明けて翌朝。
<北方の朝>
最低気温は6℃でしたが、電気毛布なしで十分寝られました。(シュラフの快適温度は-5℃だしな)
外に出てみると、オーナーさんがおっしゃった通りテントは夜露でびっしょり。
吸水タオルで拭き上げてから朝食にします。
<マルチグリドルで一気に焼く>
メニューは焼きおにぎり。晩の残りです。
これに目玉焼きにサラダとウィンナー、インスタントの豚汁を添えていただきます。
<整いました>
なんてことのないメニューだけど、目の前に水鳥が泳ぐ様を見ながらいただく朝食はなんとも優雅で。最高のお外ご飯でした。![]()
一休みしてから片付け開始。
オーナーさんのお言葉に甘え、チェックアウト時間を10分ほどオーバーさせていただいて、無事乾燥撤収完了。その節はお世話になり、ありがとうございました。![]()
<ありがとう、サイト!(朝日を受ける朝日ダム湖)>
この後御船山楽園で紅葉狩りをする予定でしたが、相方の体調がイマヒトツとのことで武雄神社にだけお参りしていくことに。
<武雄神社駐車場から御船山を仰ぎ見る>
武雄神社は御船山の東麓に鎮座します。
<武雄神社(二ノ鳥居と社号標)>
お祀りするのは武内宿禰命、武雄心命(武内宿禰命の御親神)、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇の五柱の神、総称して 「武雄大明神」 と号されます。武運・長寿・家庭守護等に霊験あらたかな神として、古来より広く尊崇されてきました。
二ノ鳥居から心字池を渡り、石段を登ると
<心字池を渡った先にある石段>
右手に夫婦檜があります。
<夫婦檜>
御祭神である仲哀天皇、神功皇后の御神威により、2本の檜が根元で結ばれ、樹の中ほどで再び枝が合着したと云わるもので、その根元は夫婦和合、繋がった枝は様々な縁を繋ぐ縁結びの象徴として信仰を集めているそうです。(ちなみに夫婦檜下に鎮座する石は、神功皇后の鎮懐石にあやかる安産祈願石)
<樹の中ほどで繋がる枝>
石段から左に進み御社殿へ。お城を思わせる立派な石垣、
<武雄神社参道>
その石垣を切り開くかのように真っすぐ伸びた石段の先には、武雄領主21代鍋島茂綱建立の三ノ鳥居がそそり立ちます。
<三ノ鳥居(元和3年(1617年)築の肥前鳥居(市指定重要文化財))
武雄神社の歴史は古く、『武雄神社本紀』によると神功皇后が三韓征伐の帰りに武雄に兵船を停泊させたところ、その船が御船山へと姿を変えたそうで。この折随行していた住吉大神および武内宿禰命が御船山南嶽、すなわち船の艫に鎮座されたことに始まるとか。
<御船山の図(武雄神社HPよりお借りしました)>
天平7年(735年)、初代宮司・伴行頼に武内宿禰命より「住吉大神の鎮まる艫(南嶽)に同じく祀られるのは畏れ多いゆえ、軸(北嶽)に我を祀るよう。」との神託が下り、武内宿禰命を主祭神に、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、武雄心命を配祀して北麓へ遷座、武雄宮が創建されたとのこと。
このとき行頼は本殿の鬼門(北東)に大的を設け6本の矢を奉射したと伝えられており、これが県内最古の神事・歩射祭として引き継がれています。
<歩射祭を模した「歩射みくじ」>
その後元永年間(1118〜1120年頃)に武雄領主2代後藤資茂が御船山北麓を築城の適地と定めたため(現塚崎城跡)、今の東麓に遷座されたそうです。
現在の社殿は昭和45年12月の再建。(それまでの慶長17年築の社殿は昭和39年1月の火災で焼失したらしい)
<社殿は銅葺屋根の鉄筋コンクリート>
神社建築としては珍しく白が基調となっていますが、これは武雄神社の使いとされる白鷺にあやかってのことだとか。 二拝二拍手一拝。ありがたくお参りさせていただきました。
御本社から左に周ると、塩釜神社と城山稲荷神社が。
<塩釜神社と城山稲荷神社>
【塩釜神社】
武雄領主28代鍋島茂義のとき宮城県塩釜市の総本社より勧請し奉斎。
【城山稲荷神社】
安政5年(1858年)9月伏見稲荷より勧請。倉稲魂神、猿田彦命、大宮女命の三神に摂社の田中大神、四大神の二神を加え稲荷五社大明神と称し、殖産興業の守護神とされる。(城山は御船山の別名)
その左隣に建つ鳥居は、御神木である大楠のもの。
<御神木参道入口に建つ鳥居>
鳥居から紅葉の美しい参道を進み、
<御神木へと続く参道>
御本社裏に広がる竹林を抜けると
<御本社裏に広がる竹林>
視界がふと開け、目の前に巨大な楠が。
<武雄神社御神木・武雄の大楠>
推定樹齢3000年、高さ27m、根回り26m。
根本の空洞は広さが12畳もあるそうで、中には祠が祀られています。
<根本の空洞>
神が住まう山「神奈備」として古くより崇敬を集めてきたという御船山。その御船山を背に佇む大楠は圧倒的な存在感で・・・! 貫禄といい、力強さといい、まるで山神さまが形をもってこの世にお姿を現されたかのよう。思わず手を合わせました。
<武雄神社の紅葉>
心ゆくまでお参りし、お昼を食べて帰路につきます。
武雄といえば「井手ちゃんぽん」ですが、相方の「ラーメンが食べたい」というリクエストを受け「佐賀ラーメン喰道楽」さんへ。
<佐賀ラーメン喰道楽大町店>
わたしは武雄に来た時からもう口がちゃんぽんだったので、ちゃんぽんをいただきました。(←こういうところはブレない)
<喰道楽のちゃんぽん>
喰道楽もおいしいんだけど、井手ちゃんぽん食べたかったなぁ。
御船山楽園も行きたかったし(相方:「ごめんって!」)、餃子会館にも行きたいし、温泉にも入りたいし、きっと武雄にはまた来ると思います。(笑)
蛇足 ![]()
相方の体調不良は翌日ケロリと治りました。
どうやら晩に飲んだ焼酎(初めて買った銘柄)が体に合わなかったようです。(飲み過ぎではなく、文字通り体が受け付けない。わたしもですが、そういう焼酎がたまにあります。)































































