本ブロクをお開きいただきまして、本当にありがとうございます。

 青森県青森生まれ、八戸在住の独立系ファイナンシャルプランナーのヒデです。

 

 私は毎朝、コーヒーメーカーでコーヒー淹れて飲んでおります。

 ふと気が付くと、包装にこんな記載がございました。

 

 ああ、これだったらコスト計算できるな~と思いましたので、先ずは下記を算出いたしました。

 

 

 原料投入に対しての出来上がりの量を、食品業界では出来高といいます(株式投資の世界では、売買数量のことですよね)。

 

 それを%で表したのが歩留まり(ぶどまり)です。

 

 工業製品では生産数量の中に占める出荷可能数の比率のことをいいますけど、食品業界では、投入した全原料に対する出来高の割合を指します。

 

 先ほど上記表を見てみると、1杯80%、5杯81.0%となっています。

 このことを食品業界では、「歩留まりが上がっている」といいます。

 

 なんで歩留まりが上がるのか?

 恐らく、大量に製造した方が、コーヒー抽出時にコーヒー粉に残留するお湯の量が減るからだと思われます。

 これって、製造効率が上がっているとも言えます。

 

 これは実際の製造現場でもある話で、ひたすら同じものをずっと作り続けると、歩留まりって上がるんです(製造に慣れて製造ミスが減る等がその要因です)。

 

 当然ながらコストにも影響いたします。

 ウチのコーヒーを例にとるとこんな感じです。

 一杯あたりの単価が下がっていますよね。

 

 ですが、私、コーヒーはコーヒーメジャー摺り切り一杯でやっているんですが、水はいつもテキトーで、コーヒーメーカーの中のメモリ線を超えたり、下回ったりしていたんです。

 それで今回、実際に二回だけですが、いつもやっているやり方の分量を量ってみました。

   

 水が多い方が、1CCあたりの単価が下がりますね。

 しかしながら、やっぱちょっと薄味になっちゃいます💦

 

 食品業界的に、これは何を意味するかと書きますと、単価が低いモノの分量を増やせば、最終製品の単価が下がるってことなんですね。

 簡単に書けば水増しです。

 

 実際の現場ですと、肉製品に植物性タンパク質、略して食タンを混ぜ込んで、コストを下げるってことがよくあります。

 

 つまり、ご家庭でも、主原料より単価が安いモノや加水を増やせば、コストダウンが図れるってことです。

 

 今回は誠にセコイ話で申し訳ございません。

 

 ですが、やはりご家庭においても「歩留まり」について意識されてもいいんじゃないかと考えます。

 

 分かりやすいのはご飯だと思います。

 例えばこうです。

 

◎米1合は150g、水の量は1合に対し200ml、炊き上がりは約330g

 

 ということは、米150g+水200ml=350gで出来高が330g=歩留まり94.3%

 とっても歩留まりがいいと言えます。

 

 それと、ある製粉メーカーのHPにこんなレシピがございました。

 上記の原料の投入数量合計は、558gです。

 そして上記レシピでできるのは、食パン1斤です。

 

 食パン1斤とは、ネットで調べたら340g以上ってことでした。

 340gだとして計算したら、歩留まり60.9%ですね。 

 

 炊飯よりは歩留まり悪いってことですね。

 但し、上記のふっくらパン強力小麦粉が、お米の単価より安ければ、話が違ってきます。

 

 例えばお米の単価500円/kgだったら、150gで75円。

 水のコスト考えずに、75円で出来高330gだから、1gあたり0.227円。

(これは歩留まりから計算可能です。すなわち、水込で350g=75円=0.214円/g÷歩留まり94.3%=0.227円)

 

 仮にふっくら強力小麦粉も単価500円/kgだとしとして、他のコストを見ないのならば、150円で出来高340gだとして、1gあたり0.4412円。

 

 なので、こちらの小麦粉が250円/kg以下ならば、米500円/kgより、出来上がりのコストが下がるということです。 

 

 あとはカロリーで比較すればどうなるかってことかと思いますが、そちらは専門外なので、ご勘弁を…。

 

 とにかく、歩留まりがいい料理と歩留まりを上げることを意識されれば、食材高騰分をいくらか吸収でき、インフレ対策になるんじゃないでしょうか?

 

(何が歩留まりがいい料理か?すみません、調べていませんが恐らく肉まんとかかと。あと、恐らく焼き餃子より、水餃子の方が歩留まりいいと思います。では、歩留まりが上がる料理法とは?極端な話ですと鍋料理だと思います。ステーキは歩留まり悪いかと。但し、ソースたっぷりかければ歩留まりUP!)

 

 最後までお読みいただきましたこと深く感謝申し上げます。