寝る子は育つ・・・なんて言いますが、

 

寝る高齢者も育つ・・・というか、老化のスピードが遅くなるのです。

 

 

寝る、といっても、もちろん病気で寝たきりというのではなく、

何もせず一日中ゴロゴロしている、ということではありません。

 

質の良い睡眠を必要十分な時間、しっかりとる、ということです。

 

質の良い睡眠は、身体や精神の健康を維持し、老化の影響を軽減する上のポイントになります。

 

良質の睡眠には、次の5つの大事な役割があるのです。

 

 

 

1. 組織の修復と細胞の再生

 

終電車が終わり次の始発電車が出るまでの間の深夜、

車両や線路の点検が必ず行われ、破損した箇所は修復したり部品を交換する作業を行なっています。

 

私たちの体も同じです。

 

睡眠中には、身体の組織修復や細胞再生が活発に行われます。

 

成長ホルモンの分泌が増加し、損傷を受けた細胞が修復され、免疫細胞が活性化されて病原体と戦います。

 

これにより、日中のストレスやダメージに対処し、細胞が健康な状態を保つことができるのです。

 

2.  記憶と学習の維持・強化

 

睡眠は、記憶と学習の効果にも重要な役割を果たします。

 

脳は睡眠中に情報を整理し、長期記憶の引き出しにしまいます。

これにより、新しい知識や経験が脳に定着して、認知機能が向上するのです。

また、重要ではないと判断した記憶は、睡眠中に消去します。

脳の記憶容量をパンクさせないためです。

 

一夜漬けで覚えた英単語を。テストが終わったらすっかり忘れちゃった・・・なんて経験ありませんか?

しっかりした睡眠がなかったので、長期記憶の引き出しにしまい忘れたんですね。

 

子どもの頃の記憶はバッチリあるのに、昨日、奥様とした約束はよく覚えていない・・・なんて経験ありませんか?

都合の悪い記憶は消去したのかもしれません。

 

しっかり眠って、記憶や学習機能を維持しましょう。

 

3. ホルモンの調節

 

睡眠中は、さまざまなホルモンがバランスよく分泌されます。

 

例えば、成長ホルモンや男性ホルモン・女性ホルモンの適切な分泌は細胞の若返りや性機能の維持に寄与します。

これらのホルモンの不足すると、老化が進んでしまいます。

 

また、ストレスをコントロールするメラトニンやコラチゾールというホルモンも睡眠のリズムが乱れたり睡眠不足になると分泌量が乱れます。すると、慢性的なストレスが蓄積されてしまい、細胞の老化を促進します。悩み事が多いと老け顔になってしまうケースは身近に見ることこともあると思います。クヨクヨ悩んだときは、寝ましょ!

 

4.  抗酸化作用

 

金属が酸化すると錆びるように、私たちの体も酸化し、錆びます。老化とはすなわち身体の各部位の酸化です。

お肌のハリ、ツヤがなくなるのも肌細胞の酸化です。もっと怖いところではパーキンソン病やアルツハイマー病の原因も脳の酸化という研究報告もあります。

身体の酸化を防ぐために、睡眠中には抗酸化物質の分泌が盛んになり、細胞への酸化ストレスから身体を守ります。

ストレスをコントロールするメラトニンというホルモンにも強い抗酸化力があります。

しっかり眠れば、お肌もツヤツヤ、若返りますよ。

 

5.  免疫機能の強化

 

外界からの細菌、ウイルスその他身体に害のある異物と戦うのが免疫機能です。

コロナに負けないように免疫力を高めましょう、なんてずいぶん言われましたね。

免疫系の機能は睡眠中に活性化されます。

良質な睡眠は免疫機能を強化し、感染症や炎症に対する耐性を向上させるのです。

 

免疫機能の低下は老化に伴って進みます。

良質な睡眠を確保して、免疫機能を強化してくださいね。

 

 

老化は、私たち人間も生物である以上、避けられないものです。

しかし、人間には、その宿命から少しでも逃れるための叡智があります。

老化防止において良質な睡眠は欠かせない、という知識を活かし、しっかりと対策していきましょう。

 

 

 

 

良質な睡眠に誘う漢方茶です

 

 

 

本日も最後までお読みいただいて

ありがとうございました。