一般社団法人日本私立獣医科大学協会が年に1回、「獣医学振興」を発行しています。最新号は、獣医学振興 6号(2017年1月)

 

表紙から、目次を貼りつけました。5大学から寄稿があります。

 

 

さて、今回は5大学の長(学群長/学部長/学科長)について調べました

 

 

日本大学生物資源学部長は獣医学部/獣医学科卒業ではありませんが、他の方は皆、獣医学博士です。国公立大学は65歳定年なので、学部長は65歳以下です。卒業年次から判断すると私立5大学も65歳以下と思われます。(※ 獣医学部/獣医学科が6年制に移行したのは1984年4月以降の入学からです。1977〜1987年卒業なので、現役合格であれば、現在は53〜63歳でしょう)。

 

気になるのは、岡山理科大学獣医学部(仮称)の学部長に予定されているY氏が高齢なことです。1946年生まれだそうなので、御年が70歳を超えています。政治家であれば、まだまだ現役なのかもしれませんが、学部長職は激職です。Y氏は病理学がご専門で、豊富な研究/教育業績がありますが、臨床系ではないのでしょう。

 

一方で、附属動物病院での臨床研修の課題が、冒頭に紹介した「獣医学振興」にまとめられています。医学系で附属大学病院の役割が大きいように、附属動物病院は、獣医系大学の「キモ」です

 

(あと書き)

ここでは触れませんでしたが、「獣医学振興」の「特集2」は女性獣医師に関してです。すでに男女比率はほぼ、同数となっているようです。「ロールモデル」を考えると、不足しているとされる産業動物獣医師(公務員獣医師)について、特に女性が活躍できる場の整備が求められます。

 

すでに、「男女雇用機会均等法」で政府は女性の幹部登用の数値目標を定めています。女性が働きやすい職場は男性にとっても働きやすい職場です。妊娠、出産と老親の介護まで、女性に押し付けていた現在の日本社会を変えることが、本当の「働き方改革」なのでしょう。国会/地方議員の中には、まだまだ暴言を平気でする風潮があるようです。某都議会の7月の選挙で、「産めないのか」発言した議員は、辛うじて当選したようですが…。

 

(2018年7月18日追記)
私立大学の経営状況はブラックボックスです。端的に言えば、4大監査法人までは言いませんが、ちゃんとした監査法人の監査報告が全部、出ているか疑問に思っています。

獣医学部については、昨年度に購入されるべき図書が納入されていないような記事があります。どうなんでしょうか?

 

(過去のブログ記事)

私立大学獣医学部/獣医学科(6)(9月7日)

私立大学獣医学部/獣医学科(5)(9月6日)

私立大学獣医学部/獣医学科(4)(9月4日)

私立大学獣医学部/獣医学科(3)(9月3日)

私立大学獣医学部/獣医学科(2)(9月2日)

私立大学獣医学部/獣医学科(1)(9月2日)

 

高価な動物用診療機器について(3)(9月3日)

 

大学のデューディリジェンス(6)(9月2日)

ほか