樹木点検 伐採と経過観察と | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

これは昨日の午前中のことです。

祖師谷公園サービスセンターからお話をいただき

東京都公園協会の樹木医さんが定期的に実施する

「点検木」の点検作業に

役員3名で立ち会わせていただきました。

 

「点検木」は現在99本あって、

今回はその13本が点検対象です。

 

最初は子供の遊び場のオオシマザクラです。

かなり大きな穴が広がっていて、中は空洞になっています。

原因は剪定の跡がふさがらず、そこからの腐食とのこと。

サクラは剪定に弱いのでした。

幹周の1/3が空洞だと倒れやすくなるため計測です。

木がブランコのそばで、倒れた場合、危険であること。

サクラの上をケヤキが覆っているため、日照不足は今後も免れないこと。

空洞率もぎりぎりであること。

などから伐採することになりました。

この春には白い大輪の花を多数咲かせてくれましたが

やむを得ません。

 

次は子供の運動広場の東側のニオイヒバです。

全体が葉の先まで茶色になって枯れている木が2本あります。

ニオイヒバは昨年も同様に枯れて数本伐採したのですが、

次々と弱っていくのは、

このところの亜熱帯のような

夏の猛暑が影響しているのではないかとのことでした。

こちらの2本も伐採です。

昨年の9月の台風で幹が裂けたケヤキです。

枝を1/3ほど落として幹にかかる負担を軽減し、

経過観察することに。

湧水池そばのサクラは葉が一枚もないまでに枯れていたので

伐採に。

池の斜面のアカメガシワも樹皮の半分以上が

枯死しているので伐採に。

1本1本、丁寧に点検して作業は進められました。

いつも目にしている太極拳広場のコブシは

幹周の1/3は枯れていましたが

倒れる危険性はないとの診断で経過観察に。

仙川沿いに7本並ぶサクラも全体に弱ってきていて

昨年まで花を咲かせていた一番大きな木も

1年で枯れていました。

これも夏の直射日光が当たり過ぎるのが

原因ではないかとのお話でした。

確かに枯れてない木はシラカシやクヌギの影になって

直射日光が遮られていました。

 

点検作業は約2時間かけて終了。

樹木医さんやサービスセンターの維持係の方々に

直にお話を伺い、

いろいろ勉強させていただいた、有意義な時間となりました。

関係者のみなさまに、深くお礼申し上げます。