マスメディア報道のメソドロジー

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マスメディア報道の論理的誤謬(ごびゅう:logical fallacy)の分析と情報リテラシーの向上をメインのアジェンダに、できる限りココロをなくして記事を書いていきたいと思っています(笑)

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論理的誤謬のメインリスト [演繹と帰納]

演繹的推論における誤謬のサブリスト [不当立論] [不当原理] [不当資料]

帰納的推論における誤謬のサブリスト [不当立論] [不当原理] [不当資料-1] [不当資料-2] [不当資料-3] [不当資料-4]


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3月初旬、はるばる北海道オホーツク海沿岸に流氷を観に行きました。

今年の網走における「流氷初日(最初に流氷を目視観測した日)」は2月15日であり、なんと平年より24日も遅く、最も遅かった1993年よりも5日遅いという統計開始以来の新記録となりました。そして、この流氷が網走に接岸した「流氷接岸初日」は2月17日でした[NHK報道]



通常、オホーツクの流氷の本格的シーズンは2月中旬から下旬であり、この「流氷接岸初日」はあまりにも遅すぎるものでした。また、流氷の接岸が遅いということは、それだけ流氷の発達が弱いということなので、流氷が消滅するのも早いことが予測されました。3月初めにオホーツク旅行を設定していた私は、流氷を観ることを半分諦めて旅立ちました。ただ、3月上旬に日本列島を襲った寒波の影響で、幸運にも素晴らしい流氷と出逢うことができました。以下、皆様の旅のご参考になればと思い、旅行記を綴ります。

【第1日】

羽田発の夕方の便で女満別空港に降り立つと、そこはサラサラとした雪が降り積もる真っ白な世界。早速、空港でレンタカー(軽自動車4WDスタッドレス)を借りました。流氷を観るにあたっては、電車やバスでの移動も考えられますが、旅の時間の有限性はもちろんのこと、旅人の都合とは無関係に紋別~網走~知床の各所に現れては消える流氷という自然現象を観るための機動性を考慮すると、レンタカーを利用するのが得策と考えます。もちろん、安全のためには、[YouTube動画1] [YouTube動画2]などで事前に雪道の走り方の注意点を押さえておくことが重要であるかと思います。実際に雪道を運転した感触としては、急加速・急減速しないこととスピードを出さないことを基本にする限り、車の少ないオホーツクでは、ほぼ安全に運転できるのではと考える次第です。

さて、レンタカーを借りた直後にいきなり遭遇した真っ白な雪の夜道を恐る恐る40km/hで走行。[セイコーマートのホットシェフ]で夕食の[カツ丼]と朝食の[筋子おにぎり]を入手した後、空港近くの[山水美肌の湯]という宿になんとかたどり着きました。

この宿には地元の人も利用する日帰り天然温泉があります。露天の岩風呂には、感涙するほど美しい粉雪が津々と降り注いでいました。ちなみに、気温がマイナス10度を裕に下回っていたので、私以外は誰も露天風呂に現れませんでした(笑)

【第2日】

美しい雪道を車で約30分、一路網走へ。そこには昨日までは沖に移動していた流氷が接岸していました。早速、[観光砕氷船オーロラ号]に乗って流氷の中へ突入です。

約1時間の航海において、船の右舷前方の最下段に立ち、間近から流氷を観察しました。気温は約マイナス5度でしたが、ダウンジャケット+防寒帽子+ネックウォーマーで完全防寒していたため、寒さを意識することはありませんでした。氷と氷がぶつかり合って砕ける時に聞こえるアコースティック・エミッションは、まさに重低音であり、最高の迫力でした!


ド肝を抜かれたのは、パノラミックに目にすることができる水平線ならぬ「氷平線」です。その空間にあるのは海ではなく、米国中西部やアルゼンチンにあるような、どこまでも続く大平原という認識です。スペクタクルな光景(「風景」というよりは「光景」というのがしっくりきます)を観ることができた幸運に心から感謝しました。

さて、流氷の興奮が冷めやらない中、今度はこの日に宿泊予定の紋別に向かいました。雪を被ったサロマ湖を右に見ながらの所要2時間の旅、昼食は名物の[ホタテバーガー]です。

紋別に到着すると、迎えてくれたのが巨大なカニの爪でした。圧倒的な存在感です(笑)



残念ながら今回は、有名な[観光砕氷船ガリンコ号]に乗って流氷を観ることはできませんでした。紋別は流氷が接岸する時期が網走や知床よりも早いため、3月にはなかなか観るのが厳しいようです。

ただ、その代わりに流氷について楽しく学ぶことができる[北海道立オホーツク流氷科学センター]を訪れ、流氷とは何なのかを学びました。オホーツクの四季を半球型スクリーンに投影して見せてくれるドームシアターは迫力満点でした。マイナス20度の厳寒体験室では、本物の流氷が展示されています。濡れタオルを振って凍らせる体験も行なうことができます。水槽にはクリオネもいます。

