一般投資家の視点から、「大学のデューディリジェンス」について書いています。

画像は、大学のデューディリジェンス(5)(9月1日) で引用した

週刊東洋経済 臨時増刊 本当に強い大学2017 と 「2018年版 大学ランキング」(朝日新聞出版)です。

 

 

週刊東洋経済 臨時増刊 本当に強い大学2017 は、東洋経済新報社が出版しているので、「大学のデューディリジェンス」について調べるには、格好の書籍です。「2018年版 大学ランキング」は、表紙に”日本で唯一の総合評価誌”とあります。

 

話がそれますが、ミシュランで3ツ星のレストランは30店弱、東京には12店、京都には7店、大阪には3店あります。大学の評価は人それぞれですが、それでも、①東大、京大など旧帝大と一橋、東京工業大学、②早慶、③関関同立、④MARCH、⑤産金甲龍、…と並びます。

 

全国で700を超える大学があり、国家資格である医師、看護師、薬剤師、保育士、社会福祉士など医療・福祉関係で特徴のある大学もあります。

 

また、和・洋・中、菓子、パンなどプロの調理人になるには、そもそも大学ではなく、高校を出て就職するか、専門学校に進学します。

 

さて、獣医師を養成する獣医学部/獣医学科については、何よりも「教育の質」が求められています。その点で、加計学園傘下の岡山理科大学を何故、選んだのかが疑問です。私は、「国家戦略特区」で獣医学部新設を取り上げたのが、そもそも間違いだったと考えています。

 

大学のデューディリジェンス(5)(9月1日)で、主要大学と加計学園について、総資産、事業活動、教員数などの比較をしました。1966年に青森県に獣医学部を設置した北里大学と比べても、かなり見劣りします。四国4県で5番目の、人口が16万人の今治市が、何故、大学誘致に拘(こだわ)ったのかも疑問です(松山市、高松市、高知市、徳島市にはそれぞれ大学があるので、追いつきたかったのでしょうか?)。すでに、校舎ほかが建設中です。しかし、「設置審」は新設を「保留」しています。

 

今治市は、これまでの経緯を「全て」明らかにすることが求められています。「今でしょ!」

 

(過去のブログ記事)

大学のデューディリジェンス(4)(8月31日)

大学のデューディリジェンス(3)(8月30日)

大学のデューディリジェンス(2)(8月29日)

大学のデューディリジェンス(1)(8月29日)

 

教育ビジネスと失敗の研究(4)(8月28日)

 

四国主要都市の比較(3)(8月22日)

 

(あと書き)

人口が集中している首都圏、中部圏、近畿圏に比べると、四国4県で380万人です。今治市の人口は減少し続けているようです。今治市には一度しか行ったことがないので全くの部外者ですが、将来の選択を誤らないことを願っています。