たまらなく孤独で、熱い街 -42ページ目

『クロノス・ジョウンターの伝説』 梶尾 真治

クロノス・ジョウンターの伝説 (徳間文庫)

クロノス・ジョウンターの伝説
著者:梶尾 真治

解説:辻村 深月

(徳間文庫)

初版:2015年2月15日

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「吹原和彦の軌跡」
「栗塚哲矢の軌跡」 
「布川輝良の軌跡」
「鈴谷樹里の軌跡」
「きみがいた時間 ぼくのいく時間」
「野方耕市の軌跡」 
「朋恵の夢想時間」
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10年くらいまえに4編所収のソノラマ文庫版で「吹原和彦の軌跡」を読んだときはブッ飛びましたね。
なんという無償の愛。
人は愛する人を助けるためにここまで自分を犠牲にできるのかと泣けたものです。
おかげで他の3編が霞んでしまいましたが。
ところが今回再読すると、悪くはないのだけど何だか魔法が解けてしまったみたいな・・・。
それでも他の6編よりは断然いいんだけどね。
 

『SFのSは、ステキのS』 池澤 春菜

SFのSは、ステキのS

SFのSは、ステキのS
著者・用語集:池澤 春菜

解説:大森 望

(早川書房)

初版:2016年5月25日

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SFマガジンに掲載されただけあって、SF(やSF以外)がてんこ盛り。

読んでて誰かを思い出すなと思ったら、新井素子さんと少々被りますね。

しかしSFにドップリだけでなく、その興味や行動はSFにとどまらず驚いた。

せめて、もっとSFを読まなくちゃね。


『聖なる侵入』 フィリップ・K・ディック

聖なる侵入〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF) 聖なる侵入〔新訳版〕
著者:フィリップ・K・ディック

訳者・後書:山形浩生

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2015年1月15日

(1982年7月にサンリオSF文庫より刊行)

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1981年の作。

『ヴァリス』を読んだのは1年前なのですっかり忘れてしまったが、こちらの方が読みやすかった気がする。

神と悪魔の代理戦争でも起きるのかと思ったら、案外あっさり終わってしまった印象。

結局、世界は救われないがハーブ・アッシャーは救われたのか?

訳者あとがきが面白かったと日記には書いておこう。





【読書メーター】 2016年11月分

新井がMVP!

ベストナイン、ゴールドグラブ賞も多数選ばれ上に、

流行語大賞が「神ってる」!

 

11月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:5,821

 


