転院先の病院では、
まず外来での診察がありました。
熱で自分では歩けない状態だったので、
車から診察室までは車いす。
診察の順番が来るまでは、
ベッドに横になって待ちました。
当日の診察はとっても混んでいて、
順番がくるまで、しばらく待ちました。
病気の熱と、乳房の痛みとで、
意識がもうろうとして、
身の置き所がないくらいのしんどさ。
実際は一時間くらいの
待ち時間だったのでしょうが、
この待ち時間が
気が遠くなるくらい長く、
辛い時間でした。
この時、産後２か月で、
母乳がたくさん出ていた状態だったのですが。
治療が始まると、体力的にも、成分的にも、
もう母乳をあげることが出来なくなるので、
母乳の分泌を止める薬を飲んでいました。
しかし、止める薬を飲んでも、
急には分泌は止まらず。
しぼるとさらに悪化するので、
ただ冷やすしかなく、
ガチガチに腫れた乳房が、
熱と痛みを発していました。
熱と痛みで意識がもうろうとする中、
どうにか早く診察をして、
どうにか早く楽にしてもらいたいと
思っていました。
ようやく医師が来て診察を終え、入院。
病室に入ってすぐに解熱剤を投与してもらい、
２時間ほどぐったり寝ました。
びっしょり汗をかいて着替えたら、
もう夕食の時間でした。
食欲は全然なかったけれど、
食べて体力つけなきゃ、
と思って頑張って食べました。
三分の一を食べて、
たくさん食べれたなと思っていたら、
横で母が一言
「あまり食べれなかったね。」
この言葉にはガッカリしました。
本当はひと口も食べたくないのに、
三分の一も食べたんだから、
母にほめて欲しかったんですよね。
「よく頑張ったね。」と言って欲しかったな。
食事が終わると
若いイケメンの医師が
挨拶に来ました。
「中村さんの主治医です。
よろしくお願いします。」
若くてイケメンだけれど、
無表情だし、冷たそうだし、
なんだかぶっきらぼう。
「あ、はずれだな。」と思いました。
なんて失礼なわたし(笑)
でも、この先生がこれから先、
病気を戦う同志となり、
私の心の支えとなり、
重要な人物となっていくのです。
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心理カウンセラー 中村佳代