たまらなく孤独で、熱い街 -44ページ目

『世界を凍らせた女たち~女性連続殺人犯9人の愛と嘘』 テリー・マナーズ

世界を凍らせた女たち―女性連続殺人犯9人の愛と嘘

著者:テリー・マナーズ

訳者・後書:本間 有

(扶桑社ノンフィクション)

初版:1997年12月30日

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1995年の作。

サブタイトルどおり、9人の女性連続殺人犯を描いたノンフィクション。

シリアルキラーというのは、小説でもそうですがおそらくほとんどの加害者が男でしょう。

自宅や仕事場から離れて獲物を物色し・・・。

一度成功すると味を占めるのだろうな。

で、勘違い野郎になると自分の「凄さ」や「偉さ」をアピールしたりして。

女に毒殺が多いというのは、女は仕事や生活を守るために邪魔な者(筆頭が夫でしょうか)を排除するのみで、決して表だって欲しくはないのだろうな。

まあ、一般的なイメージですので千差万別でしょうが。

9人目のケースはケッチャムの「雑草」(『閉店時間』所収)という短編のヒントになったようですが、男のためにそこまで協力するのかと絶句してしまう。

やりきれなさばかりが残るが、これらが創作だったらなと切に思う。

『白い部屋で月の歌を』 朱川 湊人

白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)

白い部屋で月の歌を
著者:朱川 湊人

第20回日本ホラー大賞選評

(角川ホラー文庫)

初版:2003年11月10日

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「白い部屋で月の歌を」

「鉄柱(クロガネノミハシラ)」

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初読みの作家。

表題作は、語り部である霊媒師の助手がキーになるのかな。

少年っぽい彼の心の内に広がる白い部屋がとても美しい。

そして、ある少女に出会ったときからすべてが崩れそうになるが・・・。

もう一作の「鉄柱」もナイス。

とある小さな町に引っ越してきた夫婦。

丘の上の公園にある逆L字型の鉄柱は何のためにあるのだろうか・・・。

他の本も期待できるかなと思ったが、タイトルで読む気がなくなった。


『アイ・アム・レジェンド』 リチャード・マシスン

アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)

アイ・アム・レジェンド
著者:リチャード・マシスン

訳者・後書:尾之上 浩司

(ハヤカワ文庫NV)

初版:2007年11月15日

(1958年に『吸血鬼』にてハヤカワ・ファンタジイより刊行)

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1954年の作。

 

1958年『吸血鬼』(ハヤカワ・ファンタジイ)

1971年『地球最後の男/人類SOS』(ハヤカワ・ノヴェルズ)

1977年『地球最後の男』(ハヤカワ文庫NV)

2007年『アイ・アム・レジェンド』(ハヤカワ文庫NV)

 

おそらく映画化に合わせてと思うが、タイトルを変えて4度目の出版。

(2007年以降は分かりませんが)

 

書かれた当時は「ゾンビ」はまだ存在しなかったか一般的でなかったか。

なんか吸血鬼とゾンビの中間みたいな感じ。

で、ただ一人の「人間」が孤軍奮闘するが、ある日外を歩いている女性を見つけて・・・。

なるほど生きて吸血鬼(ゾンビ)になる者と死んでから吸血鬼(ゾンビ)になる者とでは活動の仕方も違うんだねえ。

そしてタイトルは何を意味するのか。


『パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAl 1992-95』 法月 綸太郎

パズル崩壊  WHODUNIT SURVIVAL 1992‐95 (角川文庫)

パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAL 1992‐95
著者・後書:法月 綸太郎

解説:大森 望

(角川文庫)

初版:2015年12月25日

(1996年6月に集英社より刊行)

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「重ねて二つ」

「懐中電灯」

「黒のマリア」

「トランスミッション」

「シャドウ・プレイ」

「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」

「カット・アウト」

「……GALLONS OF RUBBING ALCOHOL FLOW THROUGH THE STRIP」

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この人はちゃんとしたSFも書くので好感が持てる。

これは20年前の法月綸太郎がでない短篇集だが、どれも新鮮に読めました。

まあ「重ねて」と「ロス・マク」はいささか脱力したけど。



『ロートケプシェン、こっちにおいで』 相沢 沙呼

ロートケプシェン、こっちにおいで (創元推理文庫)

ロートケプシェン、こっちにおいで
著者:相沢 沙呼

解説:瀧井 朝世

(創元推理文庫)

初版:2015年1月30日

(2011年11月に東京創元社より刊行)

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女子高生かつマジシャンでもある酉乃さんと、彼女に恋するヘタレだが誠実な須川の日常の謎もの第二弾。

