ここは遊具設置が予定されている
花木広場です。
この立ち入り禁止の措置は
のあとになされました。
ご覧の通り、フユザクラの周囲をぐるりと大きく
赤いコーンと柵で囲ってあります。
というのもフユザクラの木は
こんなにも枯れ枝が目立つようになり、
落枝の危険があるまでに急速に弱ってしまったからです。
今年1月半ばに2本あるフユザクラのちょうど真ん中に
工事のためのプレハブ小屋が建てられました。
サクラは踏圧に弱いことから、
「樹木の会」として、すぐにプレハブ小屋の撤去を工事担当の
東京都建設局に求めたのですが、
それに加えて遊具設置工事では
広場の土を50㎝以上掘り返し、
(建設局の説明では20㎝掘り返すとの説明だった)
そこにコンクリートのマスを埋め込み
周囲を砂利で埋めたのです。
この工事の過程で
ヤマボウシやフユザクラの根を切った可能性が考えられます。
しかも砂利には、樹木が育成するための養分は含まれていませんから
根をはることはできません。
樹木にとっては二重のダメージです。
そして遊具が設置されれば、
日常的に樹木の根が踏みつけられ、
さらに樹勢が弱まるのは火を見るより
明らかです。
公園協会にお願いし、
フユザクラの「樹木診断カルテ」を送ってもらいました。
それによると、
大枝の片方はほぼ枯死しており、
地際の被害周は73%におよび
(根元の幹の約3/4は枯れているということ)、
キクイムシによる被害が随所に見られる。
総合判定は
「今後樹勢を回復することは難しい。(中略)キクイムシと思われる被害の拡大も考えられるため、撤去が望ましい。」
とありました。
つまり「伐採」です。
「樹木の会」が危惧していたことが
早くも現実になってしましました。
しかしこれほど急速に樹勢の衰えが進展してしまうとは!
私が公園に通い始めた4年前には、フユザクラは2本ともそれは見事に咲き誇って花の少ない季節、道行く人の足を止めていたのですよ。
第二、第三のフユザクラを生み出さないためにも
花木広場への遊具設置は断固中止にしてください。