たまらなく孤独で、熱い街 -28ページ目

『螺旋時空のラビリンス』 辻村 七子

螺旋時空のラビリンス (集英社オレンジ文庫)

螺旋時空のラビリンス
著者:辻村 七子

(集英社オレンジ文庫)

初版:2015年2月25日

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タイムトラベルものと聞いて読むことに。

時間遡行機を使い過去の美術品等を盗む仕事をしているルフが、至宝「冬のつぼみ」を持ち逃げした同僚を追って19世紀のパリへ飛ぶ。

他人に成りすましている同僚のフォースの狙いがわからず、落としどころがあるのかと思ってたら、ヤケクソみたいな繰り返しの果ての真相・・・。

まだまだ時間ものもバリエーションがありそうですね。

『チベットのラッパ犬』 椎名 誠

チベットのラッパ犬 (文春文庫)

チベットのラッパ犬
著者・後書:椎名 誠

解説:八代 嘉美

(文春文庫)

初版:2013年2月10日

(2010年8月に文藝春秋より刊行)

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シーナワールド全開の近未来SF。

かつてのようなワクワク感は薄れているが、久しぶりにこの世界を堪能。

ラストは少し拍子抜けしたが。

 

『真実の10メートル手前』 米澤 穂信

真実の10メートル手前

真実の10メートル手前
著者・後書:米澤 穂信

(東京創元社)

初版:2015年12月25日

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「真実の10メートル手前」

「正義漢」

「恋累心中」

「名を刻む死」

「ナイフを失われた思い出の中に」

「綱渡りの成功例」

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この作者のを読む時はハードルがとてつもなく高くなる。

今回は釈然としないのが多かったが、考えたら主人公は刑事じゃないからね。

最後でガッカリしたけど、コーンフレークをそのまま食べるという発想はなかったのかな。


『卯月の雪のレター・レター』 相沢 沙呼

卯月の雪のレター・レター (創元推理文庫)

卯月の雪のレター・レター
著者:相沢 沙呼

解説:紅玉 いづき

(創元推理文庫)

初版:2016年3月25日

(2013年11月に東京創元社より刊行)

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「小生意気リゲット」

「こそどろストレイ」

「チョコレートに、躍る指」

「狼少女の帰還」

「卯月の雪のレター・レター」

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もしかしてこの作者に魔法をかけられていたのだろうか。

読み終えて膝を叩くほど感心することも驚くこともなかったのだが。

しかし今回は1編目を読み出したところで、これは(私には)ダメだと思ってしまった。

そのあとのも何がどうとか言えないけど読むのがしんどかった。

魔法が解けたかのよう。


『バビロンⅠ-女-』『バビロンⅡ-死-』 野﨑 まど

バビロン 1 ―女― (講談社タイガ)

バビロン 1 ―女―
著者:野﨑 まど

(講談社タイガ)

初版:2015年10月20日

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バビロン 2 ―死― (講談社タイガ) バビロン 2 ―死― (講談社タイガ)
著者:野﨑 まど

(講談社タイガ)

初版:2016年7月19日

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八王子市、多摩市、町田市、相模原市を統合した特別行政区「新域」。

東京地検特捜部が製薬会社の不正を追う中で、国会議員秘書にたどりつく。

新域の首長選挙に絡んだ東京地検と政治家とのせめぎ合いかと思いきや・・・。

新域の新首長が発表した「死ぬ権利」と影がチラつく「謎の女」が先行きを不透明にする。

「謎の女」を東京地検の正崎検事は捕えることができるのか、と思っていたら想像を超えた存在のようで、「死の権利」と共にどう落とすのか非常に気になる。

今のところは最悪の状況になってしまっているが・・・。


『記憶屋Ⅱ』『記憶屋Ⅲ』 織守 きょうや

記憶屋II (角川ホラー文庫)

記憶屋II
著者:織守 きょうや

(角川ホラー文庫)

初版:2016年5月25日

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記憶屋III (角川ホラー文庫) 記憶屋III
著者:織守 きょうや

(角川ホラー文庫)

初版:2016年6月25日

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1巻だけでも充分だったのに、やはり続編には無理があるような。

記憶屋を調査している新聞記者が登場して、記憶を消すことの考えにブレがないのはいいが、いささかくどい。

それに、犯人探しのような展開にも、「出来過ぎ」のようなエピソードにもうんざり。


『薔薇の輪』 クリスチアナ・ブランド

薔薇の輪 (創元推理文庫)

薔薇の輪
著者:クリスチアナ・ブランド

訳者:猪俣 美江子

解説:福井 健太

(創元推理文庫)

初版:2015年6月30日

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うーん。

ブランドという「ブランド」目当てで何冊か読んだが、今回は乗り切れなかったな。

姿を消した大女優の障害のある娘の顛末も早めに想像がつくし、殺人犯はほぼ限定されてて意外性がない。

 

『ふるさと遠く』 ウォルター・テヴィス

ふるさと遠く

著者:ウォルター・テヴィス

訳者:伊藤 典夫、黒丸 尚

解説:高橋 良平

(ハヤカワ文庫SF)

初版:1986年9月15日

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【第一部 ふるさと近く】

「据置き家賃」(1979)

「母の訪問」(1981)

「父さん」(1981)

「マイラの昇天」(1980)※

「運がない」(1980)

「エコー」(1980)

「幽明界(リンボ)に座して」(1981)

【第二部 ふるさと遠く】

「受話器のむこう側」(1961)※

「おお弾み」(1958)

「金煉瓦」(1957)

「“おやゆき”の“もしゆき”」(1957)

「学者の弟子」(1969)

「ふるさと遠く」(1958)※

※印は伊藤典夫訳、無印は黒丸尚訳

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『ハスラー』が気にいったので、SF短篇集のこれも読んでみようかと。

前半7作が晩年に書かれたもの。

「変」なのもありますが、まあまあかなという印象。

後半6作は50~60年代に書かれたもので、こちらはSFの初心者にも読んでもらいたいような面白さに溢れてます。

なかでも「金煉瓦」のバカSFぶりは秀逸。

『カムパネルラ』 山田 正紀

カムパネルラ (創元日本SF叢書)

カムパネルラ
著者:山田 正紀

(創元日本SF叢書)

初版:2016年10月21日

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『ミステリーズ』に書いた黙忌一郎ものの短編ミステリが発展してこれになったのか?

『屍人の時代』所収の「少年の時代」もあるし、作者は一時はだいぶ「銀河鉄道の夜」や宮沢賢治に入れ込んでいたんだねえ。

で、このメタSFだけど、試みは面白いと思うが、原作がスプリングボードとなるだけに、それが強みにも弱みにもなってる気がする。

次の『ここから先は何もない』は「セオリー通り」なのか「何だかよく分からないけど面白い」のか。

前者は他の作家の本で読めるので、後者の山田節炸裂だったらいいな。


『SFの書き方「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』 大森 望・編

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録
編者:大森 望

序文:東 浩紀

(早川書房)

初版:2017年4月25日

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【講義篇】

「定義/東浩紀、小浜徹也」

「知性/長谷敏司」

「構成/冲方丁」

「情報/藤井太洋」

「梗概・実作講評篇/宮内悠介」

「論理/法月綸太郎」

「家族/新井素子」

「文学/円城塔」

「宇宙/小川一水」

「神/山田正紀」

【実作篇】

「二本目のキュウリの謎、あるいはバートレット教授はなぜ時空犯罪者を支持することにしたのか?」崎田和香子

「コランポーの王は死んだ」高木刑

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これだけ本気の講座をやってくれるなら、受講生の中から一人でも二人でも作家として巣立っていく人がいるといいな。