こんにちはニコニコ
2歳4歳の男の子を育てる

 

外資IT勤務 18年目
アラフォーワーママの日常です。


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非認知能力分野のベストセラー本


 


今日はこちらを読みました。






 


2017年出版で話題になってから少し時間が経っていますが気になっていました。

 

 

 

子供の貧困と教育政策を専門とするフリージャーナリスト ポールタフさんの著作です。後述しますが、著者が教育専門家ではなくフリージャーナリストというのがこの本の特徴に繋がっていると思います。

 



格差の広がるアメリカで教育格差の世代間継承を是正するためには非認知能力の向上が重要というのが著者の前作の主張のようで、その方法論を論じているのが今作です。




そのため学習意欲や成績水準が平均よりも低い子をどう向上するかという考察なので、平均水準の子が満たしていることにも触れられています。


我が家にどう適用しよう、という視点に落とし込む前に上記視点のマクロ研究である点は読み進める上で忘れない方が良いですね。




非認知能力とは



非認知能力とは「学力」とは別の領域で定量的に測ることの出来ない周辺能力とされています。



またその習得方法について

非認知能力は教えることのできるスキルではなく子どもを取り巻く環境の産物である、とこの本では言われています。



算数のように解き方を教えて出来るようになるものではなく、どんな環境を用意してあげるかが大事ということですね。その点が認知能力との1番の違いとも言えます。



といった非認知能力とは?その重要性とは?どのように習得されるか?といったことが研究やアメリカの教育現場での実例を用いてわかりやすく展開されます。



内発的動機付けを生むものとは

 

 


経済学者 中室牧子さん著書「学力の経済学」に以前触れました。

 


 



 

 

 

そちらでも取り上げられていた「学習へのインセンティブ/動機付け」に関する15章「モチベーション」が1番面白かったです。

 

 

 

 

✓内発的動機付けと外発的動機付けの比較

✓内発的動機付けに必要なこと

✓望ましい親のかかわり方




というかねてからの疑問↓に明確に答えてくれました。



 

2つの本で共通して言われていたのは「内発的動機付けが持続的で有効」ということ。

 

 

 

外発的動機付けであるご褒美は「楽しんでやっていたことも褒美が動機になった瞬間に褒美を得るための仕事になってしまう=褒美がないとやらなくなる」のでNGと。

 

 

 

この主張に目新しさはなく100年前にマリア・モンテッソーリも同じ主張をしていますし感覚的に「うん、そうだろうなぁ」と思いますよね。

 

 

 

で、ここからが面白かったのですが、

 

 


ただ外発的動機付けも一概に悪いのではなく適切な外発的動機付けは内発的動機付けへの道筋として必要なのだと。

 



↑私にとってこの本からの最大の学びはこの点でした。

 

 


これはまさに関わる親の観察と介在が問われるところですね。

 

 

 

そして

✓有能感

自分はできる!という感覚


✓自律性

自己意志でやってる感覚


✓関係性

人とつながってる実感


の3つの要素が満たされる時だけ人は内発的動機付けを維持できる、と。

 

 

 

大抵の本ってここで終わる気がしますが、

この本が他と違ったのは更に深堀りするんです。



内発的動機付けのために親ができること

 

 

  • 「人は生まれながらに学ぶ意欲が備わっているんだ。」

→うん、モンテッソーリもそう言ってた


 

  • 「でも実際はそれが続かない。なんでだと思う?」

→え?なんでだろ?

 



「それは学ぶって退屈だから。絵を描くのもプログラミングも算数も反復練習ばかりで退屈だ。」


→気持ち良いくらい淡々と(笑)この辺りが冒頭触れた学者とジャーナリストの違いですね。

 

 

 

「九九の暗算に内発的動機付けを持ってる子どもなんて稀ですよ」って(笑)。そうですよねぇ。

 

 

 

じゃーどーすればいいのか

教えてプリーズと思って読み進めると、

 

 

 

内発的動機(自分の内側から湧き出る満足のため)ではない理由で行動しなくてはいけない時に、外発的動機付けつまり教師(親)の出番ですよ!と。

 

 

 

この与えられた外発的動機付けを自分の中に取り込むようにうまく仕向けられた子はモチベーションを強化していける!と。

 

 

 

そして、その具体的方法は



✓自分で選んで自分の意志でやっているという「自律性」を実感させる

 

✓ほんの少しだけ難しいタスクで「有能感」を感じさせる

 

✓価値を認められ尊敬されていると感じることで「関係性」を感じさせる

 

 

