テントに戻り、まずは乾杯♪

 

<2026年初キャンプに乾杯>

 

肴は「伊都菜彩」で購入したアジの開き。これをダイソーのマイクロストーブで炙りながらいただきます。

 

<あじの開きを炭火で>

 

【ちょい焼きに便利なダイソーのマイクロストーブ】

  

んーっ!脂のりのりでうンま~い。よだれ飛び出すハート

炭火効果で身もふっくら。アジの開きってこんなにおいしかったっけ?

糸島の海の幸に舌鼓を打っているうち、いい具合に陽が暮れてきました。

スマホを手に急いで海岸へと走ります。

 

<糸島の夕陽>

 

朱から藍へ、夜に溶け込む陽の光が美しい・・・

海上に伸びる光の道も神々しく、ふと鎮懐石八幡宮で触れた神功皇后伝説(前編参照)を思いました。

 

日が沈むのをしっかり見届けて、テントに戻り宴を再開。

 

<レモンハイにチェンジ>

 

今回のメインはキムチ鍋です。

 

<キムチ鍋>

 

冬の間はずっと鍋料理でしたが、そろそろ焼物が恋しくなってきました。次にキャンプをする頃は暖かくなっているだろうし、今回で鍋はおしまいかな?(笑)

 

やがて訪れる糸島の夜。

 

<おはなキャンプ場の夜>

 

都市部が近いのでそれほど星は見えませんが、海に目を向けると怖いほど漆黒の闇が広がっていて・・・「これが本来の夜なんだろうな。」

しばらく海上に瞬く星を眺めていましたが、この時期夜はまだ寒い。そそくさとテントにこもり、電気ストーブに当たりながら静かな夜を楽しみました。

 

<テントの中でぬくぬくおこもりタイム>

 

明けて翌朝。この日も晴れ。日の光を感じ、テントから出てみると―

 

<美しい日の出>

 

うわー、日の出も見られるとは思っていなかった!なんだか得した気分です。キラキラ

 

朝ごはんはベーグルサンドに、目玉焼きとサラダ。

 

<朝食>

 

「屋根に花壇のあるお店」のベーグルに(雷山観音参拝のとき購入し冷凍保存していました)、クリームチーズと生ハムをサンド。もっちりして美味~。ラブラブ

サラダに添えたトマトは「福ふくの里」で買ったもの。こちらも適度な酸味と甘味でうまうまでした。糸島は海の幸も山の幸も最高です!よだれ

 

朝食後一休みしてから片付け開始。チェックアウトは11時ですが、行きたいところがあるのでちょっと早めに撤収しました。(その節はお世話になり、ありがとうございました。にっこり

 

<ありがとう、サイト!>

 

OHANA CAMP&BBQから県道54号線を北上。糸島は自然豊かなところだけど、素敵なお店もたくさんあって誘惑が多い。(笑)

 

<道で見かけたおしゃれなロンドンバスカフェ>

 

数々の誘惑を振り切り、やって来たのは二見ヶ浦。

 

<桜井二見ヶ浦>

 

こちらはこの後訪ねる櫻井神社の宇良宮(うらみや)で、海中にある2つの岩は向かって右が伊邪那岐命、左が伊邪那美命の鎮まる御神体岩として崇められています。

青い海に映える真っ白な大鳥居は御神体の清浄さを表すとともに(二見ヶ浦はその昔清涼(すず)岩とも呼ばれたらしい)、自然景観を配慮してのことだとか。

 

<櫻井神社の海中大鳥居と夫婦岩>

 

二見ヶ浦というと伊勢を思い起こしますが、

 

【伊勢の二見浦】

 

夏至の日には伊勢の二見浦の中心から日が昇り、糸島の二見ヶ浦の中心に日が沈むそうで。太陽の神としても信仰される伊勢神宮の御祭神・天照大御神。太陽の力が最も強い夏至の日に伊勢と糸島が繋がるなんて、なんという神秘!大いなるご神威に思えます。キラキラ

  

<なぜか浜辺にダルマさん>

 

二見ヶ浦から櫻井神社へ。

 

<櫻井神社>

 

