「東京大学工学部聴講生」
入学許可をいただきました
ここにたどりつくのに、3年かかりました。
簡単に振り返ってみます。

卒業後の進路
慶應通信法学部を2022年3月に卒業後、何かつき詰める調べるタイプの研究をしたいと思っていました。
美術が好きですが、芸術はたいがいお金にならないのと、研究対象として新規性を追求できるのか疑問でした。
そこに2022年、ChatGPTをきっかけとしたAIブームが起こりました。
わたしは「これだ!研究するにしても、ビジネスに学問をつなげるにしても、理系に進むしか無い!」と思いました。
その後Pythonのベンダー資格を取り、なにをやるべきか考えました。
迷っていたところ、2024年5月に、慶應の伊藤塾長から「国公立大の学費を年150万円に上げるべきだ」と提言がでました。
わたしは「これは国公立が学費値上げをするきっかけを伊藤塾長に言わせたな」と思い、早めに国公立で入れそうなところを探しはじめました。
大学探して三千里
理工系という方向性は決めましたが、論文をかけるほどの研究テーマがさだまりません。
AI用の機械学習は人気にみえましたが、GPUを大量に購入でき多数のエンジニアを抱える大企業に勝てるわけもないので、データ分析、制御、金融工学などにテーマをしぼれないか考えました。しかし、しぼりきれないので、とりあえず大学の空気を感じようと、国公立大のキャンパスへと足を運んでみました。

肌感覚で通いたいと思ったのは、東京大学と東京芸術大でした。
その後、想像どおり東京大学が学費値上げの議論を開始しました(その後値上げしました)。
わたしは大学院をめざすよりも、まず東大に入って、中にいる教授や講師などで、わたしのメンターになってくれる人をさがすほうが早い気がしました。
で、慶應でいう科目履修生制度がないか調べたところ、東大出身者でないとだめ。
しかし工学部は聴講生制度があるのがわかったので、志願しました。
学科試験はないのですが、書類提出以外に、工学部の研究科が属する学会に付議(この人物を受け入れるか否かの審査)があると事務室から聞きました。
とりあえず書類をだすと、2月あたまに
「工学部聴講生の出願について、学科内会議での承認が得られましたことお知らせいたします。」
とメールが来ました。学会でOKなら、大学の拒否はないと思ったものの、学部の合格発表3月10日まで音沙汰なし。
そして3月、念願の許可書類が届きました。
学生証もきました。ICチップ入りです。
なんとか入り込むことには成功しました。
ちなみに昨年5月時点の工学部聴講生は14名とわりと狭き門でした。
東大の風景
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講義はすべて、講師から事前に受講許可のハンコ(電子印)をもらう必要がありました。
その講義のうちの1つに近未来の金融システムに関する講義(学部・大学院 共通講義)もあり、受講を楽しみにしています。
書類集めはけっこうたいへんでしたが、長くなるので省略します。
ただ、毎年「今年は去年とは違うチャレンジをしたい」と思っていて、今年はもうそれを達成したつもりでいます笑🤔
