なるほどね~、とかねてから疑問だった褒めることと外発的または内発的動機付けの関係(→)がクリアになり、ここで膝を打ちました。



この3つを実感できる手法の1つがたまたま『褒める』ことな場合、積極的に介入して良いと理解しました。




モンテッソーリ教育では内発的動機付けがどのように説明されているか

 

 

 

ちなみにこの3つってモンテッソーリで言われていることと同じです。

 


これまでモンテッソーリ教育の書籍、オンラインコースで何度も目にしました。


 

でもモンテッソーリでは「ま、とは言っても退屈ですからうまく導いてあげましょう」というざっくばらんな語り口にこれまで出会ってなかったのです(笑)。

 

 

1度自分と目線が合った主張はスーっと入ってくるものですね。もーすごい腹落ちしちゃいました。ポールさんほんとにありがとうです。

 

 

3歳長男の身の回りのこと(トイレ→着替え→ごはん→歯磨き)の内発的動機付けに苦労しているのですが、上の話って勉強だけでなく未就学児なら身の回りのことにも十分適用できますよね。




モンテッソーリではこの本でいうところの自律性、有能性を重視、そしてその前提となるのが関係性と感じます。



さ、ら、に、モンテッソーリ教育でも強調されているのが「親(や教師)自体が重要な "環境" の一部である」という点です。



これって捉えようによってはプレッシャーですが、そんなふうに感じる必要は全くなくて要は「親が幸せであること」に尽きると思います。


だって親が人生楽しんで自分自身を愛していれば、そばにいる子どもが低い自己肯定感と非認知能力を得るという状況は考えにくいですよね。




<この思考に至る過程の話はコチラ>




3歳児の日々に内発的動機付けを適用すると




毎朝私は自分と夫のコーヒーをいれるのですが、今日は僕がやるとのことなので3歳長男にやってもらいました。美味しかったです。弟のミルクを作るのも大好きです




コーヒーもミルクもパラパラとこぼしますが、注意したり嫌な顔をしたりしないようにしています。

だって初めてやることにそんなセリフ、絶対言われたくないですよね。「誰もが当たり前にやってること。だけど自分が初めてかつ苦手分野なこと」といえば私にとっては「車の運転」なのです。

教習所で「なんで駐車も出来ないの!」なんて言われた日にはもう心折れますチーン


大抵『こぼしちゃった〜』と本人が言ってくるので、『こぼしたらどうすればいーんだっけ?』『拭けばいい』『そーだねー』と会話して本人が拭きます。


  • コーヒーをいれることを自分で選択して(自律性)
  • パパママの役に立つ(有能性)
  • ちょっとこぼしちゃったけど怒られずに挑戦させてもらえる関係性
という感じですかね。



私自身が子どもの失敗を受け入れられない心身の状態の時も当然あるので、その場合はやらせてあげないです。ふてくされますが、失敗してもっと悪い状態になるよりマシかなと。この時期は他のことに興味がいくのも早いので大丈夫ニコニコ



その判断がうまくできないほど疲れている時はこんなこと↓になっちゃうのでホントに自分の心身管理は1番大事ですね。


ちなみに上の写真に写っている自立型コーヒーフィルターケースはセリアのです。とってもオススメです♡




ということでまとめると
  • 自律性、有能性、関係性という3つの要素を満たす仕事を提供してあげることがこの本の主張
  • モンテッソーリ教育では「大人自体が非認知能力を育てる環境」というが重荷に捉えず「親が幸せでいること」ラブラブ幸せな大人と一緒にいる子どもは非認知能力が高くなる。



ママの30分読書のススメ

 


ちなみにこの本30分でザーッと読みました。



本を読む時間が取れず積読が激しくなり、フラストレーションも溜まるので「30分で読めるだけ読む」スタイルにしたら集中して読むようになりました。すごく荒いですが。



読書アプリ使ってます。




内発的動機について書いてある15章はとても面白かったのですが、その他は目新しさを感じない内容でしたので星3つです。

 





今日のおやつはハーゲンダッツサンドのキャラメル味でした。初めて食べたのですが、すっごく美味しかったですキラキラ


 

 

かなり空気が乾燥してきましたね。

昨日加湿器を出しました。




掃除用にダイソーのクエン酸買っておかないと…。前回の掃除の様子↓

 



明日は土曜日。お天気が良いみたいなので息子たちとお出かけします。リビングで朝の会しますルンルン


 

 

 

皆さま1週間本当〜にお疲れさまでした!よい週末をお過ごしくださいニコニコ