櫻井神社は福岡藩2代藩主黒田忠之公が創建された櫻井神社と、伊勢神宮の内宮、外宮の両宮の御分霊を奉じた櫻井大神宮からなります。

  

<参道にかかる石橋>

 

初めて訪ねたときに感じた、清らかで幽玄な雰囲気が印象的で。今回(おそらく)3度目の参拝です。

 

【過去の参拝の記録】

 

手水で身を清め、

 

<美しい花手水に心も洗われる>

 

重厚な楼門をくぐり拝殿前にて二拝二拍手一拝。

 

<歴史が感じられる楼門(国指定重要文化財)>

  

<楼門前の狛犬さん>

 

<楼門に見られる「櫻井櫻紋」の御神紋(桜の中に桜がある)>

 

お祀りするのは神直日神(かむなおひのかみ)、大直日神(おおなおひのかみ)、八十枉津日神(やそまがつひのかみ)。伊邪那岐命が伊邪那美命に会いに黄泉の国へ行き受けた穢れを祓ったときにお生まれになった神さまです。

 

<拝殿>

 

災厄を司る神さま(八十枉津日神)と災厄を祓い清める神さま(神直日神、大直日神)が一緒に祀られているなんて不思議だなぁと思ったのですが、櫻井神社の起こりを考えるとしっくりくるような・・・ というのも櫻井神社、当地を襲った集中豪雨により岩戸(古墳の横穴式石室)が表出したことにより創立されたそうで。これぞ正しく災い転じて福となす。

 

<本殿裏にある岩戸宮>

 

古墳の上に覆い屋を架けた岩戸宮、その前に本殿、拝殿、楼門が並ぶ構成は独特で、江戸時代前期に創建された神社として由緒や来歴が明らかなこと、創建当初の社殿群が良好な状態で残されていて歴史的価値が高いことから、令和5年には国の重要文化財に指定されています。 

 

<本殿の見事な彫刻> 

 

岩戸宮含め9社の境内社に参拝して

 

<境内社のひとつ櫻井猿田彦神社(導き、災い除けの神)>

  

<二見ヶ浦桜井夫婦岩遥拝所>

 

櫻井大神宮に向かいます。

 

<左:桜井大神宮鳥居、右:神楽殿>

 

参道入口に立つ鳥居は、第62回式年遷宮により下賜された外宮の板垣東御門。柱の青々とした榊が伊勢の神宮を彷彿とさせる・・・

 

参道を進むと右手に注連柱が。

 

<途中にある宮地>

 

かつては当宮も伊勢神宮に倣い20年ごとに式年遷宮を執り行っていたとか。こちらはもうひとつの宮地のようです。

 

<現在の社殿は慶応2年(1866年)のもの>

 

石段を上り、鳥居をくぐって御社殿に。

 

<櫻井大神宮社殿>

 

令和7年御鎮座400年を記念し、社殿の改修と屋根の葺き替え工事が行われたとのこと。檜皮葺の屋根が眩しい。キラキラ この度お参りする機会をいただけたことに感謝です。

 

櫻井大神宮の御本殿は内宮と外宮が一宇に合祀されているので、向かって右の千木は水平切り(内宮の天照大御神を表す)、左が垂直切り(外宮の豊受大御神を表す)になっているのが特徴。

 

<本殿の屋根>

 

こんなに間近で神明造の御社殿を拝見することもなかなかないので、参拝後じっくり堪能させていただきました。お願い

 

久しぶりの櫻井神社参拝で、気分も晴れ晴れ。

福岡市西区の老舗ラーメン店「安全食堂」さんでお昼を食べ、大満足で帰路につきました。

 

<安全食堂>

 

<相方がどうしても食べたかった「安全食堂」さんのラーメン>

 

糸島の海岸線を攻めた今回のキャンプ旅。豊かな自然に歴史、改めて糸島の魅力を再認識するものになりました。

「両日お天気にも恵まれたし、幸先良いスタートが切れたのでは?」

今年はどこに行こうか、期待に胸躍る2026年初キャンプでした。ラブラブ

 