夕食は、昭和の雰囲気が漂う[はまなす通り]の居酒屋[海鮮遊食Rin]で北海道の海鮮を満喫しました。ちなみに、冬のオホーツクでは流氷が沿岸を離れるまで漁ができず、地産の海鮮を食すには「海明け」を待たなければなりません。今回は水槽にいた日高産のカニを一匹、刺身・てんぷら・ボイルの3種類に調理していただき、美味しく賞味しました。昼に、あんなカニを見せられたらいただきたくなりますよね(笑)



【第3日】

まずは、[おこっぺアイス]を求めて、紋別の隣町の興部町に立ち寄りました。朝搾りの生乳で添加物なしに作ったアイスであり、本当にめちゃくちゃ濃い味です。以前、たまたま興部町を通りかかった時に何も知らずに食べて本当に感動しました。自称アイス評論家の私ですが(笑)、アイスそのものの美味しさという点で、こんなに美味しいアイスはないと思います。JAが販売しているので通販で手に入れることもできます。

さて、興部町を後に再び網走に戻りました。流氷は緩やかに沖に移動したので、この日は網走観光をしました。まずは定番の[網走監獄]です。



そこには、ロシアから国を守るにあたってのロジスティックに必要な道路開削工事の重労働で囚人の6人に1人が亡くなったという過酷な現実が紹介されていました。近代の歴史の現実を確認する上で素晴らしい経験となりました。昼食は食堂で[監獄食]です。

また、監獄近くの丘の上にある[オホーツク流氷館]では、流氷に関わる展示や体験ができ、展望テラスからは網走の街とオホーツク海、そして網走湖という360度の大パノラマを一望できました。

さらに、近くの[北海道立北方民族博物館]では、世界各国の北方民族について深く学ぶことができました。大阪万博記念公園にある[国立民族学博物館]の北方版のような興味深い展示でした。

最後に有名なジェラート店[Rimo]で3食アイスをいただきました。アイスで始まってアイスで終わる、この日の旅も氷三昧でした。

このように、流氷の旅においては、流氷を観ることを最優先にして、流氷が観られない日には別の観光地を訪れるという作戦がよろしいかと思います。夕食はJR網走駅名物の[かにめし]です。

【第4日】

網走の流氷がさらに沖に後退したこの日、知床半島西岸のウトロに移動(所要時間は車で1時間半ほど)しました。まずは、知床八景に指定されている[オシンコシンの滝]という溶岩台地から落下する名滝に立ち寄った後、知床世界遺産エリアの前線基地といえる[知床世界遺産センター]に訪れました。

世界遺産センターでは、まず知床の手つかずの自然を迫力の大スクリーンと5.1ch音響で紹介してくれるドキュメンタリー映画『知床の冒険』を鑑賞してから、徒歩で約20分の距離にある[フレペの滝]という知床八景に指定されたサイトに向かいました。

途中、エゾシカに遭遇したりして到着したのは海に面した断崖絶壁!
まさに2時間サスペンスのラストシーンを彷彿させる絶景です。



溶岩台地に集水された地下水が水平亀裂から湧出する滝の水が凍り切って氷柱になっています。波蝕によって浸食された入り江には、さっきまで遠くに見えていた流氷が迫ります。まさに自然の容赦ない厳しさを映し出した究極にスリリングな風景です。

この日の宿泊は、ウトロの中心にあるオールインクルーシヴの宿[北こぶし]です。



欲を隠さずにチェックインタイムにチェックイン(笑)、ちょっぴり贅沢なホテルライフを満喫しました。特に、凍えるような流氷を目前に観ながら入れる温泉とサウナ、そして十分に体を温めた後に涼しさを十二分に味わえる屋上気浴スペース(冬はマイナス10度の世界)は、ここでしか味わえない素晴らしいサービスでした。

【第5日】

この日、再び流氷がやってきました。午前中は、服の上からごわごわのウェットスーツを着てウトロの海岸に接岸している流氷の上を歩くアクティヴィティ「流氷ウォーク」に挑戦しました。



このアクティヴィティの最大の醍醐味は流氷から落ちて海の中に入ることです。これは、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンでびしょ濡れになって喜ぶのとよく似た感覚です(笑)。ちなみにウェットスーツを着て入れば全然寒くありません。やはり流氷は、眺めるだけでなく、実際に触れてみることが重要です。

午後は、ガイドさんの指導の下、スノーシューを履いて世界遺産エリアの原生林を散策するアクティヴィティに参加し、冬の知床の大自然を満喫しました。途中、エゾシカやキタキツネにも遭遇しました。また、ガイドさんに、雪が積もった木を軽くゆすってみるよう勧められました。



