきました。
で・・・・勝敗です。
1回戦、2回戦は白組が勝利し、3回戦は赤組の勝利。
もし、さっきの次鋒戦で白が勝っていれば、その時点で白組勝利が決定するはずでした。
なんともドラマチックな展開ではありませんか。
そしてこの最後の戦いの結果は・・・・16対5という大差で大塚広子さんの勝利!
・・・
・・・・・
・・・・・・・
ということは・・・・・1回戦2回戦を奪った白組に対して3回戦4回戦を死守した紅組・・・奇跡のドローです!(勝敗差では白の優勢でしたが。)
が、これでめでたしめでたしとはなりませんでした。
やはり白黒ならぬ赤白ハッキリさせろ!という会場の声に、決定戦の開催です。
紅組のパネラーは既にネタ切れ・・・とのことで、急遽レコードをいっぱい携えていた横須賀の三上先生が特別参戦です。
対する茂串さんは、隠し球、ステファン・グラッペリの「I Fear Music」をチョイス。
う~ん・・・・まさかバイオリンをぶっ込んでくるとは・・・茂串さん、恐るべし。
個人的にはこのステファン・グラッペリのバイオリンにやられました。
で、結果も・・・・茂串さんの勝利!
ということで・・・・決定戦は白組に軍配が上がり、今回の紅白ジャズ合戦は白組の初勝利となりました!!
終わりの挨拶で茂串さんは「素晴らしいイベントだね。」と、丸~く納めようとしていたのですが・・・ラズウェルさんの「寺島さんはいかがでした?」という問いかけで寺島さんが爆発しました(苦笑)。
「いやねぇ、今日は1年で何回もないジャズ喫茶としてイイ日だったね。こうやってみんなでジャズを聴きながら酒を飲んで、語らって、もの凄く良い雰囲気だった。ジャズ喫茶って言うのはこうじゃなきゃ・・・と、改めて感じた日だったね。」
おぉ、茂串さんに引き続き、綺麗な流れでイベントが締まるのかな?
・・・と、思いきや、次の瞬間・・・
「だけど・・・いいか、もう1つ言うぞ!」

「最後にヒップホップがかかってそっちの方で何人も手を挙げていたけど、ここはジャズ喫茶なんだからヒップホップをジャズとして認めるヤツはどうかしてる!ジャズファンとしてのスピリットを持てよ!大塚広子にイイ顔したいからってあんなのに票を入れるなんて、オレは絶対に認めないからな!」
「茂串にも言いたい!誰もがひれ伏さなきゃいけないような名盤を持ってきて勝って大きな顔するなよ!みんな自分の耳を信じて有名じゃないような盤を持ってきて勝負してるんだよ!」
・・・最後の最後に爆発した審判長でありました。
と、いうわけで、寺島さんの総評(?)で第3回メグの紅白ジャズ合戦はお開きとなりました。
皆さんにご挨拶をしてお店を後にする事に・・・
なお、後で藤田さんに聞いたところによると・・・・打ち上げでは茂串さんがハッスルし過ぎていたそうです。
見たかったような・・・現場に居ないで良かったような・・・(笑)
大塚さん、藤田さん、前泊さん、大橋さん、中島さん、そして茂串さん、楽しい選曲、ありがとうございました!
コレに懲りず(笑)、第4回大会の開催、楽しみにしております♪
そっか、去年の年末に始まったこのイベント、もう3回目なのか。
ちなみに今回合戦を繰り広げてくれるパネラーは以下の方々。
紅組:中島弘恵さん(ピアニスト) / 大橋祐子さん(ピアニスト) / 大塚広子さん(DJ)
白組:藤田嘉明さん(JAZZ CAB) / 前泊正人さん(MOONKS) / 茂串邦明さん(Intro店主)
この中で唯一、茂串さんにはお会いした事無いなぁ。お店にも行ってこと無い・・・。
というわけで、今日はどんな合戦になるのかウキウキしながらMEGに到着。
本日のイベントプロデューサーの大塚さん、司会の藤田さん、初回から白組で参加している前泊さん、ピアニストの大橋さんにご挨拶し、すっかりご無沙汰だった「鳥尾さん」の中島さんにもご挨拶をして、さすがにパネラーの真横の席に座るのははばかられたので(笑)後ろの方の空いている席に座ると・・・お隣は漫画家のラズウェル細木さんでした。
というわけで、ラズウェルさんにもご挨拶をして席に着きイベントの開始を待ちます。
そして開始時間からしばらく経った頃、ようやく茂串さんが到着し、間もなくイベントが開始したのでありました。

