「私立大学獣医学部/獣医学科」のタイトルで書き始めました。岡山理科大学獣医学部は、いまだに「絵のない額縁」状態です。
志願者が大学を選ぶ時に、卒業後の進路情報も重要です。今回は、大学のデューディリジェンス(6)(9月2日)で紹介した、 「2018年版 大学ランキング」(朝日新聞出版)から進路情報をピックアップしました。
公務員獣医が不足しているというので、私立の獣医系大学5校の国家公務員(含む家畜改良センター)、地方公務員、JRAの数字をピックアップしました。国公立大学は、北海道大学を除いて、獣医学部として独立していないので、卒業生の進路の中には他学科が含まれているのでピックアップしませんでした。
農林水産省には、各大学からの採用があるようです。JRAは売上高が約2.6兆円の規模です。一部上場企業であれば売上高では40位台です。従業員数は1,600名で、「大企業」です。
国公立大学の卒業生の進路は、多分、受験参考書ほかを探せば出てくるのでしょう。さて、新設校は何を「売り」にするのでしょうか?高価な動物用診療機器について(2)(9月3日)に書いたような先端的な診断装置が揃うのでしょうか?教授陣が素晴らしいのでしょうか?
9月に入りました。何か、志願者を惹きつけるものが出せないと、たとえ獣医系学部の競争倍率が高いからと言って、新設校に志願するものなのでしょうか?就職した先輩がいれば、就職先を考える参考になります。
個人投資家の視点から見ても、???と思います。加計学園(KAKE)と学部長に就任予定のY氏、「KY」は分かりません。大学には「教育の質」が求められます。「絵のない額縁」はいつまで見ても、何があるのか分かりません。
今回の問題で、獣医師、特に公務員獣医師の重要性に気づかされました。動物といっても、「生命」に係る重要な仕事です。競走馬となると、人間より大事なのかも知れません。何人もの「ドクターX」がおられるのでしょう。
(4日9:30AM、追記)
山本幸三・前地方創生担当大臣は、『日本の獣医系大学のレベルが低い』と言っていましたが、私の調べた限りでは、私立の獣医系大学もレベルが高いと思います。
山本幸三氏は東京大学経済学部卒ですが、経済学の世界では、日本の経済学者は世界の中では低い評価です。宇沢弘文氏、雨宮健氏やノーベル賞候補になった清瀧信宏氏ほか数人がかろうじて、リストアップされるぐらいです。ジャネット・イエレンFRB議長や夫のノーベル経済学賞受賞のジョージ・アカロフ氏、同じく、ノーベル経済学賞のジョゼフ・スティグリッツ氏らと比べると、「大人と子ども」ぐらいに思えます。
(2PM、追記)
私は理系なので、文系には疎いです。東京大学文科一類は進級試験で、ほとんどは法学部に進級し、国家公務員(総合職)、司法試験へ、文科二類は多くは経済学部に進級すると国家公務員(総合職)を目指すのでしょうか?滅多に、学者の道に進む人がいないようです。法学部では国家公務員(総合職)、司法試験が第一候補でしょう。経済学部は進路振分けで法学部に進学できなかった「落ちこぼれ」もいるので、それなりに頑張るのかと思います。そういえば、某国税庁の長官も経済学部卒です。偏差値でみると、文一と文二はそれほど、変わらないようですが、やはり違うのでしょうか?
理系の感覚では、経済学は厳密性に欠けています。だから、素人投資家でもチャンスがあると考えていますm(__)m。物理や機械で学ぶ学問体系と比較すると、いずれも数学的知識が必要なので、文系には理解しにくいでしょう。
(2018年7月18日追記)
私立大学の経営状況はブラックボックスです。端的に言えば、4大監査法人までは言いませんが、ちゃんとした監査法人の監査報告が全部、出ているか疑問に思っています。
獣医学部については、昨年度に購入されるべき図書が納入されていないような記事があります。どうなんでしょうか?
(過去のブログ記事)