続 ツユクサ 三段構え、4段構え の したたかさ  | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

ヒドリガモは昨日と同じ場所、同じ数でいました。

が、じっとしてほとんど動かない。

昨日は食べ過ぎてしまったのでしょうか(笑)

 

キンモクセイは散らないぎりぎりのところです。

香りはより強くなったような。

 

昨日の続きです。

 

ツユクサの花を見ていたら、

雌しべの根元がふくらんでいるのが見えました!

 

これが受粉後、実になっていく子房でしょう。

 

なるほど、こうしてふくらんでいくのですね。

 

あらら、実が二つできています!

 

こちらは花の後ろに

もう一つしぼんだような花があります。

 

こちらは花がしぼんだ状態のものが3つもあります!

 

これはよ〜く見てみなければ・・・

ということで、少しいただいてきました。

これができるのが草のうれしいところです。

 

この花を保護している半月の部分は、

通常はなら萼(がく)と呼びますが、

資料では 苞(ほう)となっているわけが

やっとわかりました!

一つの花を保護するなら「萼」ですが、

複数の花を保護する部分は「 苞」なのです。

つまり、ツユクサはこの中に複数の花があることが

通常ということになります。

 

苞を開いてみると、

細長い楕円の球体が二つあります。

 

透けた方の中を見ると

しおれた花びらや雄しべなど、

花の終わったあとの姿だとわかります。

これを包んでいるのが「萼」ですね。

 

こちらは二つの花が咲き、

実が二つできたのです。

 

これはなんと三つの花が咲き、

三つの実ができています。

 

実がはじけたあともありました!

 

下に落ちていた粒は、種でした!

長さ2〜3㎜の細かい凹凸のある種。

一つの実にいったい何個入っていたのでしょう。

 

ツユクサは地面を這いながらどんどん茎を伸ばしていく

見るからに繁殖力旺盛な植物。

受粉も二段構えの慎重派なら、

作る実の数、種の数も多産系のたくましさ。

 

それでいながら、楚々としたしとやかな佇まい。

これまでも隅におけない草だと思っていましたが

もっと好きになりました!

 

注 ツユクサの「雄しべ」は資料によっては先端の長い2本のみアクティブで

あとは「仮雄しべ」、としているものもあります。