本日のイベント司会進行、ジャズCABの藤田さんの挨拶でイベントが始まります。
このイベントは今回で3回目ですが、今までの2回はいずれも紅組が完勝しており、藤田さんは負け越し、前泊さんも本人曰く「オレはほら、噛ませ犬だから」の通り完敗状態なのであります。
そんなわけで、「いよいよ今回ばかりは負けられない」という焦り(?)が藤田、前泊両氏から漂い、さらに茂串さんは最初から殺る気満々です(笑)。

白組先鋒のジャズCAB藤田嘉明さん

白組次鋒のMOONKS前泊正人さん

白組大将の「Intro」オーナーの茂串邦明さん
一方、女性陣は当イベントプロデューサーのDJ大塚広子さん、ジャズピアニストの大橋祐子さんと中島弘恵さんの3名。
いずれも客前で演じる3人なので、やはりコチラも自分のセンスを問われかねないので負けるわけには行きません・・・が、寺島靖国さん、茂串さん、ラズウェル細木さん、そして北九州から後藤先生と横須賀から三上先生・・・と、なんだか威圧感に溢れる(後藤先生はそういう威圧感とは無関係か)店内にやや萎縮気味。
それでも、「エイヤッ!」と、覚悟を決めて戦に望みます。

紅組先鋒の「鳥尾さん」のピアニスト中島弘恵さん

紅組次鋒のジャズピアニスト大橋祐子さん

紅組大将のDJ大塚広子さん
さぁ、いよいよ決戦の始まりです。
-先鋒- | 7 ○ | 中島弘恵 Phineas Newborn Jr. /Harlem Blues | 藤田嘉明 Giovanni Mirabassi Trio /Prima o Poi | 5 ● |
-次鋒- | 5 ● | 大橋祐子 大橋祐子Trio /BUENOS AIRES 1952 | 前泊正人 Arni Egilsson /Fascinating Voyage | 7 ○ |
-大将- | 5 ● | 大塚広子 Mixed by Hiroko Otsuka /The Piece Of Venus | 茂串邦明 Wynton Kelly /Piano | 12 ○ |
先鋒戦ではジョバンニ・ミラバッシの演奏する「ハウルの動く城」のテーマがかかりましたが(この時点では誰がかけたか分からない状態)、好きなんだよ、好きなんだけど・・・耳タコというか、藤田さんが選曲しただろ・・・と分かってしまう選曲過ぎて、思わず中島さん選曲のPhineas Newborn Jrに1票入れてしまいました。
コッチの方が「ジャズ」だったし(笑)。
で、藤田さん惜敗。
次鋒戦では大橋さんが自身の2ndアルバムから選曲。こちらも「Waltz Part2」だったら1票入れていたけれど・・・噛ませ犬と自嘲していた前泊さんの本気の選曲に1票。
「これ、ピアノトリオ?」という疑惑の選曲ではありましたが(笑)、結果はなんと!前泊さんの勝利!
大将戦になると、なんだかどっちもブッ込んでくるキャラなのでどんな飛び道具が飛び出してくるのかと思いきや・・・かなり控え目な選曲と重量級とも思える選曲の対決になり・・・結果は重量級の選曲をした茂串さんの圧勝。
うん、今回は(も?)「女性の選曲に積極的に票を入れよう!」という意識よりも、「演奏が好きな方に票を入れよう」という意識のお客さんが多かったのか、先鋒戦も次鋒戦も僅差の接戦になり、結果、初戦の「ピアノトリオ対決」では白組が勝利となりました!
-先鋒- | 8 ● | 中島弘恵 - | 藤田嘉明 Sophie Milman /Sophie Milman | 10 ○ |
-次鋒- | 8 ● | 大橋祐子 Sidsel Storm /SWEDISH LULLABY | 前泊正人 - | 12 ○ |
-大将- | 6 ● | 大塚広子 Mixed by Hiroko Otsuka /Music for Reading from Spice of Life "Jazz" | 茂串邦明 Archie Shepp /Blase' | 14 ○ |
第2回戦のボーカル対決。
先鋒の中島さんの選曲は・・・誰のアルバムだったか失念。
で、白組先鋒の藤田さんが選曲したソフィー・ミルマンが勝利。
この勝負も曲がかかった瞬間、誰の選曲だか分かっちゃったなぁ。特にソフィー・ミルマンはオイラも持ってるし、絶対に藤田さんの選曲だな・・・と。しかも、「藤田さん、マジじゃん・・・」と。
