たまらなく孤独で、熱い街 -29ページ目

『さよならの手口』 若竹 七海

さよならの手口 (文春文庫)

さよならの手口
著者・後書:若竹 七海

解説:霜月 蒼

(文春文庫)

初版:2014年11月10日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

シリーズの4作目らしいがこれが初読み。

今は古書店でバイト中の葉村晶。

20年前に出ていった娘の捜索依頼を受けて探偵稼業に復帰。

結構面白かったが、40歳になっても文字通り体を張っての探偵ぶりは応援したくなりますね。


『双生児』(上・下) クリストファー・プリースト

双生児(上) (ハヤカワ文庫FT)

双生児(上)
著者:クリストファー・プリースト

訳者:古沢 嘉通

(ハヤカワ文庫FT)

初版:2015年8月25日

(2007年4月に早川書房より刊行)

Amazonで詳しく見る by G-Tools

双生児(下) (ハヤカワ文庫FT) 双生児(下)
著者:クリストファー・プリースト

訳者:古沢 嘉通

解説:大森 望

(ハヤカワ文庫FT)

初版:2015年8月25日

(2007年4月に早川書房より刊行)
Amazonで詳しく見る by G-Tools

プリーストということで眉に唾をつけながら読む。

ベルリンオリンピックで銅メダルを獲得した一卵性双生児のソウヤー兄弟だが、兄は空軍の飛行士に弟は良心的兵役拒否者になる。

なにが本当か、なにがフェイクか混沌のまま。

字面だけを追っていけば読みやすいのだけど、さまざまなトラップが仕掛けられていて頭の中がクシャクシャになりそう。

一番気になったのは弟が常に救急車の中に引き戻されること。

弟にとってその先の人生はすべてが幻なのか?

まあ、一読では全貌はつかめませんな。

 

『深い森の灯台』 マイクル・コリータ

深い森の灯台 (創元推理文庫)

深い森の灯台
著者:マイクル・コリータ

訳者:青木 悦子

解説:千街 晶之

(創元推理文庫)

初版:2015年12月11日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

山奥の森の中に灯台を建てた男が「自殺させられた」真相を追求していく保安官代理と元記者。

徐々に「悪霊」の存在が浮き彫りになるのだが、表だって暴れないので怖さがない。

それに猫科獣保護センターのエピソードがだらだらしてて前半はテンポが悪い。

中盤から視界が開けたような感じになって読みやすくもなった。

ラストはこれしかなかったのかな。

『ガンメタル・ゴースト』 ガレス・L・パウエル

ガンメタル・ゴースト (創元SF文庫)

ガンメタル・ゴースト
著者・おまけ:ガレス・L・パウエル

訳者・後書:三角 和代

(創元SF文庫)

