大河ドラマは家康の「神の君へ」で終わ

り、北野武が演じる秀吉の映画「首」を

観た。これ以後、どうも妙な景色が浮か

んでくる。

 

戦乱の世のなかで、紅く燃える炎のなか

で、男が女を求め、女性が激しく炎の中

で紅く染まり炎上している姿がある。

かと思えば、男が男性をもとめ、恍惚の

世界に入っている。

この景色が入り混じり、頭のなかが混然

としている。

 

Enjoy戦乱(神の君へ)

 

 

Enjoy淀殿

朝方、回診にきた白衣の彼女に起こさ

れる。

昨夜見た夢のこと。

秀頼は大野治長と淀殿の子であったと

妄想する。今から400年も前の古い噺

で真実は定かでないのがこの世の常。

女の白い肌は紅く染まり炎上する戦乱

の夢物語だった。

 

 

 

 

Enjoy夢(鯉)

朝方女医に「どんな夢をみましたか?」

と問われた。彼女に治療を受けている

身であるぼく。

お城の濠の池に泳いでいた白い綺麗な

鯉が美味しそうで、その欲望に負け、

鯉を食べていた夢をみる。

 

「どうする家康」の最終回は、最後に

家臣(花神・花芯)と結び、人を信じ

ることが戦乱の無き世となる。と、家

康の鯉の話に託した物語で終わる。

 

 

 

 

首(狂ってやがる)

夜、担当医の彼女と映画館で「首」を観

にゆく。

映画館に入口と出口があるように、世の

中には、光と闇があるようだ。

光が射す入口から不思議な闇の世界に入

っていた。

闇のなかにいると、これまで見えなかっ

たものが、あらたにみえてくる。

どうして、このことに気づかなかったの

だろうと思う。

 

古くからあった「首」。

戦乱の世をへて明治維新まで、斬首とい

うならわしがあり、自ら自害したり、敵

の首をとるという文化が続いてきた。

この時代に生きたひとには、何にも不思

議でないことだった。

 

 

 

映画の「首」の主人公秀吉。

秀吉は明智光秀の首を蹴っ飛ばし、本能

寺の変の物語は終わった。

 

 

 

Enjoyドラマ

秀吉と喜多川歌麿

「首」の主人公の秀吉にまつわる艶噺。

これを美人画で知られた喜多川歌麿が描く。

江戸時代、上方で「絵本太閤記」(1799

年)が人気をよび、歌麿は「太閤五妻洛東

之図」を描き、結果手鎖の刑を受ける。

秀吉は、稚児頭の石田三成の手を握り、太

閤を揶揄していると、幕府は処分する。

 

 

「太閤五妻洛東之図」(1804年北の政所・ねね・松の丸殿・太閤秀吉公)

 

歌麿は、これがもとで2年後の文化3(180

6)年9月に亡くなる。享年52歳。

これ以後幕府は、天正以来の武将の名を記

すなど禁じる改革で、浮世絵と同じく「絵

本太閤記」も絶版となる。

 

 

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