渋谷交差点の大成堂書店、船坂弘氏を知らなかった!驚 | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

渋谷交差点の大成堂書店、船坂弘氏を知らなかった!驚

 (註:この記事の最後に私の思いと考察は記しますが、この記事の前半で、私が右翼だとか国粋主義者とは思わないでね…)
 相変わらず、怒っている私…「Der Zorn Gottes」でも、神は決して怒らないハズ…。Let it be と眺めているだけさ…強いて言うなら哀れんでいるだけさ…なぜならそれが人間界に生まれたカルマなのだから…

 人間界に居る私は、まだこんな事こんな事こんな事に怒っている…
 今年は、実にウスギタナイ人間ばかりが目に付く、問題の多い年だ…

 まぁ、読者さんにとり、そんな事はどうでもいいよね…
 本題へ…

 先週YouTube を見ていると、関連動画で、小野田さんの動画があった。真夏に(墓を潰されたせいで)戦記の動画をなぜかよく見ていたせいだろう…
 小野田さんの人生は概ね、本で知っているので、この動画、全部を見たわけではないが27:32からの小野田さんの言葉は重要。
(動画、貼り付けられないみたいなので、リンクで。)
 「だが死を意識しないことで日本人は生きることをおろそかにしてしまってはいないだろうか」
 同じ事は、三島君も言っている。

 私の作品も常に死を意識して創っている、だからこんなアマゾンをはじめマヌケに穢されると本気で怒る…。裁判だってそうさ…。

 『Talking with Angelsーロンドンの天使達-』の後書きでも、「自殺はいやだったけれど、事故死など偶然の死ならすごく自然に受け入れられる」気持ちだったと記している。 私はいつも死ぬ気で作品は創っている。小野田さんの言うよう「覚悟して生てきた」だから西洋でも日本でも墓地に行った。
 彼らから、生の本質の教えを乞う行為だ…

 そして、小野田さんは何で帰国後、たった半年で、日本を去らなければならないんだ…!怒 いつ死ぬか判らない年老いた母を残して!
 この苦渋の決断を小野田さんにさせてしまった、この日本が本当に悪いね…涙
 彼が必死で守った日本は、こんなクズな日本ではなかったハズなんだ…………(遠因で、だから三島君も私も怒っている…)

 そして、小野田さんの関連動画で、こんなものを見てしまったのよ…
 (アニメ風の動画、嫌いですが、でもこれが解りやすい気がする…)
 船坂弘さん…恥ずかしながら、初めて知りました…汗…壮絶…驚
 火薬で、腹の傷の蛆を焼き切って出撃など、「ホントカヨ…」とも思いますが、自伝もあるので、本当なのでしょう…


 11:20のクレンショー伍長の言葉が泣ける…
 「お前さんは生ける英霊なんだ、そんな人間が祖国で生き続けなくてどうする」
私も満身創痍だ…) そしてこの一途さに魅かれる。

 さらに超驚いたのは、12;35の「渋谷交差点の大成堂書店の由来!!!!!!」
 
 私は、東京に17年住んでいた。その拠点は白金と恵比寿だったので、渋谷は撮影資料集めの為にも、しょっちゅうウロウロしていた。書店巡りも好きだったので、当たり前に、大成堂書店は知っていた。
 でもね…大成堂書店の1階って、当時、アイドル雑誌ばっかりで、「こんな書店、絶対興味ねぇ~!」とばかり完全、スルー! 
 とうとう東京在住17年間の間に、大成堂書店に入った経験は一度もナシ!!!!!

