11月29日、ヨーロッパ女子サッカー選手権EURO2013に向けた前哨戦対決大一番、Halle/Saaleで5123人の観客のもとで行われたドイツーフランス戦は1-1のドローとなった。
ゲームとしては、終始ドイツが押していたゲームだった。
今回はトップ下のMarozsanが怪我で欠場。Okoyno da MbabiとMittagの2トップで望む。
フランスはLyon勢も間に合い、Houara1トップに、Tomis、Necib、Delieの4-2-3-1.
開始早々早くもドイツ2分、Okoyno da Mbabiが右サイドを破り、深くからグランダークロスを左からFaißtがゴール
もうこのときは何点とるやら、と思えたものだ。
しかしフランス、これでほぼ全員自陣にひいてしまう。
そこをドイツが押し、フランスは守る一方。何せTomis、Delieの俊足コンビも自陣でディフェンスにあたっているもんで、裏に走るも何もあったもんではない。
それでも12分にFKをもらったNecibが、17mをクロスバー直撃のシュートその跳ね返りを、Abilyがヘッドでこれもクロスバー
セットプレーしか得点チャンスがないフランスはそれでも24分、CKからGK Angererが弾いたボールを、モブキャストカップの同点ゴールのように、右サイドからFrancoが飛び込んで同点
それからも相変わらず、ドイツが押し続け、フランスは時折、Tomis、Delieが危険なカウンターでゴール近くまで走られるがうまいディフェンスに押さえこまれる。
後半、押しながらもなかなか点がとれないドイツに観客は手拍子で催促するが、それでもはずすチームと疑問判定の審判にブーイングだらけ。
しかしフランス、まるでロンドンオリンピックのなでしこになったような必死で組織的な全員ディフェンス
そして80分、この試合で代表引退するMartina Müllerが左サイド深く突破して完全なチャンスをつくるが、グランダークロスにSchmidtがはずしてしまい、そのままアディショナルタイムも審判がつくらず、タイムアウトとなった。
はずしまくった原因をNeid監督はスリッピーなピッチの問題と言っている、
さらに審判も問題だった。ドイツは少なくとも3回、ボックス内でタックルを受けて転倒させられたがファールなし
こういうのはほとんど見たことがない。
そもそもボックス内でタックルをするほど追い込まれて、3回が3回ともに成功するなどほとんどありえない。
もう3回目くらいには、ファールをとっても誰も文句を言わなかったしそれが流れだった。
女性審判は尺時定規にこだわる傾向があり、もっとゲームの流れを読んでもよかっただろう。このジャッジがフランスに味方したのは確実である。
そしてやはりゲームメーカーのMarozsanの不在。
アメリカ戦での大活躍のように、中盤でボールをキープできて、自由にまわせる若干20歳がフランスのNecibのように、ドイツのキーファクターであることを思い知らされた。
ニュースでNeidはワールドカップの敗北以来無敗であることを強調している。
が、今回の攻めきれず危うくカウンターをくらいそうになるシーンは皆ドイツワールドカップの敗戦を想起したであろうし、近くはU-20の決勝戦を想起しただろう。
ドイツはブラジルと同じく、優勝して当たり前の国である。
確かにドイツも最近の親善試合でスウェーデンに4点差を追い使えてドローになるという試合をやっている。
しかし世界で最も観客動員数が多いブンデスリーガを相手にするには、ふがいない試合をすれば、せっかくの良い流れを「やっぱり女子は」ということになりかねない。
観客の反応も実に見事で、パスを一つはずせば、会場全体から溜め息が聞こえ、突破すれば大きな声援に変わる。
酷な話だがふがいない試合だけはドイツ女子は、特にホームではやってはいけない。
アメリカードイツ戦その1その2その3その4
押しまくって負けたU-20ドイツ決勝戦はここ
ドイツ代表はここ
オランダーフランス戦はここ
フランスーイングランド戦はここ
エンディングはストラスブール。ドーデの最後の授業の舞台となった、ドイツ領になったりフランス領になったり混交する街。この前にフランスのTVでストラスブールはドイツの影響で経済が活性化していると言っていたw
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