世界城 (日経文芸文庫) 世界城 (日経文芸文庫)感想
世界は城、かつ城が世界を舞台にした著者初のファンタジー。 今巻はその広大な城のほんの片隅の争いを描いた物語。 とは言え、そこに住む者にとってはそこが世界のすべてであり、他の世界があることすら考えられない。 のだが・・・この世界の全貌が明らかになるには10巻でも足りないかも、というより無理じゃないかな。 ならば1巻だけでいいような、続きを読みたいような読みたくないような。 『天獄と地国』の続きもお願いします。 258ページ
読了日:11月01日 著者:小林 泰三
トリックスターズL (メディアワークス文庫) トリックスターズL (メディアワークス文庫)感想
シリーズ第二弾だが、ABCか123とでもしてもらわないと順番に迷うぞ。 今回のゲスト(?)は天才魔学者のサイモンと妹のジュノー。 前作のゴチャゴチャ感が薄れ、ミステリとしても読ませるし(苦しいところもあったが)、サプライズもある。 きっちりとまとまっている上にエンディングもなかなか。 と、ベタほめですが十分満足できる内容でした。 325ページ
読了日:11月03日 著者:久住四季
迷惑なんだけど? (文春文庫) 迷惑なんだけど? (文春文庫)感想
ハイアセンなあ。 さすがのページターナーだし面白くない訳じゃないのだが、今ひとつ話に乗れず醒めちゃうんだよなあ。 どうしてなのか。 462ページ
読了日:11月05日 著者:カール ハイアセン
鉤 (文春文庫) 鉤 (文春文庫)感想
原題の“HOOK”は「売り」とか「セールスポイント」というような意味らしい。 妻との離婚係争もあって書けなくなった流行作家と、売れない作家が再会した時に運命の幕が開く。 流行作家は売れない作家の未発表の作品を自分の名で出版し、印税は山分けするという提案をするが、一つ条件があった・・・。 いわゆる嘱託殺人ものだが、ウエストレイクは「その後」の両作家を対比して描いて、楽しくはないが予想を外してくれた。 410ページ
読了日:11月07日 著者:ドナルド・E. ウェストレイク
だれがコマドリを殺したのか? (創元推理文庫) だれがコマドリを殺したのか? (創元推理文庫)感想
医師のノートンとダイアナ(ニックネームがコマドリ)が出会わなければ、それぞれ違う相手と結婚してそれなりに幸せに暮らしただろうに、出合ったがために恋に落ちてしまった。 結婚生活で苦労はしても愛があれば乗り越えられるはずだったが、現実は厳しく徐々に亀裂が入ってゆく・・・。 作者は終盤の効果を高めるためか悠然とした筆致で描き、死人がでるのは半分を過ぎてから。 トリックはなんとなく察せられたが、これぞクラシックミステリという雰囲気で楽しめました。 353ページ
読了日:11月09日 著者:イーデン・フィルポッツ
永遠の森  博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA) 永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)感想
日本推理作家協会賞受賞作。 世界のあらゆる芸術品が収められている、宇宙に浮かぶ巨大な博物館〈アフロディーテ〉。 上級学芸員はつまり中間管理職ってことで、色々な問題ごとが持ち込まれてはなんとか解決策を見出してゆく。 最後は人間の感性や感情などがAIよりも勝るということですか。 もっとドロドロな修羅場もあったろうに、綺麗にまとめすぎのような気がしないでもない。 437ページ
読了日:11月11日 著者:菅 浩江
生き屏風 (角川ホラー文庫) 生き屏風 (角川ホラー文庫)感想
第15回(2008年)日本ホラー小説大賞短編賞受賞作(表題作)。 最近、書店の文庫本コーナーを覗くと妖怪ものが結構増えてきたようだけど、読みたいという気にされられるのがないんだよね。 これも妖怪は出てくるがホラー要素がほとんどないので、雰囲気を味わう小説だろうか。 少々物足りなさが残る。 ところで巻末に15回までのホラー大賞の受賞作のリストが載っているが、結構読んでいるな。 ホラーが好きなんだね。 182ページ
読了日:11月12日 著者:田辺 青蛙
ユダの窓 (創元推理文庫) ユダの窓 (創元推理文庫)感想
弁護士のヘンリ・メリヴェール卿ものの法廷ミステリ。 ほとんどが法廷での展開だが、なかなかのサスペンス。 密室で被害者と二人きりでいた、気を失っていたらしい容疑者をどう助けるというのか・・・。 トリックは少々肩透かしだが、面白く読ませていただきました。 414ページ
読了日:11月14日 著者:カーター・ディクスン