 こっ、こんな、船坂弘さんの思いの詰まった書店であったなら、必ず入店して、何か買ったのに…と今、悔やまれてしかたがないのです………

 さらに船坂弘氏をWikiで調べると、「ほら~、また、三島由紀夫さんと繋がった…」驚…

 私は、なぜか、三島由紀夫さんと、見えないところで微妙に関係が繋がっている気がしてしかたがない… このブログにもいちいちリンクできないくらい、沢山書いている。『笑とる仏』を通してでも…

 三島由紀夫さんの自決に使われた刀が、関の孫六で、それを送ったのが、船坂弘氏さんなんだって! 
 そりゃそうですよ…戦争に行かなかった三島さんは、船坂さんにあこがれるはずさ…

 船坂弘さんの著書『英霊の絶叫』に三島さんが序文を書いているそうだ。
 その序文はぜひ、読んでみたいなと…今、ネット上で調べるも見付けられず。
 また、時間があったら図書館で探してみよう………

 この序文は読んでいないので、私は知らないが…………

 ここで、私は思ったんだ…………

● 三島由紀夫さんは、文で世を変えようとしてムリで、武に走り、
● 船坂弘さんは、武で世を変えようとして、文になったんだ…

 実はこの2人は対称的………
 デモ、どちらも、小野田さんの動画にあるよう、(小野田さんも含め)戦前の精神的日本は守れなかったし、変わらなかった事実なんだ………。小野田さんは日本から去った…

 そこで私は思い出す。200年近くも前に、スタンダールが言ってるのよ…
● 「政治なんて、寝苦しいと思っている人が、右や左に寝返れば安眠できるだろうと思い、寝返っている行為と同じだ」って。実はどこにも安眠は無いのです。
 右にも、左にも、文にも武にも、解決法は無いんだ……………

 小野田さん、三島由紀夫さん、船坂弘さん。
 この御三人。共通するとこは、みなさんお勉強や武が出来て、至極まじめで、至極誠実、一途なところです。
 私が、彼らの好きなところは「正にここです」 

 ただその、まじめさ、誠実さ故に、国家のイデオロギーに巻き込まれてしまった、至極象徴的、典型的、で可哀想な被害者の代表さんです………

 お勉強ができて、まじめに、誠実に生ていても、なんだか幸せじゃないんですよね…涙  だから私も今、この記事の一番はじめに書いたように、不誠実やヤツや、噓つき、偽善者達が大嫌いで、怒っている……

 そして、ここに、異例の人が居るのです。
 それは、水木しげる翁です!笑

 水木さんは、小学校の頃から、学校にまともに行かない完全な落第生であり、全然、まじめではありません…(誠実さはありますが)

 そしてラバウルの戦地に行って、現地人と出会い人間の生の本質を学びます! 決してイデオロギーに縛られておらず、軍隊時代は、上官に何度も殴られています。

 先の、小野田さん、三島由紀夫さん、船坂弘さんは、その真面目さ、誠実さにおいて、私は大好きですが、イデオロギーに縛られない、人間の生の本質を掴みとるという点においては、水木しげる翁の方が、群を抜いている気がするのです……… 

 そしてね、この4人に共通する遺言はね……………
 ●「決して、神を殺してはいけなかったことなんだ…」

 小野田さん、三島由紀夫さん、船坂弘さんにおいては、神は天皇かも知れませんが、それでもいいのです! 水木翁の神は妖怪に当ります。
 つまり異世界への畏怖心です…………だからこそ私は『新釈 中国古典怪談』を書いた。

 『もののけ姫』で、シシガミを殺して「またやり直せばいい」的なセリフが最後にありますが、

 ここでハッキリさせておきますが、「神を殺した上で、やり直しなど、ありませんからね………」
 (三島君も怒ってますから…

 この世は『お天道様が見ている』なんて意識すら無くなっているから、そんな糞人間達が目立つので、私は近頃怒るのです…
 ほら、今の中国を御覧なさい…文化大革命で神を殺した結果、今、欲にしか走っていないじゃないか…破滅へ突き進んでいるじゃないか…私が『新釈 中国古典怪談』で、一目置いた清までの奥ゆかしい中国はそこには一切無いのよ。
 神を殺すのは大罪でした…………殺した上で、やり直しなどないですから………
(「神対応」など、マヌケな言葉、使うなよな…これは神を殺したアホな世の中の証だ。 )

岩谷薫(Kaoru Iwatani)『Talking with Angels』ー天使と仏の写真家ー | Facebookページも宣伝