初版:2015年12月11日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

2013年の作。

第2次大戦後に英仏の連合王国ができた世界。

他の人の本でも英仏連合ができた話があったが、もしかして望んでいる人が多いとか。

物語は凄腕飛行士の猿とジャーナリストの女性とハッカー少女と皇太子が世界制圧を狙う一味を向こうにまわして大活躍。

面白いのだろうけど、ちょっと乗れなかったな。

ヴィクトリアというやや古めかしい名前は、太った中年のおばさんをイメージしちゃうので、それも一因かな。

【読書メーター】 2017年7月分

7月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:6,026



女流棋士は三度殺される (宝島社文庫) 女流棋士は三度殺される (宝島社文庫)感想
なかなか面白かった。将棋の天才児だった香丞は、子どもの時の事件がきっかけで棋士への道を断念。香丞は高校で事件の被害者・歩己と再会したが彼女は再び何者かに襲われる・・・。その事件の真相を追う青春将棋ミステリではあるが、20年ほど未来の世界が舞台(ほとんど現代と変わらないが)なので近未来ならではの落としどころがあるのかないのか。作者の名前が名前だけに、棋士やら作家やらの「語録」が色々でてきますな。279ページ
読了日:07月01日 著者:はまだ 語録
天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) 天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
第一次世界大戦の末期。殺人を犯してまで武勲を熱望するプラデル。それに気がついたアルベールは塹壕に落ちて生き埋めにされてしまうが、親友のエドゥアールが救出。戦争はその最中も終わってからも人々を苦しめる。後半はアルベールの復讐譚だろうか。334ページ
読了日:07月03日 著者:ピエール ルメートル,Pierre Lemaitre
天国でまた会おう(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) 天国でまた会おう(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
アルベールは命の恩人であるエドゥアールと一緒に暮らすようになるが、戦後の生活は苦しい。だが、エドゥアールには大胆な計画があり、アルベールも引きずられてしまう。戦後のどさくさまぎれに強引に金もうけをしてきたプラデルだが、それも長くは続かない。淡々としたような筆致だが、大河ドラマのような印象でラストまで興味深く読み終えることができました。321ページ
読了日:07月05日 著者:ピエール ルメートル,Pierre Lemaitre
フォルトゥナの瞳 (新潮文庫) フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)感想
F・ポール・ウィルスンの『触手』も似たようなテーマを扱っていたが、どちらも地味ながらなかなか読ませます。死期が近い人が分かるようになり、事故の場合は行動を変えさせることで助けることもできるが、それをすると心臓が痛み何回かやると確実に自分が死んでしまう能力。自分に置き換えた場合、自分の命と引き換えにしてでも助けたい命などあるのか。いや、きっとあると思うが、自分が死ぬと分かっていても行動に移せるだろうか・・・。フォルトゥナは幸運の女神ということらしいが、なんとも皮肉な能力だ。494ページ
読了日:07月07日 著者:百田 尚樹
湖底のまつり (創元推理文庫) 湖底のまつり (創元推理文庫)感想
帯でやたらと煽っていたので読んでみたけど、なんとなく読み終えてしまった。ダムが決壊して水が引いたとしても、泥やら沈殿物がこびりついているので使い物にならないと思うがな。読んでいるうちに次第に内容が苦しまぎれっぽく感じられたし、オチも無理矢理感が。302ページ
読了日:07月09日 著者:泡坂 妻夫
彼女のいない飛行機 (集英社文庫) 彼女のいない飛行機 (集英社文庫)感想
読みやすくはあったが、いかんせん長すぎ・・・。飛行機の墜落事故で奇跡的に生き残ったのは生まれて数ヶ月の女児のみだったが、二つの家の祖父母が自分の孫だと主張。裁判で決着はついたが決定的な証拠がないので釈然としない両家族。金持ちの家の依頼で調査する私立探偵の調査記録ノートを読み進める形だが、これは読みやすい。果たして本当はどちらの家の子どもなのか。大きく運命を狂わされたのは、両家の姉と兄なんだろう。653ページ
読了日:07月12日 著者:ミシェル ビュッシ
誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-101) 誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-101)感想
