大阪湾沿いの二色の浜公園。
その公園にはマツ林やメタセコイア
などの大きな木が並ぶ。
また、公園内に自然遊学館があり、
その隣には古代の森がある。
自然遊学館(近木川の河口)と
生きもの
近木川の河口から遊学館が見え、河口に
は、渡り鳥のシラサギ、鴨などがたくさ
んいた。
自然海遊館(古代の森)と近木川の河口の鳥
里山の動植物「トンボの池」
自然遊学館には、里山の動植物として
トンボなどが展示されていた。
遊学館の外に出ると古代の森があり、
「トンボの池」が公園内にあった。
ところで、遊学館で仕事をされている
方が、熊取の和田山にゆき、赤トンボ
をみんなで捕らえにいった。という話
を聞いた。
和田山
遊学館の方が赤トンボを捕りにいった
和田山。
和田山は標高71mで、雨山(310m)
の南側に位置し、麓には別所池、被害
谷池、和田新池がある。
和田より展望台(和田山頂上)に通じる道
赤トンボ(体温調節昆虫「アキアカネ」)
赤トンボは、からだが赤色で、この赤
色は気温と関係し、色がかわる特徴が
ある。
通常は秋に平地に群れをなして出現す
るアキカネのみを指し、「体温調節昆
虫」とも呼ばれている。
専門的な知識なしにアキカネと他のア
カネ族のトンボ区別するのはむずかし
く、例えば色が赤色でなく、黄色味を
おびたウスバキトンボは夏の終わりに
出現し群れをなす。
このウスバキトンボを赤トンボと呼ば
れることも多い。
雌と雄
メスとオスによって違うアキアカネ。
このメスはオスに較べて淡い赤色で、
寒冷地ではメスの赤色になる
比率が高く、体温調節昆虫といわれ
るゆえんである。
大原池(森の中の池)
和田山の遠く北側、町役場付近は丘
陵地。
この辺りはかつて森があった地に池
がつくられ、村の田畑の水を潤し、
1960年代に宅地開発され、今の姿
になっている。
大原池には大きなクスノキもあり、
池から雨山が見え、和田山はこの
辺の紺屋山より高く、町役場から
緩やかなのぼり道になる。
今日はこの池にゆくと、冬の渡り
鳥がおり、池の草を食べているカ
モがいた。
和田山の北の大原池(池北向に町役場、西に関西国際空港)
池のカモ
池で草をくわえているカモ
大原池の赤トンボ
大原池ではいろいろなトンボを見
てきた。
そういえば、赤トンボは珍しくな
った。戦後の大阪市内の原っぱで
も見かけた赤トンボ。
赤トンボは今から10年前に大原池
でもよく見ることが出来た。
2011.9.4撮影
赤トンボ(2011.9.4撮影)
町歩る木と池の謎
赤とんぼ
貝塚の自然遊学館にゆき、赤トンボを
通して、あらためて、ときが流れ、今
では珍しくなった昆虫だと思った。
地球は、この10年で温暖化しているこ
とを感じた。
ここ2、3年雪が積もることもなくなっ
ている熊取町。
和田山(水と緑の和田山パーク)前の別所池
自然と人(暮らし)
森は、人々の家をつくる夢をかなえて
きた。
その一方で森の木々がなくなってゆく。
かつて地球は火山爆発で、川に水が流
れ込み、海に泥や石が流れ込み、これ
を繰り返し、海が隆起してできた。
これは大阪層群などの地層やその化石
から知ることができる。地球上は現在
氷河期。
100万年前に恐竜が絶滅し、のち(1
60万年前から約100万年前まで)生育
していたメタセコイアやイチョウにかわ
り、人類の祖先の原人が出現。
このときトンボが生ききていたはず。
何かを食べていた。町の池のカモは草を
とっていた。珍しくなった赤トンボ。
その赤トンボは地球で暮らす生態系がか
わり、あまり見られなくなり、人々の暮
らしは自然との関係で、いま地球規模の
問題になっている。
別所池の北の採掘地(花崗岩)の和田山の海側
和田山パーク(大阪府泉南郡熊取町大字久保3162)
自然と人(暮らし)
(熊取町)
(貝塚市)
2021.11.27
2021.11.29
渡り鳥の謎「鳥類の時代」(二色の浜公園・長池公園・庄司ゴルフ)