・OHANA CAMP&BBQ(おはなキャンプ場):福岡県糸島市志摩野北2461-2 HP

・櫻井神社:福岡県糸島市志摩桜井4227 HP

・安全食堂:福岡県福岡市西区横浜3丁目35-1

海沿いドライブを楽しみつつ、キャンプ場に向かいます。

 

<国道202号線から、箱島神社を拝する>

 

<県道571号線、正面に糸島富士こと加也山を望む>

 

今回お世話になるのは「OHANA CAMP&BBQ(おはなキャンプ場)」さん。

 

<OHANA CAMP&BBQ>

 

海の見えるキャンプ場です。

 

<目の前に野北海岸が広がる>

 

<人気のサーフィンスポットらしい>

 

【よろしければ動画もどうぞ】

 

キャンパーさんの間で評価が高い人気サイト。ずっと来てみたいと思ってたんです。ようやく願いが叶ってうれしい。ラブラブ あまりにうれし過ぎて、チェックイン(15時~)の30分前に着いてしまった・・・汗

どうしたものか迷いつつ管理棟で尋ねてみると、この日利用者はわたし達だけだそうで、特別に受付をしてくださりました。(ありがとうございます!)

 

<管理棟>

 

<本来受付は予約時間の10分前から>

 

わたし達が予約したのは電源付き区画サイト。A、B、Cと3つのサイトがあり、基本指定はできないのですが(予約時に申告した利用者数とテントサイズで割り当てられるよう)、この日はわたし達だけなので好きな場所を選んで良いとのこと。

今回は風もあまりないので海の見える区画サイトAにしました。

 

<区画サイトA(車はアスファルト部分に止める)>

 

<フリーサイト(車両乗り入れ不可)と隣接している>

 

洗い場に

 

<サイト内にある流し>

 

東屋まである高規格サイト。

 

<ベンチ&テーブル付きの東屋>

 

<電源は東屋にある>

 

加えてこの展望である♪最高かよ!爆  笑ラブラブ

 

<東屋からの眺め> 

 

ちなみに区画B、区画Cサイトは山(森?)側にあるので海は見えませんが、風の影響は受けにくいです。

 

<区画Bサイト(区画サイトの中で1番小さいけど広さは十分)>

 

<区画Cサイト(画像に写っていないけどこちらも流し付き)>

 

「早くあの東屋でくつろぎたいな。」いそいそと設営を済ませ、

 

<今回もogawaのティエラリンド>

 

おやつを持って東屋へ。今回のスイーツはいとしまプリンです。

 

<伊都菜彩で買ったいとしまプリン>

 

糸島たまごを使った濃厚プリン。絶好のロケーションと相まって殊更うンまいです♪

 

一息ついたら施設の確認がてら場内を散策。

管理棟横には温水シャワー。ひとり200円ですが、宿泊者は無料で利用できます。夏仕様なので(ドア下に隙間有り)冬はちょっと寒いです。

 

<温水シャワー>

 

温水シャワー横にゴミ箱と薪。

 

<ゴミ箱と薪>

 

ゴミの回収は有料、薪は24時間購入可能です。

 

<シャワー使用、ゴミ回収、薪の料金は料金箱に>

 

管理棟内にある売店も24時間利用可能なのでありがたい。ニコニコ

 

<管理棟入口にある無人販売所(支払いは料金箱に)>

 

トイレは温水シャワーの前に。

 

<トイレ(男子トイレ2つ、女子トイレ2つ)>

  

<トイレはウォシュレット>

 

消し炭はトイレそばの灰捨て場に捨てることができます。

 

<灰捨て場(消し炭は缶の中に)>

 

せっかくなので他サイトも見学。まずは芝のフリーサイト。

 

<芝のフリーサイト(車両乗り入れ不可)と水場>

 

ここから一段上がったところにもあります。

 

<1段目にある芝フリーサイト(車両乗り入れ不可)>

 

車の乗り入れはできませんが、駐車場は近いので荷物の運搬は1m~10mでしょうか?