中島さんの選曲も面白かったのだけれど、やっぱりシットリ聴かせるソフィー・ミルマンの歌声は強かった。
次鋒の大橋さんはディスクユニオン山本隆さん大推薦のシゼル・ストームのスウェディッシュララバイを選曲。これはかかった時に「あれ?前泊さんの選曲?」と思いましたが、大橋さんの選曲でビックリ。
肝心の前泊さんの選曲は・・・不明。
で、その前泊さんの選曲が勝利。
・・・前泊さんの選曲、何だったっけ?
大将戦では大塚さんが再び自身のコンピレーションアルバムから選曲。Spice of Lifeの楽曲を集めたアルバムから、トロンボーン姉妹スライディング・ハマーズのMimmiさん(お姉さん)のボーカル曲。
スライディング・ハマーズといえば、2005年7月23日にここMEGでスペシャルライブが有りました。懐かしい。
それに対する茂串さんはアグレッシヴでジャズ一直線のアーチー・シェップのアルバムから「Blase'」。
さすがにこれは幕下と大関の戦いか。
茂串さんが14票を獲得して圧勝でした。
-先鋒- | 13 ○ | 中島弘恵 Charlie Parker /Charlie Parker With Strings: The Master Takes | 藤田嘉明 Bob Kindred Quartet /ボレロとブルースの夜 | 8 ● |
-次鋒- | 10 ● | 大橋祐子 Art Farmer /To Sweden Jim Hall | 前泊正人 Milt Buckner /Midnight Slows Vol.4 | 12 ○ |
-大将- | 18 ○ | 大塚広子 Joe Henderson Sextet /THE KICKER | 茂串邦明 Joe Beck /BECK | 4 ● |
休憩をはさんで第3回戦のホーン対決。
紅組先鋒の中島さんの選曲はチャーリー・パーカーという超メジャー級アーティストのウィズ・ストリングス作品。
コレに対する藤田さんはヴィーナスレコードのエロいジャケットにエロいテナーのボブ・キンドレッドの「ボレロとブルースの夜」。
いやはや、藤田さんの選曲はあからさまにエロ過ぎた(笑)。
そんなわけで、さすがチャーリー・パーカーを選曲した中島さんの勝利でした。
(そんな大御所反則だよ~!という方は藤田さんに票を入れたかな?)
次鋒戦は白熱の本気バトル。
紅組の大橋さんはアート・ファーマーを選曲し、対する前泊さんはミルト・バックナー。
二人ともマジじゃないですか。
でも、さすが前泊さんというか、直球じゃない変化球での真剣勝負。
「Midnight Slows Vol.4」ってなに?(笑)
そしてさすが真剣勝負、10対12という1票変われば同点という僅差で前泊さんの勝利。
今日の前泊さん、噛ませ犬の汚名返上です。
そして大将戦。
白組の茂串さんはジョー・ベックのエキセントリックなジャケットが印象的な「BECK」。
対する大塚さんはジョー・ヘンダーソンの「THE KICKER」から選曲。
茂串さんは攻めすぎたか?(苦笑)やや置きに来た感のある(笑)大塚さんの「THE KICKER」が票を集め、ジョー&ジョー対決は大塚さんが大差で圧勝しました。
大塚さん、もっと攻めた選曲でも良かったよ!(ジョー・ヘンダーソン良かったけど)
-先鋒- | 5 ● | 中島弘恵 - | 藤田嘉明 MINSARAH /Minsarah | 16 ○ |
-次鋒- | 10 - | 大橋祐子 Bjork /Gling Glo | 前泊正人 Don Menza /morning song | 10 - |
-大将- | 16 ○ | 大塚広子 Ben Williams /State of Art | 茂串邦明 Mahalia Jackson /I Believe | 5 ● |
-決戦- | ● | 三上剛志 - | 茂串邦明 Stephane Grappelli /I Fear Music | ○ |
そしていよいよ最後の「オールジャンル対決」へ!
紅組中島さんの選曲は失念。
対する白組藤田さんは美旋律ピアノトリオのミンサラーで勝負!
綺麗過ぎるメロディー、音質のミンサラーはこの時間帯の疲れた(?)お客さんの支持を得て圧勝。
