藤本壮介氏と大屋根(リング)① (11/21) 

藤本壮介氏と大屋根(リング) ⑥(1/30)

藤本壮介氏と大屋根(リング) ⑦(3/10)

呪われた大阪万博:週刊現代、(藤本壮介氏… ⑧の改題)(3/10)…

リングにした理由:宣伝会議、(藤本壮介氏… ⑨の改題)(3/10)…

の10回目です。

 

大阪万博についてはプロジェクトマネジメントの「肝」である「予算管理」と「工程管理」に問題があると考えています。昨日に続いて考えています。日本で国際博覧会が開催されるのは2005年の愛知万博以来です。これまでに、愛知万博と比べて、会長、No.2である事務総長、知事の力量に差があることを指摘しました。

 

タイトルの「失われた20年」について、「万博協会」の幹部だけでなく、万博をマネジメントする実行部隊が失われたのではないかという結論になりました。実際には「人財」がいるのですが、「万博協会」幹部が登用を避けたのかもしれません(要確認)。

 

愛知万博では3人の総合プロデューサーがいました。内、2人は1970年大阪万博からの運営経験がありました。文化に詳しい、西洋歴史学者の故・木村尚三郎氏もおられました。大阪万博では総合プロデューサーを開かないでアドバイザーばかりです。万国博覧会は「文化事業」です。「文化」に対する豊富な知見のある見識のある方はには少ないように見受けられます。

 

7回目から書き出しと途中を引用します。

私は大屋根そのものには芸術的価値は高いと考えています。最大の問題は当初の1.9倍となった2,350億円で350億円を掛ける(賭ける)意義にあります。フィンランド産と国内産の集成材が用いられ、柱と梁は金属部品で結合されています。1°で約1億円、最大高さが20 mなので、第一種住専、第二種低層には移設できません。

 

何故、全周の2 kmを木造建築物にする必要かあるでしょう?私は東京大学の正門や時計台のある安田講堂は知りません。京都大学の吉田キャンバスの正門からは手前に大きなクスノキがある時計台が見えます。正門は立派ですが、吉田キャンバスの北の百万遍交差点の門はそれほどでもありません。

(中略)

 

「万博協会」のプレスリリースです。提案募集結果の公表は3月中旬頃となっています。

提案は2月中旬に締め切られ、

公表時期については2024年3月中旬頃を予定しています。

なので、ブログを書きました。

前回から抜粋

大屋根リングの閉会後の利活用について」の提案が3月中旬ごろに公表予定です。見てからでは「後出しジャンケン」なので「せっせ」と書いています。今日、Amazon から配送予定です。私は東京ディズニーランドの入り口にある大きな地球儀が好きです。空から地球を見ると国と国の境界はありません。地球儀こそがシンボルです。

ブリッカー賞を受賞された山本理顕氏は大阪万博を批判しています。

「あれほどひどい計画は、建築家から見たらあり得ないと思う。日常生活を阻害するような施設がカジノ。社会貢献(課題解決)をすることを前提にしている博覧会に対して。明らかにカジノのための万博になっていると思います。そこに対して建築家集団は何も言わない」

宣伝会議」3月号

大屋根(リング)は0輪(れいわ)なのだろうか?(3月10… から抜粋

泉眞也氏(1930-2022)は環境デザイナーで1970大阪万博、1985つくば科学博、1990大阪花博に関与、菊竹清訓氏(1928-2011)は建築家で泉氏同様、1970大阪万博から国内開催の万博に関与、木村尚三郎氏(1930-2006)は西洋史の歴史学者でした。万国博覧会を俯瞰できる人が総合プロデューサーでした。

大阪万博では会長、事務総長の下に副会長が十数人ですが、松本正義関西経済連合会長、吉村知事、横山市長はじめ多くが充て職(あてしょく)です。私の調べた限りでは理系出身は3人でした。