alive or dead!
生きているのか、死んでいるのか?
その証が掴めない。社会との接点が希薄になると、
わからないまま一気に月日が経ってしまう。
せめてブログでも書いていれば生存確認ができるのにと、旧友に言われた。
「君はどうなの?」
こちらとて、同じ思いではあるが、人は人を安心させるより、
自分が安心したいものらしい。
死んでいれば、それはそれでいい。
別に生きていていて欲しいと、切に願っているわけではない。
生きているのか、死んでいるのか?
そのことを知りたいだけなのである。
昨夜1月28日は2週間続いた初場所の千秋楽であった。
新聞報道は照ノ富士と琴ノ若の優勝決定戦に焦点を当てた。
もし千秋楽でなければ、
宇良と竜電の対戦が
わずかなりとも片隅に載ったのではないか。
「伝え反り」というとても珍しい技で勝った。
相手の腋の下に頭を潜らせ、
海老反りになって相手を回転させて引き落とす。
自らも仰向けに転倒する捨て身の技であった。
宇良は失敗も多いが、
誰もやらない特異な技をよく見せるから面白い。
情報には優先順位がある。
記事になった事実だけが、
生きているのではない。
載らないがイキイキと生きているものもある。
今場所活躍した琴ノ若の好調要因は
おっぱいの上向き加減ではないかということを誰も伝えない。
先場所よりも確実に上向いている。
ハリもある。柔らかそうである。
触っていい気持ちになって、
みんな負けている。
世の中の優先順位から言うと、
遥か遠く、価値の低い情報である。
生きているのか、死んでいるのか?
優先順位は低くても、
ちゃんと裏で生きている事実に焦点を当てたいと思う。