「株価動向に連れて90円台-92円台で推移」
6/7-11 のドル・円は、ハンガリー財政懸念の浮上、期待はずれの米5月雇用統計を受けた東京株式市場の下落、
ユーロ・円の売りに連れて先ず92円10銭から90円 97銭へ下落。
G20財務相・中銀総裁会議において世界的な銀行税で合意できず株価の先高感が強まり92円08銭へ反発も、
「米金融危機調査委員会 (FCIC)がゴールドマン・サックスに召喚状を発行」との報道を嫌気し91円28銭に反落、
バーナンキ米FRB議長発言「経済が完全雇用に戻る前に引き 締めが必要となる可能性」で91円92銭に反発後、
根強い欧州信用不安(ブルガリア懸念浮上)に90円84銭まで下落。
その後、米4月貿易赤字が予想ほど 拡大しなかったことや5月中国の輸出拡大を受けた
景気回復期待の株高に連れ91円79銭に反発。
「リスク回避の動向根強く、人民元問題再燃懸念もあり上値重い」
6/14-18 のドル・円は、欧州信用懸念が続くなかで、株価動向、クロス円の動向をみながらの取引になるが、
株価は不安定で、依然としてリスク回避から円買いが出やす い状況であり、ドルの上値は限られそうだ。
中国の5月大幅貿易黒字記録をきっかけに人民元切り上げ観測が再燃しそうなことも懸念される。
92円以上では戻 り売り姿勢が強まるとみられている。
菅新首相は政権発足の8日、「成長戦略に基づいた財政配分をしたい」、
「財政立て直しが経済成長の必 須要件」と述べ、財政再建に前向きな姿勢を示した。
当面は、今月中にまとめる(26-27日のG20サミット前までとの見方も)
「新成長戦略と財政運営戦 略」の内容が注目されることになる。また、円相場については、
「一般的に円安は輸出にプラス」としながらも、「(為替)相場についてはあまり発言しない」 と述べた。
野田財務相は、為替については、「過剰な為替変動は望ましくない」、「為替市場を綿密に監視」としたものの、
「為替を特定の方 向に誘導する考えはない」と表明。
また、日銀については、「日銀の金融政策、金融緩和環境を粘り強く維持するとの姿勢で結構」、
「日銀とは定期的に協議し て認識共有、それぞれの立場でデフレ克服に努力」との姿勢を示した。
14-15日に日銀金融政策決定会合がある。
今回も政策金利の現状維 持が見込まれ、
5月に示された経済成長を促すための新貸出制度の詳細を固める可能性がある模様
(総額2兆円、期間3-4年との報道も)。
なお、日本の 1-3月期GDP2次速報の上方修正(前期比年率5.0%へ)を受けて、
政府が2010年度の経済成長率見通しを上方修正する検討に入るとの一部報道があり、
来週以降に発表される月例経済報告に注目が集まるかもしれない。
バーナンキ米FRB議長が「経済が完全雇用に戻る前に引き締めが必要 となる可能性」、
「失業率が低下しインフレ率が上昇する前に、正常な金融政策に戻る必要性」とタカ派的な発言をし、
「これまでの経済指標は、持続的な景気 回復を裏づけている」と楽観的な経済見通しを示した。
6月に入って、ホーニグ米カンザスシティー連銀総裁「9月までに政策金利を1%まで引き上げるべき」、
ロックハート米アトランタ連銀総裁「連銀は高い失業率の中でも政策金利を引き上げる必要も」、
フィッシャー米ダラス連銀総裁「まだ引き 締めの時期ではないが、その時期に近づいているのかもしれない」
などタカ派的な発言が相次いでおり、米国の金融政策の正常化に向けた動きが強まる兆しが感 じられる。
(その後、ロックハート総裁は「政策金利の引き上げは時期尚早」と発言が後退。
バーナンキ議長は証言で「08年、09年に失った雇用の回復には 時間がかかる」と慎重な見方を示し、
米地区連銀経済報告書では「経済成長ペースは緩やか」と指摘された)。
10日に発表された中国の5月 貿易黒字が予想を大幅に上回る+195.3億ドルを記録(予想+88億ドル、4月+16.8億ドル)。
それを受けて、26-27日のG20サミット(カナダ、トロント)を控え、人民元の切り上げ圧力が強まるとの観測が浮上、
再びこの問題を意識するムードが強まる可能性がある。
シューマー米上院議員は9日、 「2週間以内に人民元に関する上院投票を実施へ」との動きをみせ、
ガイトナー米財務長官は10日、「強い人民元は中国の消費者にとり有益に」などと述べて いる。
また、中国国家外為管理局(SAFE)は、中国国際収支の大幅な黒字が2010年も続くとの見通しを示している。
6/14-18の 主な予定は、14日(月):(日)4-6月期法人企業景気予測調査、日銀金融政策決定会合(15日迄)、
中国(端午節、16日迄)休場。1
5日(火): (日)日銀政策金利発表、白川日銀総裁会見、(米)5月輸出入物価指数、
6月NY連銀製造業景気指数、4月対米証券投資、6月住宅市場指数(NAHB)、 16日(水):(日)4月第3次産業活動指数、
6月日銀金融経済月報、(米)5月生産者物価指数、5月住宅着工件数・住宅着工許可件数、
5月鉱工業生産・ 設備稼働率、バーナンキ米FRB議長講演、17日(木):(米)5月消費者物価指数、
1-3月期経常収支、6月フィラデルフィア連銀業況指数、5月景気先 行指数、
18日(金):(日)日銀金融政策決定会合議事要旨(5/10、20-21分)。
[予想レンジ]
ドル・円90円00銭-92円50銭








こんなところに“まるに十の字”が


