今朝は昨日より気温がさらに下がって22.1℃。
秋は着実に近づいています。
この青空は今朝ではありません。
一昨日のことです。
湿生植物園を通りかかると、
なんとコブシが咲いているではありませんか!
コブシは春一番の花ですから
「返り咲き」とか「狂い咲き」とか呼ばれます。
狂っているのは
本当は「花」ではなくて気候のほうなのに、ね。
2枝に咲いています。
来春に咲くつぼみもこんなにふくらんでいます。
で、ここには2本コブシが並んでいるのですが、
もう片方のコブシは緑の葉で覆われています!
もちろん花は咲いていません。
つぼみもまだ小さい。
この2本の違いはなんなのでしょう?
見ていると、花を咲かせたコブシは
こんなに幹に空洞ができて樹勢がかなり衰えている状態です。
赤い実もつけています。
この実は今年の春に咲いた花からできたものでしょう。
実ができるのも早い気がします。
公園の他のコブシはどうなのかと見てみたら
どれもまだ青々と葉が茂っている状態でした。
で、今朝です。
曇り空で、写真では空に花が溶け込んでしまったかのように
わかりにくいのですが、
どんどん開花が進んでいます!
半分くらいのつぼみが開いている状態。
これは気候のせい、ばかりではなさそうです。
枯れそうな木がやたら実のつきがよかったり、
折れかかった枝の新芽の展開が他の枝よりずっと先んじていることが
ままあるのですが、
もしかしたら、このコブシも
枯れそうな我が身を案じて、
できるだけ早く花を咲かせ、実をつけて、
次世代に命をつなごうとしているのではないでしょうか。
いわば緊急事態宣言で危機対応能力を発揮した、
という気がしてなりません。
それにしても花を咲かせたコブシは
どうしてあんなにあわれな姿になってしまったのでしょうね。