前巻のクリスマスで二人の距離が劇的に縮まったかと思いきや、相変わらず・・・。

それぞれのエピソードは面白いのだが、全体を覆う本編がなあ。

この作者に期待して何冊か買い込んだのだが、似たような主人公(ヘタレだが誠実)ばかりだとイヤだな。


『死のドレスを花婿に』 ピエール・ルメートル

死のドレスを花婿に (文春文庫)

死のドレスを花婿に
著者:ピエール・ルメートル

訳者・後書:吉田 恒雄

解説:千街 晶之

(文春文庫)

初版:2015年4月10日

(2009年7月に柏書房より刊行)

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2009年の作。

ある男女二人の物語なのだが、「ソフィー」の章で余りの読みにくさに閉口しつつも何とか終えてやれやれと「フランツ」の章へ入ったら「あり得ないだろ」とツッコまずには読めない展開に・・・。

リアルなリアリティ(これ日本語?)を期待している訳ではもちろんないけれど、この荒唐無稽なストーリーをなんとしょう。

『その女アレックス』も度を過ぎた展開だったし、これがルメートルなんだと言われれば反論のしようもないが。


ドラフト2016

加藤拓也 投手 慶応大
高橋昴也 投手 花咲徳栄高
床田寛樹 投手 中部学院大
坂倉将吾 捕手 日大三高
アドゥワ誠 投手 松山聖陵高
長井良太 投手 つくば秀英高

 

カープは上記6人を指名しました。

1軍での活躍が楽しみです。


『ミステリ書店(1)幽霊探偵からのメッセージ』 アリス・キンバリー

ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ (ランダムハウス講談社文庫)

ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ
著者:アリス・キンバリー

訳者:新井 ひろみ

解説:寳村 信二

(ランダムハウス講談社文庫)

初版:2006年1月20日

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2004年の作。

50年前の幽霊が棲みついてる書店ってどうなのよ、と思いつつ読む。

書店の女主人と幽霊の掛け合いが面白かったが、ややハードボイルドながらミステリとしては小粒で意外性もない。

コージーとして楽しむのがいいのか。

『チャーリー・モルデカイ(3)ジャージー島の悪魔』 キリル・ボンフィリオリ

チャーリー・モルデカイ (3) ジャージー島の悪魔 (角川文庫)

チャーリー・モルデカイ (3) ジャージー島の悪魔
著者:キリル・ボンフィリオリ

訳者:三角 和代

(角川文庫)

初版:2015年1月25日

(1981年5月にサンリオSF文庫より『深き森は悪魔のにおい』にて刊行)

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1976年の作。

相変わらず主人公は飄々としてますな。

妻とジャージー島で暮らすことになったチャーリー。

だが、近所で連続レイプ事件が起き、一気に不穏に。

色々あって黒ミサを行う事になったが・・・。

最後は切ないねえ。

ところでサンリオSF文庫から出てたそうなので、今度はSFかと期待したのだがどこにもないではないか。


『ヴィクトリア朝空想科学小説』 風間 賢二・編

ヴィクトリア朝空想科学小説 (ちくま文庫)

ヴィクトリア朝空想科学小説
編者・後書:風間 賢二

解説:高山 宏

(ちくま文庫)

初版:1994年10月24日

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「エイロスとチャーミオンの会話」(1838) エドガー・アラン・ポオ (訳:八木敏雄)

「痣(あざ)」(1846) ナサニエル・ホーソ-ン (訳:大橋健三郎)

「いかにして重力を克服したか」(1864) フィッツ=ジェイムズ・オブライエン (訳:大瀧啓裕)

「体外遊離実験」(1885) アーサー・コナン・ドイル (訳:風間賢二)

「来たるべき能力」(1888) エドワード・ベラミイ (訳:荒俣宏)

「三番目の霊薬」(?) イーディス・ネズビット (訳:風間賢二)

「ロンドン市の運命の日」(1892) ロバート・バー (訳:安野玲)

「自動チェス人形」(1893) アンブローズ・ビアス (訳:奥田俊介)

「テムズ・ヴァレイの大災害」(1897) グラント・アレン (訳:田中誠)

「電気を買い占める」(1898) ジョージ・グリフィス (訳:風間賢二)

「トカゲ」(1898) C・J・カットクリフ=ハイン (訳:田中誠)

「無線」(1902) ラドヤード・キプリング (訳:新井磯乃)

「椅子で暮らした男」(1916) ジャック・ロンドン (訳:風間賢二)

「未来新聞」(1932) H・G・ウェルズ (訳:安野玲)

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てっきりヴィクトリア朝時代を舞台にしたアンソロジーかと思ってたら、その当時の作家のアンソロジーでした。

古さは否めないけどなかなかのセレクトで、よくぞ探してくれたと感謝感激です。

宇宙へ行く話もあればもっと良かったけど、まさにSFというよりも空想科学小説がピッタリ。