コージー作家の秘密の原稿 (創元推理文庫) コージー作家の秘密の原稿 (創元推理文庫)感想
クラシックな雰囲気のミステリで、タイトルに「コージー」とはつくが内容はいささかヘビー。 老いても現役流行作家のエイドリアンはある日子供たちに自身の結婚の招待状を送りつける。 暴君でもある彼と三人の子供、そして再婚相手の女性が集った夜に殺人が・・・。 人間関係が複雑というかドロドロというか、血は水よりも濃いというべきか。 読みやすかったけど疲れた。 389ページ
読了日:11月16日 著者:G・M・マリエット
超人幻想 神化三六年 (ハヤカワ文庫JA) 超人幻想 神化三六年 (ハヤカワ文庫JA)感想
『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』というTVアニメの前日譚らしい(未見だが)。 元号が「昭和」でなく、超人が存在する(した?)「神化」となっている時代の物語。 軽い気持ちで読んだけど時間SFとしてもミステリとしても楽しめました。 超人への憧ればかりでなく恐れも描かれているのだろうな。 TVが勃興期の頃のスタジオの雰囲気も良かった。 361ページ
読了日:11月19日 著者:會川 昇
致死量未満の殺人 (ハヤカワ文庫JA) 致死量未満の殺人 (ハヤカワ文庫JA)感想
読み終えた時はこのタイトルはどうなんだろうと思ったが、考えたらこのタイトルが気になって購入したんだった。 雪に閉ざされた山荘。 同じゼミをとっている同級生5人が集まるのだが、被害者の女性は他の4人から激しい恨みを買っていた・・・。 犯人は冒頭から明かされているので、どんなやり方で毒殺したかが問われるとこだが、考え抜いた割には分からないように毒を盛りましたという感じで拍子抜け。 7割くらいまでは序の口でその後怒涛の展開が待っているのだが、余りに捻り過ぎるといい加減にしろと思わないでもない。 364ページ
読了日:11月20日 著者:三沢 陽一
異種間通信 (ハヤカワ文庫SF) 異種間通信 (ハヤカワ文庫SF)感想
新たなる(遥かなる)旅が(冒険が)始まりそうなラストにすべてを水に流せそうな気分になったが、そうは言っても途中の展開がなんとも・・・。 50年も前に小惑星帯で発見された未確認宇宙船の危機を前にして、ついにNASAは有人宇宙船を送ることになった。 という前フリは良かったが、宇宙船に乗りこんでからがなあ。 ハーレクインなんか読みたくないし、陳腐なガジェットにうんざりしたこともありました。 476ページ
読了日:11月22日 著者:ジェニファー・フェナー ウェルズ
筺底のエルピス 2 -夏の終わり- (ガガガ文庫) 筺底のエルピス 2 -夏の終わり- (ガガガ文庫)感想
この連作は期待以上の面白さですね。 表紙と前半の様子から今巻は夏休みの思い出作りかと思ったら、中盤から怒涛の展開でおののいた。 赤鬼は肉体を支配し青鬼は精神を支配するのだが、桁違いの強さに人類滅亡が近づいたかのよう。 〈門部〉も風前の灯だし、そもそも残された彼らに生きるよすがはあるのか。 こうなったら人類滅亡まで付き合おうじゃないか。 359ページ
読了日:11月24日 著者:オキシ タケヒコ
マツリカ・マジョルカ (角川文庫) マツリカ・マジョルカ (角川文庫)感想
書店で目ぼしい本がないときに、この人の本をつい買い集めたのがたまったので、徐々に消化しないとね。 これも作者お得意(?)の学園青春ミステリ。 『サンドリヨン』との違いはヘタレ男子の相手の美少女の存在が際立っていることか。 妖艶というか一見魔性の女みたいな。 ややお色気シーンも増しているような(おとなしめだけど)。 全体に軽い感じなので、最後に重くされても違和感ありあり。 278ページ
読了日:11月26日 著者:相沢 沙呼
黙示〔上〕 (ハヤカワ文庫NV) 黙示〔上〕 (ハヤカワ文庫NV)感想
世界各地で同じ日に4件の航空機墜落事故が起き、子どもばかり3人(4人?)が生存していた。 これは偶然なのか、それとも何らかの「意思」が働いているのか。 生存した3人(4人?)の子供に関わったりした人たちのインタビューやらWebの書き込みやらを集めたという体裁だが、まだ前半のせいか今ひとつ盛り上がりに欠けるな。 376ページ
読了日:11月28日 著者:サラ・ロッツ
黙示〔下〕 (ハヤカワ文庫NV) 黙示〔下〕 (ハヤカワ文庫NV)感想
作者はジワジワと盛り上げているつもりなのだろうけど、途中で飽きてしまった。後半は子供たちが前面に出てきてもよかったのではないかな。ラストも「ああ、そうですか」としか思えない。377ページ
読了日:11月30日 著者:サラ・ロッツ