一瞬何が起きたのかビックリしました。超サラサラの雪なので少しの揺れで瞬時に落下するんですね(笑)

そしてこのアクティヴィティの目的地はこちらの断崖絶壁です。



流氷が斜面を攻撃するというあまりにも過酷な厳冬の知床半島。遠くにはうっすらと知床岬が見えます。

さて、アクティヴィティが終わり、宿に向かう途中、やっと晴れ間が見えました。



この日に宿泊したのは[夕陽のあたる家]という部屋にも大浴場にもロビーにも夕陽のあたるという風景を愉しむホテルでした。



翌日は絶好の流氷日和になりそうです。夕食はセイコーマートの[温玉豚丼]です。これもめちゃくちゃ美味しいんですよね~

【第6日】

朝起きると青天でした。部屋の窓には真っ白な流氷の大氷原が光っていました。



こちらは道路から見た流氷です。本当に音一つない静寂の中で、氷平線まで続く流氷の光景は、気が遠くなるほどの大パノラマです!


この日は、別海町の野付半島までエクスカーションして、知床半島東岸の羅臼を南側から眺めました。なんと、流氷は知床岬を通過して野付半島までやってきていました。知床連山がそびえる美しい厳寒の知床半島、そしてその横には遥か国後がハッキリと見えます。


しばし光景と散策を愉しんだ後、サケとホタテの本場として知られる標津町の[郷土料理武田]で正真正銘の逸品をいただきました。



その後、[標津町北方領土館][標津サーモン科学館]を見学しました。科学館では、サケとマスの違いについて受付の方にお聞きしたところ、学芸員の方をお呼びいただき、詳しくご教示いただくという幸運に授かりました。結論のみ言えば、サケとマスを区分する生物学的な統一的な基準はないとのことです(笑)。

この日は網走に戻り、オホーツクでの最後の宿泊をしました。夕食は炉端焼き[五十集屋]で海の幸を満喫しました。

【第7日】

流氷は再び沖に移動していきました(網走・能取岬)。



空港に行く途中、少し時間があったので、凍りついた網走湖で1時間ほどワカサギ釣りにチャレンジしました。ワカサギを2尾釣ったのはそこそこの釣果だったのですが、なぜか最後にカレイが1尾釣れて周りの人たちから大絶賛されました。何も考えずにただ穴に釣り糸を垂らしただけなんですけどね(笑)



女満別空港では、幸運にも超人気店の[奥芝商店]のスープカレーを全く並ぶことなくいただくに至りました。札幌市内よりも明らかにハードルが低いと思います。これで、今回のオホーツクの旅は終了です。

流氷を高確率で観るためには

今回の流氷の旅、本当にツいていたものと考えられます。3月に流氷を観れたのも、たまたま寒波がやってきたことによるものであり、単なる幸運でした[気象庁・オホーツク海の海氷分布]。温暖化が進むなか、やはり流氷を観る確率を高めるなら、2月20日からの一週間を狙うのがよろしいかと思います。知床で流氷を定点観測されている[流氷ナビ]さんの画像がすべてを物語っています。3月の流氷は気まぐれです。




現地で流氷予測に役に立つのは、信頼性抜群の[気象庁の海氷予想図]と流氷ナビさんが提供していただいているような現地情報です。根拠ある情報を常に収集しながら、流氷がある場所を探して機動的に移動するのがすべてかと思います。

流氷は自然現象なので、確実に観れるわけではありませんが、やはり氷平線まで続くスペクタクルな光景を目にした時の魂を揺さぶるような感動は格別なものです。絶対に観る価値があると思います。気になるのは、オホーツクの気温も年々温暖化しており、将来はさらにハードルが高い光景になっていくものと予測されます。



ただし、ここ数年であれば、2月20日あたりから網走~知床エリアに4~5日滞在すれば、流氷を観れる確率はぼちぼち高いものと推察されます。チャレンジされる皆様のご幸運を強くお祈りする次第です。



[ロゴ問題]で中華人民共和国との深い関係性が指摘されている自然エネルギー財団事務局長の大林ミカ氏ですが、反原発&再エネ推進の論調を持つテレビ番組にもしばしば登場し、偏向報道に寄与していました。

例えば、大林ミカ氏は。2012年の参院選前にTBS『NEWS23』に出演しています[記事]。TBSは大林ミカ氏の一方的な感想コメントを使って自民党を貶める印象報道を展開しました。この偏向報道に自民党が抗議し、TBSからの取材拒否を宣言したところ、TBSは偏向報道を認めました[自民党website]