2段目、3段目は砂利のフリーサイトです。

 

<2段目の砂利フリーサイト(車両乗り入れOK)>

 

<3段目の砂利フリーサイト(車両乗り入れOK)>

 

写し方が悪く雰囲気が伝わり難いのですが、サイトから見た風景はこんな感じ。

 

<2段目フリーサイトから見た風景>

 

眺望は断然こっちがいいな。しかも区画サイトは翌日11時チェックアウトなのにフリーサイトは翌日15時まで滞在可能だし。冬キャンじゃなければこっちにしたかも。(あ、でもトイレが遠くなるので中高年には厳しいか?あせる

 

他にも玄人向きのブッシュエリアや、キャンピングカーサイトもあります。

 

<ブッシュエリア入口>

 

<ブッシュエリアサイト>

 

福岡天神から車で40分という好立地にあって自然あふれる環境、加えて色んな楽しみ方ができるのが人気の理由なんでしょうね。ニコニコ

 

さて一通り確認できたことですし、そろそろテントに戻り宴といきましょうか。

 

後編に続く

 

・OHANA CAMP&BBQ(おはなキャンプ場):福岡県糸島市志摩野北2461-2 HP

3月11日(水)~3月12日(木)、今年初のキャンプに出かけました。

2026年記念すべき最初のキャンプ地は福岡県糸島市。まずは「伊都菜彩」でお買物。

 

<JA糸島産直市場 伊都菜彩>

 

雷山観音参拝時に立ち寄るJA糸島の直売所ですが、いつもながらおいしそうなものがたくさんあって迷う~あせる

 

【雷山観音参拝後のお楽しみ・伊都菜彩】

 

併設するうどん屋さんでお昼をいただいて、いざ魅惑の糸島エリアへ。

 

<伊都菜彩内にあるうどん屋さんで、しめじ天うどん>

 

糸島は福岡県西部の糸島半島に位置し、南は背振山系の山々が連なり、北には玄界灘に面した美しい海岸線が、その中間にはなだらかな田園地帯が広がります。今回はお天気が良いので海岸線を攻めようと思います。

「伊都菜彩」から国道202号線を西へ、「福ふくの里」へ。

 

<福ふくの里>

 

「福ふくの里」は地元の新鮮野菜と玄界灘で獲れた鮮魚を中心に販売する糸島市二丈にある直売所。

 

<ホワイトボードに書かれた入荷情報(好ポイントピンクハート)>

 

特産品が豊富な糸島エリアは直売所めぐりも魅力のひとつですが、今回こちらを訪ねた目的はもうひとつありまして。それは菜の花。通りかかった人が思わず二度見するほど見事と聞き、ぜひとも見てみたい!と思っていたのです。果たして―

 

<福ふくの里の菜の花畑>

 

おおっ、これはすごい!

ちょっとピークは過ぎていたけど、広大な敷地を一面黄色に染める様は圧巻です!飛び出すハート

 

<菜の花近影(ちょっと種も見え始めている)>

 

夢中で写真を撮っていると福岡方面から列車が。

 

<すぐそばをJR筑肥線が通る>

 

青い車体に黄色の菜の花が映えてきれい。なんとものどかな光景に癒されました。ラブラブ

 

次は「福ふくの里」からさらに国道202号線を西に5分ほど走り、姉子の浜へ。

 

<姉子の浜>

 

姉子の浜は長さ1.1kmに渡り弓状に広がる白浜で、鳴き砂の浜として知られています。

踏むと砂に含まれる石英の粒子が擦れ合いキュッキュと音が鳴るのですが、これはゴミが少なく美しい砂浜である証。
 

<美しい白浜>

 

いろんな場所を踏んで回ったけど、この日は波の音ばかりで聞こえず・・・(気象条件とかあるのかな?)それでも晴れ渡る空の下、青い海と白い砂とのコントラスが美しく。穏やかに拭く風も心地よく、しばらく眺めていました。

 

ここまで結構ゆっくり巡ったけど、キャンプ場のチェックインまでまだ時間がある。そこで相方が見つけてくれた神社にお参りすることに。
来た道を海を見ながら引き返し、

 

<海沿いドライブ>

 

<途中電車と並走>

 

「マルキョウ深江店」近くの踏切(狭い)を渡って鎮懐石八幡宮へ。

 

<鎮懐石八幡宮>

 