読書メーター

『黙示』(上・下) サラ・ロッツ

黙示〔上〕 (ハヤカワ文庫NV)

黙示〔上〕
著者:サラ・ロッツ

訳者:府川 由美恵

(ハヤカワ文庫NV)

初版:2015年8月25日

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黙示〔下〕 (ハヤカワ文庫NV)

黙示〔下〕
著者:サラ・ロッツ

訳者・後書:府川 由美恵

(ハヤカワ文庫NV)

初版:2015年8月25日

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2014年の作。

たしかブックオフで気にはなったけどパスして、後日行ったらまだあったので購入したのだった。

世界各地で同じ日に4件の航空機墜落事故が起き、子どもばかり3人(4人?)が生存していた。

これは偶然なのか、それとも何らかの「意思」が働いているのか。

生存した3人(4人?)の子供に関わったりした人たちのインタビューやらWebの書き込みやらを集めたという体裁。

作者はジワジワと盛り上げているつもりなのだろうけど、途中で飽きてしまった。

後半は子供たちが前面に出てきてもよかったのではないかな。

ラストも「ああ、そうですか」としか思えない。


『マツリカ・マジョルカ』 相沢 沙呼

マツリカ・マジョルカ (角川文庫)

マツリカ・マジョルカ
著者:相沢 沙呼

解説:高倉 優子

(角川文庫)

初版:2016年2月25日

(2012年2月に角川書店より刊行)

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作者お得意の学園青春ミステリ。

『サンドリヨン』との違いはヘタレ男子の相手の美少女の存在が際立っていることか。

妖艶というか一見魔性の女みたい。

ややお色気シーンも増しているような。

全体に軽い感じなので、最後に重くされても違和感ありあり。


『筐底のエルピス2-夏の終わり-』 オキシ タケヒコ

筺底のエルピス 2 -夏の終わり- (ガガガ文庫)

筺底のエルピス 2 -夏の終わり-
著者:オキシ タケヒコ

(小学館・ガガガ文庫)

初版:2015年8月23日

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この連作は期待以上の面白さですね。

表紙と前半の様子から今巻は夏休みの思い出作りかと思ったら、中盤から怒涛の展開でおののいた。

赤鬼は肉体を支配し青鬼は精神を支配するのだが、桁違いの強さに人類滅亡が近づいたかのよう。

〈門部〉も風前の灯だし、そもそも残された彼らに生きるよすがはあるのか。

こうなったら人類滅亡まで付き合おうじゃないか。



『異種間通信』 ジェニファー・フェナー・ウェルズ

異種間通信 (ハヤカワ文庫SF)

異種間通信
著者:ジェニファー・フェナー・ウェルズ

訳者・後書:幹 遥子

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2016年1月15日

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2014年の作。

新たなる(遥かなる)旅が(冒険が)始まりそうなラストにすべてを水に流せそうな気分になったが、そうは言っても途中の展開がなんとも・・・。

50年も前に小惑星帯で発見された未確認宇宙船の危機を前にして、ついにNASAは有人宇宙船を送ることになった。

という前フリは良かったが、宇宙船に乗りこんでからがなあ。

ハーレクインなんか読みたくないし、陳腐なガジェットにうんざりしたこともありました。



『致死量未満の殺人』 三沢 陽一

致死量未満の殺人 (ハヤカワ文庫JA)

致死量未満の殺人
著者:三沢 陽一

解説:有栖川 有栖

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2015年9月25日

(2013年10月に早川書房より刊行)

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読み終えた時はタイトルで損をしてるなと思ったが、考えたらこのタイトルが気になって購入したんだった。

雪に閉ざされた山荘。

同じゼミをとっている同級生5人が集まるのだが、被害者の女性は他の4人から殺したいほどの恨みを買っていた・・・。

犯人は冒頭から明かされているので、どんなやり方で毒殺したかが問われるとこだが、考え抜いた割には分からないように毒を盛りましたという感じで拍子抜け。

まあ、7割くらいまでは序の口でその後怒涛の展開が待っているのだが、余りに捻り過ぎるといい加減にしろと思わないでもない。


『超人幻想 神化三六年』 會川 昇

超人幻想 神化三六年 (ハヤカワ文庫JA)

超人幻想 神化三六年
著者・後書:會川 昇

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2015年9月25日

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『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』というTVアニメの前日譚らしい(未見だが)。

元号が「昭和」でなく、超人が存在する(した?)「神化」となっている時代の物語。

軽い気持ちで読んだけど時間SFとしてもミステリとしても楽しめました。

超人への憧ればかりでなく恐れも描かれているのだろうな。

TVが勃興期の頃のスタジオの雰囲気も良かった。