反原発・再エネ導入を絶対善とするテレビの大衆操作によって原発停止とFIT制度が実現される中、このような偏向報道によって、日本の世論は電力自由化と発送電分離を熱烈に支持しました。結果として、国民は多くの富を失うと同時に、電気料金は高騰し、不必要な大量の温室効果ガスを排出し、美しい国土は太陽光パネルの設置で破壊されて行きました。

テレビに操作された大衆が支持した反原発・再エネ導入に大きな問題があることは、最近になって顕在化してきましたが、それでも特定のメディアは、不都合な事実を語ることなく、反原発・再エネ導入を絶対善として崇拝する放送を継続しています。

2021年10月20日、テレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』は、大林ミカ氏を政府に認められた専門家として出演させ、権威論証を展開しました。

羽鳥慎一氏:今日は再生可能エネルギーについてです。日本は太陽光などの再生可能エネルギーの導入が世界に比べて遅れているのが現状です。なぜ、日本で進まないのか。話を伺ってまいります。自然エネルギー財団事務局長の大林ミカさんです。よろしくお願いします。大林さんは、内閣府の再生可能エネルギー等の規制等の総点検タスクフォースの一員でもいらっしゃいます。

大林ミカ氏:(日本は再生可能エネルギーを)1.5倍から2倍にしていくわけですけれども、世界の各国の再生エネルギーの伸びの動きを見ていくと、けっして難しい目標ではなく、むしろカーボン・ニュートラルとか、46%削減ということを考えると、もっとさらに上乗せが必要と考えています。

浜田敬子氏:なぜ、こんなに最エネ後進国になってしまったのか。

玉川徹氏:今も既に周回遅れなんだけれど、取り戻せないんじゃないかと。エネルギー分野でもどんどんどんどん日本が遅れて行って、貧しい国になってしまうのではないか。更にね。

羽鳥慎一氏:世界は再生可能エネルギー進んでおります。ドイツは再生可能エネルギーは46%です!もう日本が2030年度に目指す目標値を既に上回っています!更にドイツは2030年までに再生可能エネルギー65%を目指すと!そしてデンマーク、再生可能エネルギーおよそ84%!大林さん、ドイツ・デンマークはかなり進んでいますね。

大林ミカ氏:そうですね。目標値がドイツが65%、デンマークは100%の目標を持っています。

羽鳥慎一氏:目標100ですか!

大林ミカ氏:はい。他にもスペイン74%、英国68%と多くの国が、国が主導する形で高い目標を掲げて事業予見性を高めていって、事業投資ができるようにしていく。そういったような政策をとって、拡大を進めています。


まず事実として、日本は再エネ後進国ではありません。再エネ発電電設備容量は世界第6位で、太陽光発電量は世界第3位です。


[エネルギーの今を知る 10 の質問 - 資源エネルギー庁]

ちなみに、再エネ導入が最も進んでいるデンマークは、世界一高額の電気料金となっています。しかも、太陽光や風力などの変動性再生可能エネルギーの導入割合が多い国(上図では黄緑で示されています)は、エネルギー危機に滅法弱いと言えます。世界各国の電気料金の変動を示す次の図を見て下さい。


[燃料価格の上昇と主要国の電気料金 電力中央研究所]

デンマーク・ドイツ・スペイン・イタリア・英国など再エネ比率が高い国々は、ウクライナ危機でLNG価格が高騰したことで深刻な影響を受けています。再エネの変動を調整するには火力発電が必要なのです。その一方で、フランス・米国・カナダなど再エネ比率が低い国々は安定しています。

さて、この番組で恐ろしかったのはこの後に始まった中国礼賛です。



羽鳥慎一氏:国という意味では、やっぱり「中国は凄いな!」というところです。中国は石炭が60.8%なんですけれど、再生可能エネルギーも29.1%、今の日本よりも割合高いです!この再生可能エネルギーの中、水力・風力・太陽光などが、多くなっています。割合は29.1ですけれど、発電量で行くと、15年連続世界一位!これが中国なんですね。なんでなのか。国です。国が進めている。政府が産業として後押ししている「金太陽プロジェクト」というのが2009年から始まっておりまして、太陽光発電事業に対して最大70%の補助金を支給しますと。再生可能エネルギーに関する支出予算、去年1.6兆円です!そして太陽光パネルを設置する所でも中国は工夫をしています。設置する広大な空き地に一緒にクコの実を栽培しましょうと。世界最大の水上発電所の所で一緒に魚の養殖をしましょうと。いろいろ工夫をしている。大林さん、中国は相当力を入れていると。国として。