こちらは神功皇后伝説が伝わる神社とのこと。

 

<神社そばにある駐車場>

 

仲哀天皇9年(西暦200年)神功皇后は応神天皇を懐妊しながらこの地を通って朝鮮半島に兵を出され、その際卵型の美しい二個の石を肌身に抱き、出産の延期を祈って御腹と御心を鎮懐(しずめ)られたとか。願いが叶い、帰国後宇美の里で応神帝をご安産された皇后は、

 

<宇美八幡宮の産湯の水(2025年1月撮影)>

 

その石を子負ヶ原の丘上にお手ずから拝納し、以後世の人々は鎮懐石(ちんかいせき)と称し崇拝するようになったそう。この鎮懐石をお祀りする神社として古事記や日本書紀、万葉集等に記されるのがここ鎮懐石八幡宮だそうです。

 

<鎮懐石八幡宮鳥居>

 

<「古事記」中巻 仲哀天皇>

まだ戦が終わっていない時に、神功皇后の懐妊されていた子(応神天皇)が産まれそうになりました。そこで皇后は腹を鎮めるために、石を腰につけました。そして九州の筑紫に渡ってから出産しました。

その皇子が生まれた土地の名を宇美(うみ)と言います。その腰に巻いた石は筑紫国の伊斗村(いとのむら)にあります。

 

<「日本書紀」神功皇后(九)>

そのとき、皇后は出産が始まりそうになりました。皇后はすぐに石を取って腰に挟んで、祈って言いました。 「事を終えて、帰った日にこの地で生まれてほしい」  その石は今、伊都縣(いとのあがた)の道のほとりにあります。 

<神社HPより>

鳥居の右手には万葉歌碑が。

 

<鎮懐石万葉歌碑(糸島市指定文化財)>

 

万葉集巻第五に所載される、鎮懐石を詠じた山上憶良の歌を刻んだもので、安政6年(1859年)の建立。九州最古の歌碑として市の文化財に指定されています。

 

刻まれた序文、長歌、反歌は以下の通り。(神社HPより)

<序文>

筑前國怡土郡深江村子負原 海に臨める丘の上に二石あり 大きなるは長さ一尺二寸六分 圍(めぐり=周囲)一尺八寸六分 重さ十八斤五両 小さきなるは長さ一尺一寸 圍(めぐり 周囲)一尺八寸 重さ十六斤十両 並(とも)に皆楕圓(楕円)にして状鶏の子(かたちとりのこ=卵型)の如し 其の美好(うるわ)しきこと論(あげつろ)ふに勝(と)ふべからず 所謂径尺の璧(たま)是なり

深江の駅家を去ること二十許里 近く路頭(みちのほとり)にあり 公私の往来に馬より下りて跪拝(跪いて拝む, おろが)まずということ莫し(無し)

古老相伝へて曰く 往者(いにしえ)息長足日女命(おきながたらしひめのみこと= 神功皇后) 新羅國を征討(ことむけ)ましし時 茲の両(二つ)の石を用ちて御袖の中にさし挿み箸けて以ちて鎮懐(しずめ)と為したまひき 所以(ゆえに)行人此石を敬拝すといへり 乃ち歌を作りて曰く

 

<長歌>

懸けまくは あやに畏し 足日女(たらしひめ=神功皇后) 神の命 韓国を 向け平らげて 御心を 鎮めたまふと い取らして 斎ひたまひし 真玉なす 二つの石を 世の人に 示したまひて 万代に 言い継ぐがねと 海(わた)の底 沖つ深江の 海上(うなかみ)の 子負の原に み手づから 置かしたまひて 神ながら 神さびいます 奇魂 今の現に 尊きろかむ

 

<反歌>

阿米都知能 等母爾比佐斯久 伊比都夏等 許能久斯美多麻 志可志家良斯母

天地(あめつち)の 共に久しく 言ひ継げと この奇魂(くしみたま) 敷かしけらしも

鳥居左手には神功皇后が御船を繋がれたと伝わる「船繋石」が(昔は神社の鳥居近くまで海だったらしい)、

 

<船繋石> 

 

