ケイジのB

ケイジのB

50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 「プロミスト•ランド」観てきました。杉田雷麟さんと映画祭でお話しさせていただいたので、舞台挨拶があると言う事で観に行ってきました。

 「またぎ」の話です。舞台あいさつで、寛一郎さんが、「またぎ」は、熊の時にしか使わない言葉です。と仰っていたので、そうなんだ、と初めて知りました。今回、熊を殺すことをその年は、法律で禁止されたのだが、自分の生き方を貫く若い二人が、熊を殺しに山に入っていくのだが、その山の中で二人がいろいろと話をする中で、今までとは違って、お互いを理解していくさまが、良かったです。表面的には友達であるような関係でも、本当の所は良く分からない。今の世の中そんな人間関係ばかりだが、何もない山の中で、話し相手はただ一人となった時に、今までと違って、その人の本質的なところが見えたり、話がちゃんと聞けたり、理解出来たりするのが良かった。忙しさに紛れて相手のことが見えなかったり、自分の本当にやりたいことがやれなかったり、、、。それって、ある意味不幸だし、時間を無駄にしているのかも知れないと思いました。人生の中で、こういう事が感じられる時間が少しでもあればそれはとても幸せな事だ思います。
 映画の中で、舞台で言う暗転が普通の映画に比べると多いような気がして、それがちょっと気になりました。
 あと舞台挨拶で、寛一郎さんが、独特の空気感があって、良かったです。
 《概要》
 飯嶋和一の同名小説を、杉田雷麟と寛一郎のダブル主演で映画化。マタギの伝統を受け継ぐ東北の町。役所から今年の熊狩り禁止の通達が届く中、高校を出て親の仕事を手伝う信行は、兄貴分の礼二郎から、二人だけで熊狩りに挑む秘密の計画を打ち明けられる。共演は「ケイコ 目を澄ませて」の三浦誠己、「首」の小林薫。「せかいのおきく」に続く“YOIHI PROJECT”の劇場公開作品第2弾。
 《 ストーリー》
 マタギの伝統を受け継ぐ東北の山間の町に、春が訪れる。高校を出て親の仕事を手伝う20歳の信行(杉田雷麟)は、この土地の閉鎖的な暮らしに嫌気が差しながらも、流されるまま日々を送っていた。そんなある日、役所から今年の熊狩りを禁止する通達が届く。違反すれば密猟とみなされ、マタギとして生きる道を閉ざされてしまう。皆が落胆しながらも決定に従う中、信行の兄貴分の礼二郎(寛一郎)だけは、それを頑なに拒み続けていた。後日、礼二郎から呼び出された信行は、二人だけで熊狩りに挑む秘密の計画を打ち明けられるが……。





 「初めての女」観てきました。不勉強で、俳人・瀧井孝作と言う人も、その人の生誕130年と言うことも知りませんでした。この時代の世界観がとても良く表されていたと思います。美術や、衣装など、大変だっと思いました。その分物語に深みが増して、説得力もあり良かったと思いました。なかなか時代物を単館系の映画で撮影するのは費用もかかり大変だと思います。
この映画を観て、いつの時代も結局は人との出会いと別れによって、人生は変わっていく、だからこそどんな人と出会うのか?!それはその人にとって、いつでも最初の人であるからこそ、大きな意味を持つのだと感じました。
 アフタートークで、撮影時の黒話を聞き、出演者の方々のこの映画に対する思いがものすごく伝わってきました。役者として、こうした映画に対する姿勢を拝聴すると、自分も頑張らなければ、と思います。アフタートーク、聞けて良かったです。
 《概要》
 俳人・瀧井孝作生誕130年記念作。若かりし頃の瀧井孝作が経験する俳句仲間との青春、初めての恋を通して青年が人間として成長していく様を描くドラマ。監督は小平哲兵。出演は高橋雄祐、芋生悠、三輪晴香ほか。
 《ストーリー》
 明治末期。北アルプスの山々に囲まれた地で育った青年・瀧井孝作(高橋雄祐)は、父親の事業が失敗し丁稚奉公に出され、窮屈な日々を過ごしていた。幼い頃に兄や母も亡くし、寂しい孝作の拠り所は俳句に没頭することだった。そんなある日、孝作は西洋料理屋の女中・玉(芋生悠)と出会う。美しい年上の女性の魅力に惹かれていくなか、「堤長き 並松月夜 涼み行く」と、心からの玉への気持ちを句にしたためる孝作。だが玉との距離が縮まったと思いながらも、孝作は玉の言動や噂から次第に不信が募り始める。そんな折、玉と訪れた店で三味線芸者の鶴昇=加藤菊(三輪晴香)と出会う。鶴昇の端麗でどこか悲しげな姿に心奪われ、玉が孝作の元から去った後、孝作は鶴昇にのめり込む。今までにない感情に翻弄される孝作は次第に俳句からも遠ざかってしまうのだった……。














 「ムカイ先生の歩いた道」観てきました。僕が客演で小劇場に出演した2回目の舞台で、大変お世話になりました菅野園子さん主演の舞台です。

 この舞台を観て、ああ、本当に人生いろいろあるんだなぁ、と思いました。そしてそれはその時々でなく、一つ一つの積み重ねなので、全てが繋がっているんだなぁ。あの時のあれがあったから、今の自分がいる、みたいな。劇中で、「人生に逃げたら、その逃げた場所が、次に逃げる場所を探す場所になってしまう」みたいな台詞がありましたが、結局人生は自分で決めて、自分で切り開いていかなと、「それでも幸せな人生だった」と言って死ねないような気がしました。
 いろいろな事を思い出し、考えながら帰ってきました。
 《ストーリー》
 今夜は作家ムカイチズコの80歳になる誕生パーティー。
そこでチズコは人生の最高傑作を発表するという。
 しかし最近少し様子がおかしいチズコは、朝は誰とも口をきかず、
 フラリとどこかへ出かけてしまう。そこへチズコの古い知り合いが訪れる。終始物腰が低く、どこかチズコと会うことに躊躇いを見せるが、不在を知ると近所を探してみると出て行く。するとすれ違いにチズコが帰宅する。先ほどとはうって変わって上機嫌。そして外に向かって手招きすると、見知らぬ男が家に入ってくる。戸惑う家族を余所に、チズコは過去の記憶を辿りはじめる――