大林ミカ氏:はい。国家戦略として、自然エネルギーを産業として投資して、世界でのリーダーシップをとるということが明確になっていると思います。導入量も凄くて、昨年新しく導入された世界全体の発電設備のうち、8割が自然エネルギーだったのですけど、そのうち半分以上は中国で導入されていると。他の国が20年かけて導入する自然エネルギーの量を1年で導入するというのを、もう繰り返している。産業としても非常に有効で、競争力があるものを世界に提供している。


中国の再エネ比率が日本より高いのは、水力発電の割合が高いからであり、太陽光や風力などの変動性再生可能エネルギーの割合は日本よりも低い値です。日本については、変動性再生可能エネルギーの割合で評価して「再エネ後進国」と罵倒したのに対して、中国様については、発電量で評価して「中国は凄いな!」と絶賛したわけです(笑)。こんなおバカなゴマすり番組は見たことありません。

羽鳥慎一氏:再生可能エネルギーに力を入れると、世界でリーダーシップ取れますよという判断なわけですよね。

大林ミカ氏:はい。結局、自然エネルギーで発電していますから、エネルギーがタダですよね。だから、エネルギーの自給率が高まり、安定性が高まる。で、それを中国も機器を提供することによってビジネスにし、自らも再生可能エネルギーを大胆に増やしていくよいう目標値を中国も掲げています。

玉川徹氏:そうなんですよね。エネルギーの安全保障の問題で言っても、日本って9割以上のエネルギーを海外から輸入しているわけ。だから台湾海峡なんかで問題があったら止まっちゃう。すべて日本の生命線が海外に依存している。

浜田敬子氏:そういうことを、いかに国のリーダーとか自治体のリーダーが決断できるか。やっぱり」中国なんか、停電が問題になっていますが、コロナ後の一気の電力の需要で、すごく難しい過渡期だと思います。再エネを増やしていくのが間に合わないから、いまエネルギーが足りなくて電力不足となっていますが、それでも彼らは歩みを辞めないと思う。そこがリーダーの決断だなと。

羽鳥慎一氏:だから、環境の問題もあり、安全保障の問題もあり、そしてビジネスの問題もありと。ただ脱原発だけじゃないということですね。再生エネルギーを考えるということは。

大林ミカ氏:まさにそうだと思います。


大林氏は再エネが「タダ」と言いましたが、再エネには他の発電形式よりも大きな資本費がかかります。必ずしもエネルギーコストに精通していない国民をバカにした恐ろしいミスリードです。


[電気をつくるには、どんなコストがかかる? 資源エネルギー庁]

こんなことを言い出す人物が、再生可能エネルギーに関する規制見直しを目指す内閣府のタスクフォースで発言していたことは、日本国民にとって極めて大きなリスクですし、テレビがこのようなバカげた発言へのチェック能力が皆無なことにも恐ろしさを感じます。

何よりも、エネルギー安全保障を問題視するなら、迂回可能な台湾海峡有事ではなく、大林ミカ氏が提案する「アジアスーパーグリッド構想」でしょ(笑)。また、先述したように再エネ比率を高くすると、化石エネルギーの価格高騰にも滅法弱いです。さらに言えば、停電をものともせずに再エネに突き進むなど、精密製品を取り扱う工業国の日本には到底できません。おバカも休み休み言って下さい(笑)

ちなみに、羽鳥慎一モーニングショーでは、2023年02月01日にも大林ミカ氏を権威とする次のようなコメントがありました。

玉川徹氏:結構多くの方が「そんなに再エネ再エネと言ったって賄えるわけないじゃないか、そんな太陽の光とか風で」と思っている人がいるが、実はここに出ているのは、環境省の出している資料です。環境省が発電能力のポテンシャル、要するにどれくらいの潜在能力があるか、それも、ただ単にここは風が一杯吹いているところを全部やればということではなくて、事業可能な範囲内でのポテンシャルを試算している。その資産に関わった自然エネルギー財団の大林さんに話を伺ったが、今どれだけ使っているかというと、大体1兆kWh、日本で1年間に1兆。では事業可能なポテンシャルはどれだけあるかと言えば、ポテンシャルを上回っている。




このような「kWhの年積算量」をもって「100%補うことは十分可能」などという無責任な暴論をいまだに言い続けることに対して、科学的・工学的常識を疑いますし[記事]、このような国民に大きな経済的損失を与えかねない無理やりのミスリードを放送することに何かしらの隠蔽された目的を感じざるを得ません。

極めてナイーヴな知識しか持ち合わせていないにも拘らず、日本のエネルギー行政に口を出して、社会を破壊する日本の活動家とテレビには、本当に強い欺瞞を感じます。つい最近もTBSで大林ミカ氏出演の[再エネ崇拝放送]がありました。こんな放送をして喜ぶのは、地球環境を破壊し続ける一方で、日欧などの意識高い系の国に対して環境ビジネスを展開している中華人民共和国だけです。日本国民を大衆操作するのは、いい加減やめていただきたく思います。