ココに来て高音質&美旋律は・・・夢の世界に誘われそうです(笑)。
続く次鋒戦は大接戦でした。
紅組の大橋さんはなんと、ビョークの「Gling Glo」。
対する前泊さんはドン・メンザの「morning song」。
前泊さん、今回は必死なほどに本気!!確実に勝利を狙ってきます。
そしてまさか大橋さんからビョークが飛び出してくるとは・・・
個人的にはドン・メンザでしたが、結果は・・・・なんと10対10のドロー。
本日初の引き分けです。
「前泊さんがビョークだと思ったからもう片方の方に挙げたのに・・・」とこぼしていた方がいらっしゃいましたが後の祭り。裏を読もうとするとこんなことになるわけですな。
というわけで、本日のトリ、大将戦へ。
紅組の大塚さんの選曲はベン・ウィリアムズの「Ben Williams」。最後の最後で趣味に走ってきましたねぇ。イイです(笑)。
対する茂串さんはマヘリア・ジャクソンの「I Beleave」。ここに来てコレってことは・・・コレが茂串さんがホントに好き(あるいは聴かせたい)アルバムってことか。いや、シットリ聴かせていただきました。
で・・・・勝敗です。
1回戦、2回戦は白組が勝利し、3回戦は赤組の勝利。
もし、さっきの次鋒戦で白が勝っていれば、その時点で白組勝利が決定するはずでした。
なんともドラマチックな展開ではありませんか。
そしてこの最後の戦いの結果は・・・・16対5という大差で大塚広子さんの勝利!
・・・
・・・・・
・・・・・・・
ということは・・・・・1回戦2回戦を奪った白組に対して3回戦4回戦を死守した紅組・・・奇跡のドローです!(勝敗差では白の優勢でしたが。)
が、これでめでたしめでたしとはなりませんでした。
やはり白黒ならぬ赤白ハッキリさせろ!という会場の声に、決定戦の開催です。
紅組のパネラーは既にネタ切れ・・・とのことで、急遽レコードをいっぱい携えていた横須賀の三上先生が特別参戦です。
対する茂串さんは、隠し球、ステファン・グラッペリの「I Fear Music」をチョイス。
う~ん・・・・まさかバイオリンをぶっ込んでくるとは・・・茂串さん、恐るべし。
個人的にはこのステファン・グラッペリのバイオリンにやられました。
で、結果も・・・・茂串さんの勝利!
ということで・・・・決定戦は白組に軍配が上がり、今回の紅白ジャズ合戦は白組の初勝利となりました!!
終わりの挨拶で茂串さんは「素晴らしいイベントだね。」と、丸~く納めようとしていたのですが・・・ラズウェルさんの「寺島さんはいかがでした?」という問いかけで寺島さんが爆発しました(苦笑)。
「いやねぇ、今日は1年で何回もないジャズ喫茶としてイイ日だったね。こうやってみんなでジャズを聴きながら酒を飲んで、語らって、もの凄く良い雰囲気だった。ジャズ喫茶って言うのはこうじゃなきゃ・・・と、改めて感じた日だったね。」
おぉ、茂串さんに引き続き、綺麗な流れでイベントが締まるのかな?
・・・と、思いきや、次の瞬間・・・
「だけど・・・いいか、もう1つ言うぞ!」

「最後にヒップホップがかかってそっちの方で何人も手を挙げていたけど、ここはジャズ喫茶なんだからヒップホップをジャズとして認めるヤツはどうかしてる!ジャズファンとしてのスピリットを持てよ!大塚広子にイイ顔したいからってあんなのに票を入れるなんて、オレは絶対に認めないからな!」
「茂串にも言いたい!誰もがひれ伏さなきゃいけないような名盤を持ってきて勝って大きな顔するなよ!みんな自分の耳を信じて有名じゃないような盤を持ってきて勝負してるんだよ!」
・・・最後の最後に爆発した審判長でありました。
と、いうわけで、寺島さんの総評(?)で第3回メグの紅白ジャズ合戦はお開きとなりました。
皆さんにご挨拶をしてお店を後にする事に・・・
なお、後で藤田さんに聞いたところによると・・・・打ち上げでは茂串さんがハッスルし過ぎていたそうです。
見たかったような・・・現場に居ないで良かったような・・・(笑)
大塚さん、藤田さん、前泊さん、大橋さん、中島さん、そして茂串さん、楽しい選曲、ありがとうございました!
コレに懲りず(笑)、第4回大会の開催、楽しみにしております♪