M&F編集長日記---はるかなる“体育て(からだそだて)”の旅へ -7ページ目

高さ15cmの未体験ゾーン

今月の『マッスル・アンド・フィットネス』 の特集は「フォームローラーを使ってできる効果的なコンディショニング」です。
フォームローラーという名前より、「ストレッチポール」といったほうがよく知られているかもしれませんが、ストレッチポールは登録商標なので、この特集では一般名称として「フォームローラー」という用語を使っています。
このフォームローラーは円柱状の細長いポールのようなものですが、あお向けになって、背骨の部分にフォームローラーを当てた姿勢をとることで、ふだんとは違った体の感覚を得ることができます。背骨の両側の部分が宙に浮いた状態になり、円柱状のポールの上に乗るので、少し不安定な状態になるからです。
床からわずか15cmほどの高さですが、未体験の身体感覚があるのが面白いところです。特集では、この姿勢から行うさまざまなコンディショニングエクササイズを紹介しています。自宅でも手軽に行えるものなので、ぜひチャレンジしてみてください。

日本のパーソナルトレーニング・ジム

季刊『パーソナルトレーニング』 の創刊準備の取材で、ミッドブレスの水戸川剛さんにお会いしました。
ミッドブレスは、日本ではまだ珍しいパーソナルトレーニングを専門としたジムです。水戸川さんは、東京都内に3カ所、ミッドブレスのジムを運営されています。いわば、パーソナルトレーニング・ジム運営の草分けの人です。
水戸川さんは、1990年頃、プロのトップビルダーとして有名なマイク・メンツァーがパーソナルトレーニング指導をしてくれるというツアーに参加して、パーソナルトレーニングというものに深く興味を持ったといいます。特に、トレーニングセッションの場となったベニス(カリフォルニア州)のゴールドジムでは、中高年も含めた一般の人たちがプロのパーソナルトレーナーから教わっている姿を見て、日本でも一般向け(フィットネス)のパーソナルトレーニングを広めたいと思ったそうです。
水戸川さん自身、いろいろな苦労があって、今やっと日本でもパーソナルトレーニングが一般の人たちにも知られるようになってきました。
『パーソナルトレーニング』創刊号では、水戸川さんのそうしたお話を含め、アメリカ、日本のパーソナルトレーニング事情について紹介する予定です。

パーソナルトレーニングのリスク管理

3月末に創刊予定の季刊『パーソナルトレーニング』 の取材で、パーソナルトレーナーの野尻友美さんに先日インタビューしました。テーマは、パーソナルトレーニング指導における「リスク管理」についてです。
クライアントと契約するところからすでにリスク管理が始まるわけですが、野尻さんのお話を聞いていても白かったのは、リスク管理の根底には医療分野でいう「インフォームド・コンセント(説明と同意)」があるのだということです。
治療法を医者が独断で決めるのではなく、患者が説明を受け、決めるという考え方です。
アメリカでは、「インフォームド・コンセント」からさらに進んで「インフォームド・セレクション(医者が説明し、患者が治療法を選ぶ)」の状況に入ってきているといいます。
パーソナルトレーニングは、この「インフォームド・セレクション」を基本に進めていくのが、クライアントの自主性(選択する判断力)を高めるし、リスク管理にもつながるのだといえます。