大谷翔平選手の右肘靭帯損傷につきましては本当にお気の毒です。ご本人もご家族もご友人も、そして世界中の野球ファンも大変心配されているものと推察します。肘が十分に完治して再び素晴らしい投球をされることを心からお祈りするとともに、しばらくは世界一の打者として活躍されることを期待する次第です。本稿では、大谷翔平選手の打撃に関して極めて論理的な点を示し、皆様と共有できればと思います。(冒頭の画像は、MLB.com YouTube 映像から引用)

今年の大谷翔平選手は過去最速のペースでホームランを量産しています。ホームランだけでなく、OPSも打率も最高の結果を示しています[MLB公式統計データ]。まさに、現在の世界最強の打者であると言えます。

なぜ大谷選手の打撃はこんなにも大爆発しているのでしょうか。私は、その要因として、スウィング(スイング)の軌道と打撃点(ヒッティング・ポイント)によるところが大きいと考えます。大谷選手の打撃はホームランを打つのに極めて理に適った幾何学的条件を呈しているのです。以下、順に説明して行きたいと思います。

[2021年記事 大谷翔平選手の打撃はどこが他の選手と違うのか]


アッパー・スウィングという誤解

大谷選手のスウィングは、しばしば「アッパー・スウィング」と表現されますが、この表現にはかなりのミスリードが含まれています。まずは、大谷選手に限らず、野球のバット・スウィングについて幾何学的な観点から一般化します。

野球のプレイ経験もない私が最初から衝撃的なことを言って申し訳ないのですが、プロでもアマチュアでも、バットを水平に振るという「レベル・スウィング」なるものは、可能ではありますが、実在していません。

スウィングは回転運動です。どんな打者も、バットのヘッド(先端)をストライク・ゾーンよりも上方に位置させて構え、バットを回転させながらその位置をストライク・ゾーンの上限よりも下方に位置させることで、ストライク・ゾーンの内部を通過する投球を打つことになります。


[出典:probaseballinsider.com]

このとき、バットの回転は打者から見てホーム・ベース側に傾いた円盤状の軌道を描くことになります。

ストライクゾーンは脇よりも下方に存在するため、バットを水平に振るという「レベル・スウィング」を行うには両肘を曲げたままのスウィングとなるため、全く力が入りませんし、そもそも、低めの投球を「レベル・スウィング」で打つなど至難の業です。バットのヘッドは、スウィング時に必ず上方から下方へ移動し、最下点に達した後、再び上方に移動していくのです。

野球のスウィングもゴルフのスウィングもバット/クラブのヘッドの上下動のシークエンスは全く変わりません。いずれも、バット/クラブのヘッドを振り下ろす過程と振り上げる過程で構成されます。野球とゴルフの違うところは、ゴルフの場合にはクラブのヘッドが最下点に達する時にボールを打つのに対し、野球の場合にはバットのヘッドが最下点に達する前にも後にもボールを打つことができるという点です。


理想的スウィングと打撃点

次の図は、数学サイト[GeoGebra]で作成した<投球とスウィングの幾何学的関係>を示した模式図です。



動画表示


この模式図は、通常の3次元デカルト座標において、yの正方向から負方向に移動する投球をxの正方向に位置する左打者が打つという状況を描いたものです。簡単のため、投球はy軸の真上でy軸と平行な運動(水平方向の運動)を呈するものと仮定します。この場合に、円盤状のバットの軌道はxの負の方向に向かって傾きます。また、この円盤の法線方向がスウィングの回転軸になります。

ここで、打撃の基本として、バットが投球をとらえやすくする(バットが投球に当たる確率を高める)ためには、投球を点でとらえるのではなく、線でとらえるようにスウィングすることが重要です。このために必要な幾何学的条件は、スウィングの回転軸が投球と直交することであり、このことはスウィングの回転軸がxz平面内に存在することを意味します。スウィングの回転軸がyの正方向に傾いた場合、あるいはyの負方向に傾いた場合には、バットは投球を線でとらえることができず点でとらえることになります。つまり、投球にバットを当てやすくするためには、スウィングの回転軸を投手側あるいは捕手側に傾けてはいけないということです。

米国では、スウィングの回転軸が投手側に傾いた場合をスウィング・ダウン(ダウンス・ウィング)と呼び、捕手側に傾いた場合をスウィング・アップ(アッパー・スウィング)と呼んでいます[スウィング・ダウンとスウィング・アップ]

