銅メダルになったヤングなでしこ達の試合後
猶本 光は決勝戦をスタンドで観ていたが
「金メダルがよかった。(喜ぶ)アメリカを見て悔しくなった。今日は忘れられない日になる」
田中 陽子は
活躍が評価され、今日のなでしこリーグカップ決勝戦のベンチ入りをするようだ。
なでしこの宮間キャプテンも
「素晴らしい戦いで3位を勝ち取ってくれたことを誇りに、そしてうれしく思う」
と述べた。
また表彰式では日本にフェアプレー賞、田中 陽子にシルバーブーツ、そして柴田 華絵にシルバーボール(準MVP)が贈られた。
柴田 華絵が認められたのはとても嬉しい
これから本当にハナエスタになってもらいたい。これはマスコミが報道していないが、これは非常に不愉快
三位決定戦のあとで行われた決勝戦では0-1でなんとまさかのアメリカがドイツを破って優勝した。
グループリーグでドイツに圧倒的力の差で敗れたアメリカだったが、決勝トーナメントを勝ちあがるに従い、別のチームとなっていた。
アメリカは守備を固め、前半猛攻をかけるドイツを中盤からの守備で徹底的に凌いだ。
そしてドイツが攻め疲れた44分、中央から右サイドに置いたMaya Hayes(ヘイズ)が右サイドを突破して、深く侵攻して中央のOhai(オハイ)へリターンしてゴール
まさにプラン通りの1点、ドイツは攻めあがって戻りが遅れた。
後半もドイツの猛攻が続いたが、中心となるMarozsan(マロジャン)に2人が着き、ゴールだけは割らせない徹底的で集中した守備を貫き、カウンターで度々好機をつくった。
ドイツは焦るあまり、攻撃が単純になり、終盤疲れてきたアメリカに対してチャンスロスが多かった。
アメリカは、グループリーグでドイツに負けることで、完全に弱者の戦略をとって勝利した。まさにオリンピックのなでしこのようであった。
チームも一戦一戦勝ちたいという気持ちが表れて強くなった。大学選抜ではなく、まさに1つのチームとなっていた。
ドイツは、なんと大会中失点1点で優勝を逃した
サッカーの神様はあまりに完璧なものをお慶びにはならないのだ。
アメリカの予想外の粘り、戦略の変化に戸惑い、また若干舐めていたことも否めないだろう。
監督はじめとしたベンチワークの敗北である。
アメリカはオリンピックに続き、この大会でも勝利した。
せっかくの強国になんとしてもプロリーグを再建してほしいものだ。
ドイツは、オリンピックにも出場できず、この機会にアピールして欲しかったのだがあと一歩のところでチャンスを逃がした。
前回の天才ぞろいのメンバーに比べて確かに全体として小粒だったとはいえる。
しかしリーグでさんざん揉まれているはずの「プロ」が勝ちきれないことは、改めてもっとクラブが女子に力を入れなければならないということだろうか
最強でありながらプロがないアメリカ、人気を本当に定着させねばならない日本、プロリーグをもっと育てなければならないドイツ
まだまだ女子サッカの前途は大きな問題が立ちふさがっている。
しかしこの夏、そしてこの2年間は、女子サッカーを世界にかなりアピールできた期間であった。
U-20決勝戦はタクティクス、技術、精神力の点で観ごたえのあるゲームだった。
また3年間、この成果を一層進歩に換えてほしいものだ。
オリンピックからヤングなでしこで、このブログもずいぶんアクセスが増えた、というか数倍になった
男子サッカーと違い、女子サッカー海外情報は、なかなか入手しずらい。10年前くらいは男子もそうだったのだが。
とにかく、世界の女子サッカー情報やそれをとりまく環境はまだまだ厳しいものがある。
男子とは比べものにならない。
今後も引き続き、このブログをよろしくお願いします。
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エンディングはルイ アームストロング『What a Wonderful World. 』
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