 向井理と勝村政信の二人芝居「ウーマン・イン・ブラック」観てきました。が6月9日から30日まで東京・PARCO劇場で上演されています。
 《概要》
 本作はスーザン・ヒルの同名小説を、スティーブン・マラトレットの脚色、ロビン・ハーフォードの演出で舞台化したホラー演劇。1987年にイギリスで初演されて以来、世界40余国で上演されており、イギリス・ロンドンのフォーチュン・シアターでは昨年まで約34年間のロングラン公演が行われていた。
 日本ではPARCO劇場で、1992・1993年に斎藤晴彦&萩原流行、1996年に斎藤&西島秀俊、1999年、2003年、2008年に斎藤&上川隆也、2015年に岡田将生&勝村政信のペアで上演され、2008年9月にはフォーチュン・シアターで斎藤&上川による日本語上演が1週間限定で行われた。日本で約9年ぶり、8度目の上演となる今回は、オリジナル版を手がけたハーフォード、そしてアントニー・イーデンが演出を担当する。
 《ストーリー》
 舞台はヴィクトリア様式の小さな劇場。中年の弁護士キップスは、青年時代に経験した恐ろしい出来事を劇場で語ることで、その悪夢から逃れようと試みる。キップスが雇った若い俳優は、自分が“若き日のキップス”、キップスが“キップスが出会った人々”を演じることを提案。2人が過去の出来事を再現する“芝居”が始まった……。
 「向井理と勝村政信のコメント」
 ヤング・キップス役の向井は「劇中劇という形式なので、お客様は観客であり出演者でもあります。その境目を感じないような瞬間がたくさんありますので、是非一体感を楽しんでいただきたいです」と呼びかける。また「勝村さんとは共通の趣味もあり共演本数以上に仲良くさせていただいています。何でも相談でき、何でも受け止めてくださる方なので稽古も楽しく重ねていけると思います」と信頼を寄せた。
オールド・キップス役の勝村は「この芝居は世界一恐ろしい舞台でありながら、とても楽しい舞台です。世界でも類を見ない、ロングランを続けた作品です。演出のロビンさんの、大胆で緻密な魔法を、皆様、是非劇場に足を運んで、目撃してください。生涯忘れることができなくなるでしょう」と期待を語った。


























 僕の劇団Anicy(アニシィ)が公演させてもらった「女たちの台所」の作者である田村孝裕(ONEOR8)と、後、共演させて頂いたことのある、矢部太郎がゲストで出演すると言う事で、『二十一時、宝来館』を観てきました。

『二十一時、宝来館』は、ばぶれるりぐる主宰/作/演出/役者の竹田モモコさんの作品で、竹田モモコさんは、2020年 関西演劇祭参加作品『二十一時、宝来館』でベスト脚本賞受賞しています。
 感想としては、女性の心理を突いた作品なので、男性にとっては(と言うか僕にとっては)、あまり細かいところ(女性の心理的機微)までは良く分からないところもありますが、ある意味かわいらしく愛おしくも思いつつ、ある意味そんな事よりもっと大事に事があると言うか、前を見ようよ、と思ってしまった作品でした。
 勝ち組とか負け組とか、よく勝ち負けで他人と比べて考えたりするけど、自分の過去と比べた方がよっぽど良いと思うのだけど。。。。
演出ですが、見せるものは見せて、隠すところは隠して観る側に想像させる演出がとても面白くて良かったです。 矢部さんは、終演後ご挨拶したら、一つしかない小道具を持って出るのを忘れてしまって、、。後で、ダメ出しの時に怒られると言ってましたが、それが何だったのかと、怒られたのかが気になりますが、千秋楽まで頑張って下さい。(笑)
 《概要》
 関西で活動し、今数々の戯曲賞を受賞している新進気鋭の女性劇作家、竹田モモコ氏の短編作品をいち早く東京で上演させて頂きます。地方と都市の狭間で生き喘ぐ現代女性たちの本音や生き方に光を当て、毒とユーモア溢れるリアルな会話劇で大人が楽しめる舞台をお届けします!
 演出は、人気劇団ONEOR8で脚本•演出を担う、田村孝裕氏。
 近しい人間関係における心の機微を鋭い観察力によって鮮明に描きだす作風を特徴とする田村氏が、竹田氏の戯曲に登場する一筋縄ではいかない人間達の本質を炙り出していきます。
また3人の女を見つめる灰皿役に青山勝さん(道学先生)、
 矢部太郎さんをお迎えし豪華な布陣で作品をお届けします。
 《ストーリー》
 五年ぶりに行われた同窓会の夜。舞台は取り壊しが決まったホテル「宝来館」の喫煙所。
そこには古びた椅子と共に、ラップをぐるぐるに巻かれた使用禁止の灰皿が一つ。
さまざまな思惑を抱え、そこに集まった同級生の女三人。
 今夜、人生のピークを迎えるべく着々と準備を進める「ゆかり」。
ひっそりと大勝負をかける「ちぐさ」。
二人に翻弄される「紗英」。
そしてそのすべてを見守る「灰皿」。
騙しあったり励ましあったり、諭したり。
この夜よりも少し幸せになりたい。 できればあの子より。