半分以上が既読だったし、コテコテの「ファーストコンタクト」がなかったのが残念。そうは言っても一つ一つは悪くないどころか、ほとんどが楽しんで読めたけどね。2回は読んだウィリスと、もっと読んでるディックのはさて置いても、クロウリーとスタージョンはいいなあ。日本では久々に再読した筒井がやはり絶品。392ページ
読了日:07月14日 著者:
なんでもない一日 (シャーリイ・ジャクスン短編集) (創元推理文庫) なんでもない一日 (シャーリイ・ジャクスン短編集) (創元推理文庫)感想
落穂拾い的な短編集かな。奇妙な味のような、読者の想像力というか理解力を試すような作品が多いが、「くじ」のような強烈なインパクトを持ったものはないので、残念ながらしばらくすれば忘れそう。411ページ
読了日:07月16日 著者:シャーリイ・ジャクスン
叛逆航路 (創元SF文庫) 叛逆航路 (創元SF文庫)感想
ヒューゴー賞を含む7冠ということで、めくるめくワイドスクリーンバロックでセンス・オブ・ワンダーに溢れているんだろうなと思ったが・・・。前半の冗長を我慢すれば後半はまあまあ面白かったけど、続編を読む気にはならないな。宇宙(あま)駆ける物語やミリタリーものが余り好きでないという部分もあるけれど。487ページ
読了日:07月18日 著者:アン・レッキー
光の塔 (ちくま文庫) 光の塔 (ちくま文庫)感想
読む前はどうせ説教くさい内容じゃないかなと身構えたものですが、すみませんでした。序盤はいささか取っ付きにくかったけど、面白さが加速。なぜ正体不明の侵略者は問答無用で壮絶な攻撃をするのか・・・。読み応え十分なエンタメで冒険SF。面白かった。460ページ
読了日:07月20日 著者:今日泊 亜蘭
モナドの領域 モナドの領域感想
帯に「おそらくは最後の長篇」とあったので、読むのが惜しくて後回しにしていたが、とうとう手をつけてしまった。ただ、作者がこれを書いた意図がわからない。分身と思しきGODが登場してなんやかやあるんだけど、関わった人にちょっとした御礼らしきものをあげるのはどうなの、と関係ないところで疑問を感じてしまった。これが最後と言わず、今後も長編でも短編でも書いてほしいですね。213ページ
読了日:07月22日 著者:筒井 康隆
ユートロニカのこちら側 (ハヤカワSFシリーズJコレクション) ユートロニカのこちら側 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)感想
高度情報管理社会では個人情報とバーターで、働かなくても高水準の生活が得られるのか。ある種の楽園ではあるだろうが、個人的に耐えられるだろうかと考えてしまうが、上手く誘導していけば知らず知らずに馴染んでいくかも。ただ、ストーリー的に盛り上がりが少なかったので、冗長に感じちゃったな。326ページ
読了日:07月24日 著者:小川哲
猫刑事(ネコデカ) 猫刑事(ネコデカ)感想
人口の減少に歯止めがかからないので捨てられた犬や猫を人間化するのなら、そうだねえと思わないでもなかったが。けっこうシビアな事件が続くし面白くなりそうな気配はあったのだが、キャラがユルいのでなんとなく収まった感が強い。なにが足りなかったのだろう。233ページ
読了日:07月26日 著者:一条 明
ジグソーマン (扶桑社ミステリー) ジグソーマン (扶桑社ミステリー)感想
現代版フランケンシュタインの怪物かねえ。ただし現代版だけあってスプラッター風味が・・・。蒸し暑い夏の夜にピッタリの作品ですな(気に入ればだけど)。余りのグロさに辟易するか、ここまでやるかと大笑いするか。なにしろ作者はリチャード・レイモンが大好きらしいので、それを承知で期待か不安を持って読まないといけないね。391ページ
読了日:07月28日 著者:ゴード・ロロ
さよならアリアドネ (ハヤカワ文庫JA) さよならアリアドネ (ハヤカワ文庫JA)感想
妻に完全に愛想をつかされて不幸のどん底へ転げ落ちる転機となった運命の日を上手く乗り切って欲しいと時空興信所に依頼した老人となった未来の政志。その依頼を受けて現在の政志の所にやってきた時空興信所のアリアドネ邦子。運命の日は15年後、チャンスは72回。政志は上手く立ち回って妻の心を再び掴み取り、実際の15年後に備えることができるのか。という前半はまあまあ面白かったが、アリアドネ邦子が主役となった後半はなんかグチャグチャだな。382ページ
読了日:07月30日 著者:宮地 昌幸
その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex) その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)感想
前作を読んだのが1年前なので、登場人物とか細かいところはほとんど忘れている。たしか自分に捨てられた人たちが住んでいる島で、ネットで買い物はできて魔女もいるらしい。お金はどうしてるのだったか。クリスマス前にネットの買い物ができなくなり、ヴァイオリンの弦を探したり、大量のクリスマスカードが投函されたり・・・。「彼」は水面に小石を投げ入れて波紋がどう広がるか見ているのかな。各人の性格がいささかデフォルメされているのは、捨てられたせいなのか。クセのありそうな文章は読者を選ぶかも。348ページ
読了日:07月31日 著者:河野 裕