ここで、ホームランを打つにあたって重要な技術があります。それはヘッドを一旦振り下げた後に振り上げる過程において投球をバットに当てることです。このヘッドを振り上げる過程でとらえた打球はホームランの必要条件であるフライになります。ちなみに、ヘッドの最下点でボールをバットに当てると、打球はライナー(ライン・ドライヴ)となり、ヘッドを振り下げる過程でボールをバットに当てると、打球はゴロ(グラウンダー)になります。したがって、ホームランを量産するためには、スウィングの回転軸をxz平面内に存在するようスウィングしてボールを線でとらえると同時に、ヘッドの上昇過程で投球を打つことが重要になります。


世界のホームラン打者

いつの時代もホームラン打者は、上述のスウィングと打撃点でホームランを量産しています。スウィングの回転軸は、投手側にも捕手側にも傾くことなく、フォロー・スウィングまでブレることがありません。ヘッドを振り下ろした後に振り上げる過程でボールをとらえるタイミングも見事です。

ベーブ・ルース選手


ハンク・アローン選手


バリー・ボンズ選手


マイク・トラウト選手


アーロン・ジャッジ選手


王貞治選手


ちなみに、有名な王選手の日本刀の素振りの[映像]はダウン・スウィングを想起させるミスリードであり、実際のゲームでの王選手は、ヘッドを振り下ろす過程において投球をとらえることなく、かなりの高確率でヘッドを振り上げる過程において投球をとらえています。

さらにこれらのホームラン打者に共通しているのは、いずれもスウィングの回転軸をホーム・ベース方向に大きく前傾してスウィングしている点です。この場合、スウィングの軌道が高角度になるので、[バレル](=ホームランになりやすい打球角度)が発生する確率が上昇、すなわちホームランを打つ確率が上昇するのです。ソフトバンク・ホークスの[柳田悠岐選手]のスウィングも逸品です。勿論それは、アッパー・スウィングではなく、スウィングの回転軸は投手側にも捕手側にもけっして傾きません。

そして、本論の対象である大谷翔平選手も、このようなホームラン打者の特性をすべて持ちあわせています。大谷選手の特に素晴らしいところは、打撃の直前にノーステップで僅かにスウェー(並進移動)して回転軸を固定すると、以降は全くブレないことです。これは芸術的なレベルです。大谷選手はまさに模式図に示したような安定した回転軸で美しい円盤を描くようにスウィングしているのです。


MLB Network

なお、以上のようなホームラン打者とは異なり、変幻自在にスウィングの軌道と打撃点を変えてフライ・ライナー・ゴロを打ち分けることでヒットを量産した不世出の大打者がいました。誰もが知っている世界の安打製造機イチロー選手です。

イチロー選手


イチロー選手は投球のスピードとベクトルに合わせてスウィングのスピードと打撃点を変えるという離れ業を発揮してきましたが、この究極の技術によって可能な限り投球を線でとらえることが可能となり、打率を高めたものと考えられます。イチロー選手のバットがテニスのラケットのように見えるのはそのためです。


大谷選手 2021 vs 2023

2023年にホームランを量産している大谷選手ですが、MVPを獲得した2021年もホームランを46本打っています。2021年と2023年で大谷選手の打撃に変化はあったのでしょうか。


[Baseball Savant] より引用

答えは「明らかに変化した」です。2021シーズンと比べて2023シーズンは打率が格段に上昇し、空振りが減り三振が減少しました。打球の方向は、右方向の引張り中心から広角に変わっています。何がこのような変化に寄与しているのでしょうか。

大谷選手ホームラン 2021


大谷選手ホームラン 2023

MLB.com

映像を観れば気が付かれる人もいらっしゃるかと思いますが、大谷選手は、右投手/左投手に対する打撃戦略を明らかに変えています。次の表は、2021年と2023(8/27時点)年の全本塁打に関する投手の左右別と打球方向を示したものです。



2021年の大谷選手は、右投手に対しては左右に打ち分けていますが、左投手に対しては右中心にホームランを打っています。

2023年の大谷選手は、左投手に対しては左右に打ち分けていますが、右投手に対しては右中心にホームランを打っています。ちなみに、大谷選手は左投手に対してオープンスタンスをとっています。

次の表は打撃成績を比較したものです。


[Baseball Savant] より引用

以下、幾何学的に分析します。


対右投手

2021年において、大谷選手は右投手にも左投手にも最初の模式図で説明したようなスウィングを行っていました。しかしながら、現実の投球は模式図に示したような単純な水平の軌道を描きません。ピッチャーは高いマウンド上から投球し、高い位置でボールをリリースし、さらに万有引力もあるので、ストライク・ゾーンに向かう投球の軌跡は捕手側に傾斜して上下動(いわゆる「お辞儀」)することになります。また、右投手の場合には、打者から見て左から右方向に投球が傾いてストライク・ゾーンに入ってきます。この時、当初に設定したスウィングは投球を線でとらえられなくなり、点でとらえることになります。