万葉歌碑のそばには神功皇后の腰掛石があり、古事記の世界がリアルに感じられる・・・照れラブラブ

 

<神功皇后腰掛石>

 

鳥居をくぐると参道が2つに分かれています。

 

<2つに分かれた参道>

 

右は手すり付きの緩やかな階段、左は手を着かなければならないほどの急な階段。

 

<分かれ道にある案内板>

 

せっかくだからどちらも通ってみたい。

下りの方が怖いので、行きに急な階段、帰りに緩やかな階段を通ることにしました。

 

<急な階段の踊り場にある狂歌碑>

 

あらそわぬ 風の柳のいとにこそ 堪忍袋 ぬふべかりけれ

(訳:風に争うこともなく、吹くままになびいている柳の枝。あの柳の糸でこそ人間の堪忍袋を縫うべきだ。)

 

詠者は狂歌四天王の一人、「真顔」鹿都部真顔(しかつべのまがお)。江戸後期の狂歌師・黄表紙作者。

階段を上りきった場所には、陰陽石と塞の神の御社が。

 

<陰陽石、塞の神>

 

【陰陽石】

子宝、子授けの神。

【塞の神】

八衢比古神、八衢比売神、久那斗神の三柱の神。古くから村境や道の分岐点等に祀られ、悪事をもたらす禍津神の侵入を防ぎ村中を守る神徳がある。

振り向くと玄界灘が一望!

 

<陰陽石、塞の神を祀る社前からの眺望>

 

右に見える三角の島は姫島。左は大入配崎。この日は視界が良く、遠く壱岐まで見えました。感激!アップ

 

さらに進むと右手に金毘羅宮、正面に御本宮が鎮座しています。

 

<正面:御本宮、右:金毘羅宮>

 

<金毘羅宮>

 

四国讃岐の金毘羅様と、志賀海神社の祭神・志賀大神、筑前一ノ宮・住吉神社の住吉大神を祀る。三柱はいずれも古代から海上守護、金運、開運、導きの神として信仰されている。

<鎮懐石八幡宮御社殿>

 

<御社殿前の狛犬さん>

 

拝殿前に進み二拝二拍手一拝で参拝。

「こちらの御本殿に鎮懐石が・・・」お祀りするのは神功皇后、応神天皇(八幡大神)、武内宿禰。

 

<拝殿に掛かる鎮懐石八幡宮の扁額と奉納絵馬>

 

拝殿に掛かるたくさんの奉納絵馬から当社の長い歴史と、人々の信仰の篤さが伺えます。改めて、今回お参りする機会をいただけたことに感謝です。

  

<拝殿床には松板を使用。周辺に松の大木があったことを物語る>

 

さて、こちらのおみくじは鎮懐石を詠んだ山上憶良の歌にちなんでか、万葉集の歌で占う模様。

 

<万葉集の歌で占うおみくじ>

 

せっかくなので引いてみると12番吉。「花の色は 霞にこめて 見せずとも 香をだにぬすめ 春の山風」。古典に疎いので帰宅後調べたら、「古今和歌集」に収められた、良岑宗貞の歌でした。あれ?万葉集じゃない?(ちなみに意味は「美しい花の色は霞に遮られ見えないけれど、せめて香りだけでも盗み出しておくれ、春の山風よ。」桜を切望する歌なのかな?)

 

神殿の天井でご神威を受けながら災害から神殿を守ってきたという「願い石」に触れ祈ってから、

 

<願い石(卵型のきれいな石、鎮懐石もこういう形なのかな?)>

 

緩やかな石段を下り、鎮懐石八幡宮を後にしました。

 

<ゆるやかな階段に鎮座する猿田彦大神>

 

思いがけず古事記探訪となり、大感激です。キラキラ(相方でかした!グッ

 

<境内に咲いていたジンチョウゲ>

 

中編に続く

 

・JA糸島産直市場伊都菜彩:福岡県糸島市波多江567 HP

・福ふくの里:福岡県糸島市二丈福井6333 HP

・姉子の浜:福岡県糸島市二丈鹿家(二丈パーキングのすぐ下)

・鎮懐石八幡宮:福岡県糸島市二丈深江2142−9 HP