読書メーター
 

『その白さえ嘘だとしても』 河野 裕

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

その白さえ嘘だとしても
著者:河野 裕

(新潮文庫NEX)

初版:2015年6月1日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

前作を読んだのが1年前なので、細かいところはほとんど忘れている。

たしか自分に捨てられた人たちが住んでいる島で、ネットで買い物はできて魔女もいるらしい。

お金はどうしてるのだったか。

クリスマス前にネットの買い物ができなくなり、ヴァイオリンの弦を探したり、大量のクリスマスカードが投函されたり・・・。

「彼」は水面に小石を投げ入れて波紋がどう広がるか見ているのかな。

各人の性格がいささかデフォルメされているのは、捨てられたせいなのか・・・。

独特な文章は読者を選ぶかも。


『さよならアリアドネ』 宮地 昌幸

さよならアリアドネ (ハヤカワ文庫JA)

さよならアリアドネ
著者・後書:宮地 昌幸

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2015年10月25日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

妻に完全に愛想をつかされて不幸のどん底へ転げ落ちる転機となった運命の日を上手く乗り切って欲しいと時空興信所に依頼した老人となった未来の政志。

その依頼を受けて現在の自分の所にやってきた時空興信所のアリアドネ邦子。

運命の日は15年後、チャンスは72回。

政志は上手く立ち回って妻の心を再び掴み取り、実際の15年後に備えることができるのか。

という前半はまあまあ面白かったが、アリアドネ邦子が主役となった後半はなんかグチャグチャだな。


『ジグソーマン』 ゴード・ロロ

ジグソーマン (扶桑社ミステリー)

ジグソーマン
著者:ゴード・ロロ

訳者:高里 ひろ

解説:風間 賢二

(扶桑社ミステリー)

初版:2015年12月10日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

2006年の作。

現代版フランケンシュタインの怪物かねえ。

ただし現代版だけあってスプラッター風味が・・・。

蒸し暑い夏の夜にピッタリの作品ですな(気に入ればだけど)。

余りのグロさに辟易するか、ここまでやるかと大笑いするか。

なにしろ作者はリチャード・レイモンが大好きらしいので、それを承知で期待か不安を持って読まないといけないね。


『猫刑事(ネコデカ)』 一条 明

猫刑事(ネコデカ)

猫刑事(ネコデカ)
著者:一条 明

(光文社)

初版:2012年8月20日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

「暗闇では誰もが灰色」

「主(あるじ)を睨むこともある」

「灼けた煉瓦の炉の上で」

「棒を恐れず手を噛まず」

「彼女はワイルドハート」

-----------------------------------

人口の減少に歯止めがかからないので捨てられた犬や猫を人間化するのなら、そうだねえと思わないでもなかったが。

けっこうシビアな事件が続くし面白くなりそうな気配はあったのだが、キャラがユルいのでなんとなく収まった感が強い。

なにが足りなかったのだろう。



『ユートロニカのこちら側』 小川 哲

ユートロニカのこちら側 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

ユートロニカのこちら側
著者:小川 哲

第三回ハヤカワSFコンテスト選評:東浩紀、小川一水、神林長平、塩澤快浩

(ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

初版:2015年11月25日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

「リップ・ヴァン・ウィンクル」

「バック・イン・ザ・デイズ」

「死者の記念日」

「理屈湖の畔で」

「ブリンカー」

「最後の息子の父親」

-----------------------------------

高度情報管理社会では個人情報とバーターで、働かなくても高水準の生活が得られるのか。

ある種の楽園ではあるだろうが、個人的に耐えられるだろうか。

上手く誘導していけば知らず知らずに馴染んでいくかも。

ただ、ストーリー的に盛り上がりが少なかったので、冗長に感じちゃったな。