このような投球を線でとらえるようにするには何をすればよいかというと、スウィングの回転軸を、投球ベクトルと直交するように、z軸の反時計回りに回転すればよいのです。これは、線形代数でいう座標の【一次変換】にあたります。また、このような回転軸の回転を行ってスウィングの振り上げ過程に打撃点を持ってくれば、投球の上下動にも対応しやすくなります。

実は、大谷選手は2022年シーズンからこの一次変換を実際に行なっているのです。MLBが新たに導入した【トラッキング・テクノロジー tracking technology】で大谷選手のスウィングの軌道を見れば、ヘッドの最下点が体の中心ではなく、捕手側に位置しているのが一目瞭然です。



[MLB.com tracking technology]

大谷選手のスウィングの最下点は体の中心線よりも捕手側にあります。理論的には、この真上に大谷選手の回転軸が存在するのです。そして、大谷選手のスウィングの打撃点は体の中心線よりも投手側にあり、投球の僅かに下側を叩くことによってバレルを形成しています。

2023年の大谷選手は右投手のストレート(4シーム)に対して4割を超える驚異的な打率を残しています。投球をより高精度に線でとらえているのですから打率上昇は当然の結果です。そして、右投手からのホームランはそのほとんどが右中間です。大谷選手は、ストライクゾーンのどこに投球が来ようが、打撃点をこの相対的位置に定めてスウィングするスキルを完全に会得しています。2021年の段階で、右投手への対応はまだまだ手探りの状態でしたが、2023年は製造技術を確立してホームランを大量生産しているものと考えられます。ホームラン時の打撃挙動は至極安定しているのです[例1] [例2]


対左投手

一般的に、左打者にとって左投手はボールが見難いので、可能な限り投球を見極める態勢で対処することが重要です。大谷選手は、2021年に左投手を力でねじ伏せていました。ホームランの殆どは右方向であったと言えます。2023年は左投手の球筋に対してオープンスタンスをとり、ミートの確率を改善しています。打球方向は左方向に打つ傾向が強まっています。

左方向に打ち返したケースのトラッキング・テクノロジーを参照すると、軌道の最下点を捕手側に回転移動した上で、打撃点を体の中心線よりも後ろにずらして投球をとらえています。



[MLB.com tracking technology]

もちろん、打撃点はスウィングを振り上げる過程にあり、投球の内側かつ下側を叩いてバレルを作っています。左打者に対しては、2021年と比較して必ずしもホームラン数の向上には至っていないものの、チェンジアップに対する対応力が向上しており、今後の更なる打撃爆発が期待されるところです。


大谷選手の打撃に見られるイチロー選手&トラウト選手の影響

ちなみに、大谷選手が2023年からバットの回転軸をz軸の反時計回りに回転したことを裏付ける証拠があります。それは2023年に打撃妨害が頻出したことです。内訳は、右投手2回 [1] [2]、左投手3回 [3] [4] [5]です。また、世界の速球王であるアロルディス・チャップマン投手との対戦では、103マイルの速球をギリギリ捕手側でとらえてヒットにしたことから[映像]、大谷選手が最後の最後まで投球を見極めてスウィングしていることがわかります。

この打撃スタイルこそイチロー選手の打撃の神髄そのものです。



大谷選手の打撃は、イチロー選手のようにフォロースルーに入るまでけっして左足が投手側に向くことがなく、投手に対して最後の最後までけっして胸を見せることはありません。おそらく大谷選手のスウィングは、イチロー選手の打撃を見て盗んだもの、あるいはイチロー選手から直接指導を受けたものと推察する次第です。

さらに言えば、大谷選手のスウィングの軌道は、マイク・トラウト選手のスウィングの軌道と類似してして、回転が始まってからインパクトまでの腕のシークエンスもそっくりです。



おそらく、大谷選手がメジャー移籍先としてエンジェルスを選択したのはトラウト選手の打撃を修得するのが目的であったと考えられなくもありません。「野球のことしか頭にない」とされる大谷選手ならあり得ることです(笑)


大谷選手の選手としての最大の魅力

プロの強打者は、必ず対戦相手から研究され、欠点を突かれますが、論理に適った打撃を行っている大谷選手には、付け入るスキは小さいものと考えられます。一般的に大谷選手は身体能力の高さが評価されていますが、同時に注目する必要があるのは、極めて論理的な打撃スタイルです。

力学的に言えば、大きさと向きを持つベクトルとして表出する野球のパフォーマンスは、身体能力というスカラー量を幾何学的な戦略に基づいて有効なベクトルに変換することが重要になります。大谷翔平選手の選手としての魅力は、身体能力だけでなく、幾何学的な戦略も持ちあわせている点にあります。まだまださらなる進化を遂げられるのではと期待を抱く次第です。