2020 秋 樹木医による樹木診断 その1 枯れ枝が目立つサクラ、コブシ | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

飛び地に隣接する個人の畑では

シオンが花盛り。いかにも秋の風情。

 

キンモクセイは開花4日めにして散り始めました。

香りを思いっきり吸い込んでおきました。

 

6月に続いて、

今年2回目の樹木診断に公園協会からお声をかけていただき、

「樹木の会」役員4名が同行させていただきました。

 

今回の診断対象の木はサクラ、コブシなど全部で8本。

それに加えて、現在大きな問題になっている

コナラ、クヌギに発生している

「ナラ枯れ」への診断と対策を相談します。

 

スタートはテニスコート裏手のサクラから。

この木は2年前にも診断した木ですが、

その後、腐朽が進み、枝枯れが目立ちます。

 

診断の結果、見た目ほどは腐朽が進んでいないとのことで、

枯れ枝を処理して経過観察になりました。

 

続いてのゲートボール場に隣接したサクラも

同様に腐朽が進んでいました。

 

ゲートボール場の出入り口の上にちょうど太い枯れ枝があり、

危ないのでその枝を始め数カ所を切ることに。

 

続いて湿性植物園のコブシです。

秋に再び花が咲いたあのコブシですが、

幸い今は若い葉が再びふいてきました。

 

幹は痛々しいほどに裂けているのですが、

水や養分を送る形成層にはそれほど影響ないようで

こちらも枯れ枝だけ落として経過観察に。

 

すぐそばの花木広場のコブシも

すでにあちこちの太枝が切られた状態で、

枯れ枝が目立ちます。

 

主幹のこの筋の内側が枯れた部分なのだそうです。

外から見てもわかるのですね。

こちらも倒木する危険性は今のところないので、

枯れ枝を処理して経過観察になりました。

 

同じく花木広場の

あの問題の冬桜です

遊具設置後、因果関係は定かにはわかりませんが

支柱をした枝は完全に枯れてしまいました。

 

樹木医さんが切る位置を示して下さいました。

 

今は一枝にのみ花が咲いています。

来年あたりでお終いかもしれません。

そのあとは、周囲に出ているひこばえに期待しましょう。

ということになりました。

 

長くなりましたので、続きは明日に送ります。